犬の低血糖!子犬や成犬で考えられる原因や病気、対処法など!

血液中のブドウ糖の濃度を示すのが
血糖値です。
血液検査の値でGlu(グルコース)で
示されます。

 

そして血糖値は、高すぎても
低すぎても体にさまざまな悪影響を
与えます。
これは人でも犬でも猫でも同じです。

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本来、体には血糖値を正常に保とうと
する機能が備わっていますが、何らか
の原因でこの機能が働かなくなると
血糖値を正常に維持することができなくなります。

 

血糖値が高くなる病気で代表的なのは
糖尿病ですね。
犬でも近年増加傾向にある病気の
一つです。

 

そして逆に血糖値が低くなりすぎて
しまうのが低血糖状態で、これにも
さまざまな原因や病気が関係しています。

 

また、低血糖状態が起きる状況も
子犬と成犬ではその原因は異なることが
多いです。

 

こちらでは、犬の低血糖の状態と
その原因や考えられる病気、低血糖時
の対処法などについてまとめてみました
ので参考にしてください。

 

<犬の血糖値について>

 

犬の正常な血糖値の基準参考値は、
63~110mg/dlです。(空腹時)
血液検査でGluの数値を見て
正常範囲なのが高いのか低いのかが
分かります。

 

ただし、犬の場合(猫もそうですが)
正確な血糖値の測定というのは
難しいのが現状です。

 

犬の血糖値の測定は血液検査ですから
動物病院で行われるのが普通です。
ただ、動物病院に連れて行かれると
興奮してしまうワンちゃんが多いですよね。

 

興奮するとアドレナリンが分泌されます。
このアドレナリンは、血糖値を下げる
ホルモンであるインスリンの分泌を抑制
しますので一時的に血糖値が上昇します。

 

そのため、病院にて血糖値を測定すると
犬の性格にもよりますが、正常時より
高めに出てしまうことも多いのです。
(ペット用としても家庭で簡易に検査できる
血糖値測定器がありますので糖尿病の子
などはそれを利用することもあります)

 

また、血糖値は食後に高くなりますので
食事を食べた時間によっても高い数値が
出ることがあります。

 

ですから、多少血糖値が高く出ても
すぐにそれが何らかの異常、病気と
いうことにはなりませんし、すぐに
緊急の治療が必要という状況でもありません。

 

ただ、低血糖の場合には、また状況が
変わってきます。

特に体に異常がなくとも日常生活の中で、

*いつもより激しい運動(遊び)をした

*食事の量や時間

などによっても血糖値は低くなりますが、
下がりすぎてしまうと危険な状況に
なります。

 

血糖値が下がって一番影響を受けるのは、
エネルギー(代謝の材料)に糖分しか
使うことができないです。

 

そのため、血糖値が低くなると出てくる
のは神経症状です。
進行すると命の危険を伴います。
また、早急に適切な処置を行わないと
後遺症が残る可能性もあるのです。

 

特に犬の場合には、低血糖による
異変を自分で訴えたり知らせたり
することができないため、早期に
気付いてあげることが難しいです。

 

<犬の低血糖の症状について>

 

血糖値がおおむね60mg/dl以下まで
低下すると低血糖と診断されます。
そして、低血糖症の症状が出てきます。

 

症状は、

*元気、食欲消失

*震え

*運動失調

*ふらつき

*ぐったり

*起き上がれなくなる(立ち上がれない)

*意識低下

*痙攣(けいれん)

*昏睡(意識喪失)

 

そして、そのまま放置すると
死に至ります。

 

特に子犬の場合には、発見が遅れると
助からないことも多いです。

 

<低血糖症の治療、対処法について>

 

低血糖の状態を回復させるには
血糖値を上げることです。

 

低血糖は、体内のグルコースの低下
(ブドウ糖の不足)によって起こります
ので、ブドウ糖を補給することが
急務です。

 

