犬の安楽死の選択について〜方法や費用、最期の時まで!

愛する家族の一員との別れ・・
それがいつどんなカタチで訪れる
のかは、誰にも分かりません。

 

生ある者は必ず死す。
それは人を含め、どんな生き物でも
そうですが、平均的な寿命というのは
その動物種によって異なります。

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家族として、パートナーとして、
また子供のように共に暮らしながら
私たちの生活に癒しと幸せを与えて
くれる愛玩動物たち・・
いわゆるペットと呼ばれますが。

 

一般的な家庭で暮らすペットは
犬や猫を代表にさまざまな小動物が
いますが、いずれも人よりずっと
寿命が短い生き物です。

 

だから、飼い主さんはいつかはお別れを
して送り出さなければいけません。

 

天寿を全うさせて見送りたい・・
誰しもがそう願うことだと思います。

 

しかし、実際には病気や不慮の事故
などで平均的な寿命まで生きられない
子もたくさんいます。

 

実際に往生とも言える老衰という状況で
亡くなる犬は非常に少ないです。
やはり最期は何らかの病気で・・と
いう状況が多いですね。

 

動物医療の進歩やペットに対する
飼い主さんの意識の向上によって
犬の寿命も伸びてきていますが、
その分、高齢化に伴うさまざまな
病気が増えてきているのが現状です。

 

そして、病気もいろいろです。
治る病気もあれば治らない病気も。

 

治らない病気・・
助けてあげられない病気・・
進行する病気・・
辛そう・・苦しそう・・

 

愛犬がそんな状況になってしまった時・・

こちらでは、犬の安楽死の考え方や
決断について、またペット業界に置ける
安楽死の現状など個人的見解も含めて
まとめてみました。

 

<犬の安楽死とは、現状について>

 

愛犬に対する命の重みや考え方は
人それぞれです。

 

軽く・・という言い方は語弊があるかも
しれませんが、未だ犬猫の殺処分が
行われている日本では、ペットはモノ
という考え方があり、そのような飼い主
さんもいらっしゃいます。
そしてその場合には間違いなく命は軽視されます。

 

そのような場合、飼い犬が病気になったら

*治療費払えないから(払いたくない)
*手間かかるから
*世話できないから

などという理由で安楽死を望まれる方が
多いです。

 

100歩譲って・・まだ安楽死を望まれるの
ならせめてもの救いがあるかなと。
理由はともかくとして自分の飼った犬の
最期を見届けるということですから。
勝手であろうと非情であろうと。

 

それすらもしないで、一切の責任を放棄
して保健所に連れて行く飼い主さんも
おられますから未だに。
殺されると分かっていて連れて行く人
もいれば、その先のことなど興味も
ない場合もあるようですね。

 

ま〜そのような飼い主さんは少なくは
なってきていますし、多くの方は
愛情を持って犬と共に暮らし、その
命の重みを痛いほど分かってらっしゃる
と思います。

 

ですからそんなに簡単に安楽死の選択は
できるものではありませんし、安楽死と
いうこと自体、考えたくもないはずです。

 

安楽死については、人の医療分野でも
賛否両論ありますし、合法化している
国もあるため、日本でもさまざまな
議論がありますね。

 

日本では人の安楽死は違法ですが、
動物医療では、獣医師の判断によって
行われています。

 

そして、犬でも人と同様に癌(がん)
などの病気が年々増加してきている
ことから、安楽死を考えざる得ない
状況は確実に増えてきています。

 

動物医療での安楽死の考え方に
ついては、基本的に人と同様で、
【安楽死は苦痛からの解放】であり、
状況としては、

*心身に耐えがたい重大な苦痛がある

*死を回避する手段も、苦痛を緩和
する方法もない

場合です。

 

ただ、人と違うのはそれが本人(犬)
の意思ではないということですね。

 

また、人では安楽死と言っても、

【積極的安楽死】
苦痛を取り除く手段がない患者の命を
薬剤投与などで意図的、積極的に縮める行為

【間接的安楽死】
苦痛を緩和するための薬剤(麻薬など)
を投与した結果として死期を早める行為

【消極的安楽死】
苦痛を長引かせないよう治療を控えたり
延命治療の中止によって死期を早める行為

に分類されています。
(消極的安楽死がいわゆる尊厳死に近いとされています。)

 

動物医療で一般的に言われている、
また行われている安楽死は、
【積極的安楽死】のことです。

 

その他の状況(間接的・消極的)によって
結果的に死期が早まるということは
ありますが、それは安楽死という捉え方、
言い方はされていません。

 

現状では犬の安楽死は、あくまでも
薬剤投与によって命を終わらせる行為の
ことを言います。

 

<犬の安楽死の選択と決断について>

 

犬の安楽死は、飼い主さんが望めば
必ずしも叶えられるものではありません。

 

前述したような安楽死も止むを得ない
状況であり、獣医師、そして飼い主
さんの意見が一致した時にはじめて
行われるものです。

 

病気の場合は主に癌(がん)が多いです。
その他、心臓疾患による肺水腫(呼吸困難)
てんかん大発作脳や神経の病気など。

 

その他、病状によっても色々考えられ
ますが、いずれにしろ治療によって痛みや
苦しみを軽減させてあげることができず
苦痛を与え続けることになる時です。
いわゆる末期の状況です。

 

また、事故などであれば、治療を
行っても助けることが難しい場合、
無駄に苦痛を与えている時間を少なく
してあげる時などです。

 

最後に決断するのは飼い主さんであり、
獣医師は安楽死を勧めるようなことは
ほとんどありません。

 

