呼吸の異変

老犬の呼吸の変化や異常について!原因や病気の可能性など!

犬も加齢に伴い、さまざまな身体機能
が衰えてきます。
そしてそれは色々なカタチとなって
現れてきます。

 

見た目の変化はもちろん、内面的な
もの、行動などもそうですね、
ちょっとしたことから愛犬の老化を
感じることも多いのではないでしょうか。

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人も犬も歳をとれば老いるのは
当然です。

 

特に人よりずっと寿命の短い犬の場合、
老犬になるのはあっという間に思える
かもしれませんね

 

そして、老いと共に現れてくる体の
変化もそれは必然であり、避けて
通ることできません。

 

ですが、加齢に伴って起こってくる
体の不調や変化などは、必ずしも老いが
原因とは限りません。

 

歳のせい・・
と思ってしまいがちな変化も実は
それが病気によるものだということ
も多いのです。

 

特に言葉を話せない犬の場合には、
分かりにくいですよね。

 

ですからまずは、老いによって起こる
体の変化を理解し、状態によっては
それが何らかの異常、病気の可能性も
あるということを考えなくてはいけません。

 

こちらでは、老犬に見られる呼吸の変化
や異常などの原因や病気の可能性など
についてまとめてみましたので参考に
してください。

高齢犬の脱毛!考えられる原因や病気の可能性について!

 

<老犬の呼吸の変化について>

 

加齢に伴って呼吸器系の機能も徐々に
低下してくるため、さまざまな影響が出ます。

 

呼吸は、体に必要な酸素を取り入れ、
不要な二酸化炭素を放出するための
ものですが、肺の呼吸運動は肋間筋や
横隔膜の動きによってもたらされます。

 

肺自体が伸び縮みしているわけでは
なく、肺がある胸郭(きょうかく)の容積
が変化することで、間接的に伸びたり
縮んだりしているのです。
この胸郭の容積の変化をつくり出して
いるのが肋間筋と横隔膜です。

 

そして、高齢になってくるとこの
呼吸に関わる肋間筋や横隔膜の筋肉
(呼吸筋)が弱くなって筋力が衰えて
きます。また胸郭(胸椎、肋骨、胸骨、
筋肉からなる)も硬化します。

 

それによって、主に以下のことが起こります。

【肺の弾性収縮力の低下】
吸気時に収縮した呼吸筋の弛緩と
肺の縮もうとする力

 

【ピークフロー(最大呼気流量)の低下】
大きく息を吸い込んで力いっぱい息を
吐き出す速度(強さ)

 

【肺活量の低下】
空気を最大限に吸い込んでから、
吐き出すことのできる最大量

 

【ガス交換効率の低下】
酸素と二酸化炭素の交換

 

【残気量が増加】
肺に溜まる空気の量

 

【肺の防御機構の低下】
感染症などを防ぐ免疫機構

 

これらによって、身体に必要な酸素を
十分に供給出来なくなることから、

*呼吸数の増加
*努力性の呼吸

*息切れ
*息苦しさ
*疲れやすい
*動きたがらない
*持久力の低下

などが起こってくるようになります。

特に年齢が高くなるほどこれらの
傾向も顕著に現れるようになってきます。

 

これらの症状は、程度にもよりますが
基本的には、加齢によって起こり得る
可能性のある変化です。

 

ですから、それらの異常が見られても
検査などで特に身体的に異常が見つから
なければ、老化に伴う呼吸の変化だと
考えられます。

 

ただ、同様の症状でそれが加齢によるもの
だけではなく、病気の場合もあります。

 

また、加齢によって肺や気道の防御機構
も低下するため、さまざまな病気のリスク
が上がるのは当然であり、それが呼吸の
異常を引き起こすことも多くなるのです。

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<老犬の呼吸の異常で考えられる病気について>

 

犬は、犬種によっての違いなども
ありますが、呼吸器の疾患は比較的多く
見られます。

 

ですから、加齢によってさらにそれらの
リスクも上がることになるため、可能性
のある病気もさまざま考えられますが、
代表的なものでは主に以下が挙げられます。

 

【慢性気管支炎】 

細菌やウイルス、化学物質、埃や煙など
による気道刺激が原因となって起こる
気管支の炎症です。

 

咳(痰を吐くような咳)が慢性的に持続
(2ヶ月以上)している状態で、悪化すると
呼吸が早くなったり、チアノーゼを
起こしたりすることもあります。

 

慢性気管支炎は完治は難しい病気ですが、
対症療法によって咳を軽減したり、呼吸
を楽にしてあげることができます。
(咳止め、気管支拡張剤、去痰剤、
抗生物質、抗炎症剤などの投与)

 

【肺気腫(慢性閉塞性疾患)】

肺の重要な機能である酸素と二酸化炭素
の交換が行われる「肺胞」が何らかの
原因によって破壊され、正常な機能が
障害されることで起こります。
(吸った空気がうまく吐き出せなくなる)

 

それによって、呼吸困難息切れ
ゼーゼーやヒューヒューという呼吸音
疲れやすい動きたがらないなどが
見られます。

 

基本的に安静時には起こりにくく、
大人しくしてると症状が落ち着いて
くることもありますが、悪化すると
チアノーゼ、呼吸困難となります。

 

気管支炎などが原因となっていること
も多く、原因疾患が分かればその治療
と並行して、呼吸を楽にする対症療法
を行います。

 