病院で行う治療としても、意識が
あって口から飲ませられる状況のとき
には、グルコース液を経口摂取させます。

 

もし、意識がない場合などで口からの
摂取ができない場合、より緊急性がある
場合などは、静脈よりグルコースを投与
します。

 

特に子犬などの場合には一刻を争う
ことから、静脈内投与が必要になる
ことも多いです。

 

成犬であれば四肢の静脈から投与でき
ますが子犬の場合には血管が細すぎて
また、低血糖を起こしている状況では
より血管が細く出にくくなっているため
頸静脈(首の太い血管)から投与すること
もあります。

 

【自宅での対処法】

低血糖を起こした時には、まずは病院
に向かうことが大事ですが、それまで
間に合わない場合もありますのでまずは
自宅で応急処置を行います。

 

ブドウ糖液がある場合にはそれを、
ない場合には砂糖水を作って飲ませます。
ガムシロップなどを利用するのもいいです。

 

砂糖水は、砂糖2:水8くらいの割足で
作って、舐めさせるように口の中に
少量ずつ入れてあげます。
(ブドウ糖やガムシロップは希釈せずに)

 

量的には、おおよその目安として
子犬であれば1~2ml程度
成犬の場合には、回復が見られる
まで少しずつ飲ませていきます。

 

この時、犬の状態にもよりますが、
意識があって口に入れた液体を
ペロペロと舐めれるようであれば、
口の脇からスプーンやスポイドなどで
少量ずつ垂らしてあげて飲ませます。

 

もし意識がなかったりペロペロできない
状態の時には、一滴ずつ舌の上や歯茎に
擦り付けて吸収させていきます。
(指を使うといいです)

 

それを何度か繰り返しながら状態を
見ます。少しずつ回復が見られてくる
はずです。

 

*ペロペロしたり飲み込むことが
できない状態の場合、液体を無理に
飲ませようとすると気管から肺に入って
非常に危険な状態(誤嚥性肺炎)を起こし
まので、注意しましょう!

 

そして、回復が見られたら病院に
連れていきましょう。
低血糖状態から回復しても低血糖を
起こすことになった原因、何らかの
病気の可能性があるため、それを
調べないといけません。
(糖尿病などで原因や対処法が分かって
いる場合にはあらかじめの指示通りで
大丈夫です)

 

また、子犬の場合には一旦回復しても
また少しして低血糖を起こすことも
ありますので、必ず診察を受けましょう。

 

低血糖の治療は血糖値を上げて
低血糖状態から脱却するだけなので
難しいことではありませんが、そう
なった原因を突き止めてそれを治療
しないといけません。

 

子犬の場合には、特に病気などが
なくとも低血糖を起こす場合も
多いですが、成犬では何らかの
原因があるのが普通です。

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<犬の低血糖の原因や考えられる病気について>

 

犬の低血糖症は、子犬で起こる場合と
成犬で起こる場合では原因は異なります。

 

【子犬の低血糖症】

子犬の場合、生後2~3ヶ月の頃に
起こりやすいです。

 

子犬では、病気などの原因がない場合
でも起こることがあります。

 

その場合の要因の多くは、

*食事が足りない
*空腹時間が長い(食事回数が少ない)

などです。

 

子犬は、胃も小さく一度にたくさんの
フードを食べることができません。

 

また、ブドウ糖はグリコーゲンとなり
肝臓内に貯留、血液中のブドウ糖が
不足するとそこから補うという血糖値を
調整する役割がありますが、子犬ではまだ
この肝臓機能が十分に発達していないため、
不足したブドウ糖を補うことができません。

 

そのため、血糖値を維持するには食事
から摂取する糖分に頼らざるを得ず、
その摂取糖分が足りないと低血糖症を
起こしてしまうのです。

 

特にペットショップなどでは、
1日2回しか食事を与えてなかったり
食事量自体も足りていない場合も
多いです。

 

ペットショップなどで販売される子犬は
早く大きくなられると困るという事情も
あり、食事は十分な量を与えられていない
こともあります。
(ペットショップにより異なります)