ただ、

安楽死という選択もあります。

安楽死を考えるのもしょうがないかも
しれません。

などという言い方をされます。
そしてそう言われた時には、それは
もう止むを得ない状況と判断された
場合です。

 

ですから、飼い主さんが望めば
安楽死は行われます。

 

逆に、飼い主さんから見てどんなに
辛そうでも獣医師の方から安楽死という
言葉が出ない場合には、まだもう少し
何らかの治療で楽にしてあげられる可能性
があると判断されている状況です。

 

ただ、これについては獣医師によって
も考え方は多少異なりますし、
それまでの治療の状況や経過、
飼い主さんとの信頼関係にもよります。

 

ですから、一概には言えませんし、
個人的見解も含みますが・・
獣医師の口から安楽死という言葉が
出た場合、犬の苦痛のことを考えても
後々の飼い主さんの苦痛、悲しみを
考えても安楽死の決断をすることが
良いのかもしれないなと思います。

 

獣医師は、動物を救うことが仕事です。
そのために獣医師になった人たちです。
どんな事情であろうと自らの手で
動物の命を終わらせることはしたく
ありません。

 

獣医師を含め、動物医療に携わる
スタッフたちはみんなそうです。

 

しかし、自分の手ではもうどうして
あげることもできない・・
少しでも犬を楽にしてあげるための手段
が安楽死しかないのであればそれを行う
のも獣医師の仕事の一つであり、責任なのです。

 

どんな決断をしたとしても愛犬が
亡くなってしまえば後悔は残ります。
これで良かったのか?
どうしてあげるのが一番良かったのか?
答えが出ることはないでしょう。

 

ただ、それしか方法がなかった・・
もうどうしようもなかったのだから・・
と思いたいとき、獣医師からの安楽死
という言葉はその思いを後押しして
くれるような、少しの救いになるような
気がします。

 

そして、最終的にそれが一番良かった・・
最善の方法だった・・といつか思える時
がくるのではないかなと私は思っています。

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<犬の安楽死の方法や費用について>

 

動物病院で行われる安楽死は、
その言葉のとおり・・安らかに楽に
逝かせてあげる方法です。
眠るように・・とも言いますが
そのとおりです。

 

通常、手術の際に使われる麻酔薬が
使用されます。
麻酔時に投与される4~5倍の量を静脈内
から注射していきます。

 

麻酔薬の投与から数秒で意識はなくなり
深麻酔状態となり、 その後呼吸中枢の
抑制による呼吸停止から心停止となります。
完全に心停止するまでは10~30秒程度です。

 

麻酔薬の静脈内投与はすぐに意識が
なくなるため、不安や恐怖を与える
時間も最小限ですみます。

 

もちろん、この間、飼い主さんに抱っこ
されたり、家族全員に見守られたり
色々です。

 

息を引き取るところは見られない
と仰る方もおられます。
その場合にはお別れをしてもらった
後、お預かりして処置を行います。

 

亡くなった後は、体をきれいに
したり、口の中や鼻、お尻などに
体液が出てこないように詰め物を
して飼い主さんにお返しするように
なります。

 

ほとんどの場合、その後ご自宅で
1~2日安置され、ゆっくりとお別れを
した後に火葬に出される方が多いです。

 

安楽死の費用については、
犬の大きさ(体重)によっても変わりますし
病院によっても異なります。

 

平均的には10.000~25,000円程度
が相場になっています。

 

ただ、この金額は基本的に獣医師が
安楽死も止むを得ないと判断した
状況で行われた場合であり、状況に
よってはこの2~3倍の費用を請求される
場合もあります。

 

その状況とは、

*適切な治療を行ってこなかった

*明らかに飼い主の都合

*まだできる治療があるのに拒否

などの場合に苦渋の決断で安楽死を
せざるを得なかった場合などです。

 

そのような状況では安楽死を拒否する
獣医師も多いですが、拒否することで
その後のその犬が置かれる状況や苦痛を
考えた時に安楽死をした方が救われる
と思った場合に、安楽死を行う獣医師もいます。

 

しかし、前述したように安楽死という
のは、なるべくなら獣医師も回避したい
行為であり、それが安楽死しか方法が
ないという状況でない場合には、
ある意味、命の重みと責任いうものを
飼い主さんに分かってもらうという
意味でも、高額な料金をあえて請求する
場合が多いです。

 

また、実際に命を奪う行為をさせられる
獣医師の苦痛に対しての慰謝料とも
言えるでしょう。

 

<まとめ>

 

犬の安楽死については賛否両論、
考え方もさまざまです。
正解はありません。
簡単に決断できる問題でもありません。
また、当然ですが簡単に行われていい
ことでもありません。

 

ただ・・苦しい思いはなるべく
させたくないという思いはみなさん
同じだと思います。

 

そのことだけで考えれば答えは
自ずと出てくるのだと思いますが、
失いたくない・・生きていてほしい・・
という飼い主さんの当然の感情もありますし。

 

犬はどう考えるのでしょうね・・?
野生に生きる犬、また祖先のオオカミ
には、どんな状況になったとしても
自ら楽な道を選ぶという選択肢は
ありません。

 

どんなに辛くとも痛くとも苦しくとも
生ある限り、生きなければなりません。
それが自然界での掟であり、生き方です。

 

ですが、人間社会で人と共に暮らす犬
はその生活のすべてを飼い主に委ねています。
それは生き方も死にざまもです。

 

だから・・
飼い主さんにたっぷりの愛情をもらって
幸せに生活をしてきた犬にとっては、
きっと飼い主さんがどんな決断をしたと
しても喜んでくれている・・感謝して
くれていると私は思います。

大事なのは、どんな状況であれ、最期
まで責任を持ってしっかり見守って
見届けてあげることですから。

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