【肺炎】

細菌や真菌、ウイルスなどが原因と
なって肺に炎症が起こります。
また、嚥下機能(口から食べたものが
胃に運ばれるまでの過程)が低下した老犬
の場合、食べ物の一部が気道に入って
しまい、誤嚥性肺炎を起こすこともあります。

 

空咳発熱食慾低下動きたがらない
呼吸困難チアノーゼなどが見られ、
徐々に体力を消耗して重症化していきます。

 

原因にもよっても治療法は異なりますが、
抗菌剤や抗炎症剤など、呼吸を楽にしな
がら炎症を抑える治療が行われます。

 

肺炎は急激に悪化することが多く、
重症化しやすいため、注意が必要です。

 

【肺水腫】

肺水腫は、肺の毛細血管から血液の
液体.成分が肺胞内へ滲み出した状態
で、肺の中に液体が溜まってしまった
状態です。
これによって肺の酸素の取り込みが
障害されます。

 

犬では主に心臓疾患腎臓疾患から
肺水腫を起こすことが多いです。
(僧帽弁閉鎖不全症、フィラリア症、
慢性腎不全など)

 

ゼーゼー音がする呼吸苦しそうな
呼吸咳(痰を吐くような咳)、などが
見られ、悪化するとチアノーぜ呼吸
困難を起こします。

 

対症療法として、肺の水分を抜く
利尿剤呼吸を楽にするための薬剤
投与、また原因疾患に対する治療を
行います。

犬の慢性腎不全で咳が出る原因や体の状態、治療法など!

 

【心臓病(心不全)】

犬も中〜高齢になってくると
さまざまな心臓疾患が増えてきますが、
前述した肺水腫は心臓病が進行して
起きてくる合併症です。

 

心臓機能に異常があると、心臓は
少しずつ、大きく肥大してきます。
この大きくなった心臓が気道に刺激を
与えたり、圧迫するため、肺水腫を
起こしていなくとも、空咳息苦しさ
動きたがらない呼吸困難などが見られます。

 

基本的に心臓病の根治はできないため、
対処療法になります。

犬の心臓病の症状!咳の原因や対処法(止めるには?)など!

 

【気管虚脱】

気管虚脱は、気管軟骨が弱く柔らかくなり、
気管が潰れてしまう病気です。
特に小型犬の中〜高齢期に増えてきます。

 

気管が細くなるため呼吸が満足に
できなくなり(酸素を取り込めなくなる)
苦しいです。
呼吸時にガーガーっブーブーっなどの
音がしたり、咳が出たりもします。

 

特に肥満傾向の犬は症状が重症化
しやすいです。
また、夏場は悪化します。

 

根本的な治療は外科手術になりますが、
進行の程度によっては内科的な対症療法
で症状の軽減ができます。
(抗炎症剤や呼吸を楽にする薬など)

 

ただし、症状が進行するとチアノーゼ、
呼吸困難となり、危険です。

犬の気管虚脱の検査~診断~グレードや症状~治療法など!

 

<まとめ>

 

犬の呼吸器の疾患では、基本的に
呼吸の症状は似たような感じが多いです。

 

また、呼吸を楽にしたり咳などの症状を
軽減させるための対症療法としても
気管支拡張剤去痰剤抗炎症剤
抗生物質など使われる薬剤も大体
同じです。

 

ですが、症状だけで原因疾患を判断する
ことはできず、検査によって原因を突き
止める必要があります。
また、原因疾患によって治療法も異なります。

 

病気ではなくとも前述したように
加齢に伴い、呼吸機能は低下していきます
が、老犬の呼吸異常に見られる多くは
何らかの病気が関連していることが非常に
多いです。

 

原因が慢性的な疾患の場合には、
急激な症状は出ないため、何となく
元気がない、痩せてきた、食事の量が
減った・・などは加齢によるものだと
思われがちなため、見過ごされること
も多く、すでに病気が進行して呼吸障害
が出現していることもあるのです。

 

そして、すべての呼吸器の疾患に
言えることですが、悪化すると呼吸が
できなくなり、亡くなってしまう可能性
があります。
呼吸器系の疾患は突然死のリスクが
非常に高い病気です。

 

ですから、老犬に呼吸の異変が見られたら
まずは何らかの病気を疑うことが大事です。

 

人でもそうですが、呼吸が正常に
できないというのはとても苦しいことです。
咳も同様です。辛いですよね。
また体力も激しく消耗します。

 

老犬の場合には、体力消耗が命取り
になることもあります。
寿命に関わってきます。

 

原因によっては完治は難しいですが、
内科的な対症療法を行うことで楽に
過ごさせてあげることは十分可能です。
放っておいても治ることはなく悪化
する一方です。

 

まずは、病院を受診して検査を受けましょう。

 

もしそれで何も異常が見つからなければ
加齢に伴う呼吸機能の低下ですから、
治療の必要はありませんが、それはそれで
日常生活において注意しなければならない
ことなども出てきます。

 

*散歩の時間や距離を減らす。

*首輪を胴輪に変える

*興奮させない。

*食事を一度に一気食いさせず少量ずつに
分けて与える。(飲み水も同様)

*空気をキレイに保つ。(空気清浄機など)

*激しい気温変化に注意する。( 特に夏場注意)

*太らせない

などなど・・

犬の肥満は危険!リスクの高い病気や寿命との関連性について!

呼吸機能が低下した老犬が楽に過ごせる
ように色々と工夫してあげましょう。

 

また防御機構も落ちてますから
感染症などにも注意が必要ですから、
日頃からしっかりと観察して少しでも
異変があれば早めに受診してくださいね。

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