 

それらの場合、夕飯の後で翌日の朝食
までの時間が長く、朝行って見ると
低血糖で倒れていたり・・などと
いうこともあります。

 

また、ペットショップなどで購入すると
ショップにいた時の食事回数や食事量
を与えるようにと指示されるのが普通で
その場合、自宅でも同じ状況で低血糖
が起こる可能性があります。

 

子犬の食事回数は最低でも3~4回は
必要です。
犬種にもよりますが、特に小さな犬の
場合には5~6回に分けて与えてもいいくらいです。

 

その他、子犬では

*環境変化
*気温(寒さ)

などによるストレスなどから下痢や嘔吐
などの胃腸炎を起こしたり、食欲不振
なったりで低血糖症を起こすこともあります。

 

ですから、ペットショップから自宅に
連れ帰って環境に慣れるまでは注意が
必要です。

 

また、子犬ではウイルスや細菌などの
感染症を持っていることも多く、それら
の病気があると低血糖症を起こすリスク
は高くなります。
先天性の肝臓疾患などもあります。

 

【成犬の場合】

成犬の場合には、何らかの原因疾患に
付随して低血糖症が起こることがほとんどです。

 

健康な成犬ではよほどの飢餓状態
置かれない限り、低血糖症になることは
まずありません。

 

可能性のある病気としては挙げられるのは
主に以下になります。

 

【副腎皮質機能低下症(アジソン病)】

副腎ホルモンが不足する病気です。

副腎皮質が分泌するステロイドホルモン
であるコルチコステロイドが不足する
と、インスリンへの感受性が高くなり
血糖を下げる力が強くなるため低血糖
を起こす可能性が高くなります。

 

【膵臓の腫瘍(インスリノーマ)】

インスリノーマは、膵β細胞由来の
インスリンを過剰分泌する特徴がある
膵内分泌腫瘍です。

インスリンは血糖値を下げる働きを
するホルモンです。これが過剰に
分泌されることで血糖値が下がりすぎ
低血糖症を起こします。

 

【肝臓の腫瘍】

肝臓に腫瘍などができて肝機能が
十分に働かなくなると、ブドウ糖
(グリコーゲン)貯蔵減少や糖新生
(グルコース合成の代謝経路)が不十分
となります。

そのため、ブドウ糖不足が起こった
時にそれを補うことができず、低血糖症
を起こす可能性が高くなります。

 

【感染症】

何らかのウイルスや細菌などが体内に
侵入して敗血症など臓器障害を起こす
と低血糖になるリスクがあります。

その原因は明らかになってはいませんが
感染に伴う糖消費の増大や貯留糖質の
減少、糖新生の障害などが考えられています。

 

【糖尿病】

糖尿病の場合は、インスリンの過剰投与
などによって低血糖症を起こすリスク
が非常に高いです。

 

<まとめ>

 

低血糖症は、早期に適切な処置を行わない
と命に関わります。

 

子犬では前述したような原因に
注意しましょう。
また、病気などでない場合には、
体が成長してくるに連れ、低血糖症の
心配はなくなってきますが、何らかの
基礎疾患が隠れていることもあります
のでしっかりと診察、検査を受けておきましょう。

 

また、成犬の場合では他の疾患が
原因になっていることがほとんどです
ので、それらの治療が必要になりますが
治癒が難しい病気も多く、その場合には
対症療法となり、低血糖症のリスクを
完全に回避することは難しいです。

 

そのため、いつ低血糖症を起こしても
すぐに対処できるよう準備しておく
ことが大事です。
ブドウ糖液はドラッグストアでも購入
できますし、動物病院で出してもらう
ことも可能です。

 

また、状況によっては、自宅で測れる
血統測定器を準備しておく必要性が
あるかもしれませんので、それらを含め
対処法やその後の受診についても動物病院
で相談し、指示を受けておきましょう。

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