眼の病気

犬の白内障の点眼薬!種類と作用や効果、注意点について!

犬の目の病気はさまざまなものが
ありますが、水晶体が濁って
視力が低下していくのが『白内障』です。

 

犬の白内障の原因の多くは、遺伝に
よるもので、他は加齢に伴うものや
他の病気(全身疾患)によるものです。

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そして、白内障の根本的治療は
外科手術しか方法はなく、内科的
治療法はありません。

 

ただし、白内障をそれ以上進行させない
ための治療としての点眼薬があります。
この点眼薬は、水晶体の濁りを改善
させるものではなく、あくまでも進行
を抑制させるためのものですが一応、
治療薬(点眼)という扱いになります。
(極初期の場合、また日本では未認可の
成分の点眼薬では改善が見られる場合もあります。)

 

白内障の進行度によって、また手術が
行えない場合などには点眼薬での治療
を行うようになります。

 

こちらでは、犬の白内障の点眼薬の
作用や効果、種類、また注意点などに
ついてまとめてみましたので参考に
してください。

犬の白内障の検査法や費用、手術適応かの診断についてなど!

 

<犬の白内障の点眼薬の種類、作用や効果について>

 

白内障用の点眼薬は、動物用として
国内で発売されているものは、現在
のところ一種類しかありません。

 

他、動物用の白内障点眼は、輸入薬品
として国内で流通しているものが
いくつかあります。

 

その他は、人間用のものを代用して
使用する場合があります。

 

【ライトクリーン】

イヌ老年性初発白内障進行防止剤


出展:http://www.senju.co.jp/

主成分:
ピレノキシン0.75mg含有。

用法・用量:
顆粒を添付溶解液に用時溶解し、
1回1~2滴、1日3~5回点眼

 

白内障は、水晶体の水溶性蛋白が、
有核アミノ酸の代謝異常で生じる
キノイド物質によって変性し不溶性化
するためといわれている。

主成分のピレノキシンはキノイド物質
のこの作用を阻害、水晶体の透明性を
維持させることにより白内障の進行を
抑制する点眼です。

 

水晶体混濁抑制作用、イヌ老年性
初発白内障の進行防止に有用性が
認められています。

 

犬の白内障の点眼薬として動物病院
で処方されている唯一の動物用点眼です。

 

【タチオン点眼】

人用の白内障治療薬(点眼薬)です。
(初期老人性白内障)

主成分:
グルタチオン

用法・用量:
溶解液5mL当たり還元型グルタチオン
として100mgを用時溶解、1回1〜2滴
を1日3〜5回点眼

 

白内障の発症に先立って水晶体中の
グルタチオン量の減少や、水晶体中
でのグルタチオン合成酵素の活性低下
が立証されていて、グルタチオンの
投与により発症を防止したり、進行を
抑制出来ることが報告されています。

*グルタチオン=3つのアミノ酸から
成るトリペプチドで抗酸化作用などで知られる

 

現在、人用の白内障の予防点眼薬と
しても認可されているのは日本国内では、
ピレノキシン製剤(製品名:カリーユニ・
カタリンなど)とグルタチオン製剤
(製品名:タチオン)だけです。

 

【ドッグクララスティル】

主にEU圏のフランスなどを拠点に
販売されている犬用の白内障治療点眼薬です。

日本にも輸入で入ってきています。


出展:http://www.kuraradog.com/

主成分:
Nアセテルカルノシン

用法・用量:
最初の一ヶ月は1日2回(朝夕)一滴ずつ
2ヶ月目以降は、1日1回1滴ずつ
(ただし、改善傾向が見られない場合は
2ヶ月目以降も1日2回を継続)

注意事項:
開封後は30日以内に使い切る。
他の点眼をご使用の場合、どちらか
の目薬を点眼から1時間後に。
クララスティルの作用が半減する
可能性があるため、抗酸化剤サプリメント
(ルティン製剤・ゼアキサンチン製剤・
アスタキサンチン製剤など)との併用は
避ける。

 

主成分のNアセテルカルノシンは、
複合アミノ酸(イミダゾールペプチドの
一種)で、活性酸素を抑える働きや
乳酸(疲労物質)の生成を抑える働きがあります。

 

これらによって、水晶体の酸化を抑制し
回復させることができるとされていて、
臨床実験でも証明されています。

 

同成分で人用の白内障治療薬としても
使われていますが、日本では未認可です。

 

【Can-C(キャンシー)】

主にアメリカなどで販売されている
人用、犬用兼用の白内障治療点眼薬です。


出展:https://bandh-r.org/

主成分:
Nアセテルカルノシン

用法・用量:
最初の3か月間は朝晩1日2回1滴ずつ点眼
(改善傾向が見られた場合は1日1回で
継続、改善が見られない場合は1日2回
を継続)

注意事項:
開封後は30日以内に使い切る。
他の点眼をご使用の場合、どちらか
の目薬を点眼から1時間後に。

 

Can-Cも有効成分は、
Nアセテルカルノシンでクララスティル
と全く同じものです。
ただ、クララスティルは犬用として
製品を分けていますが、Can-Cは
人用と犬用が分かれておらず兼用と
なっています。

 

どちらの製品も輸入品として日本で
取り扱われています。

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<まとめ>

 

犬の白内障に使用されていることが
多いのは主に上記のものになりますが、
その他、正規品のジェネリックなどで
製品名の異なるものもいくつかあります。

 

ただ、基本は国内では有効成分は
ピレノキシンの点眼液です。
(人ではタチオン点眼も使われますが
犬では使われることは少ないです)

 

そして海外製品として有効成分が、
Nアセテルカルノシンの点眼です。

 

この2種類のどちらがいいのか?
ということですが・・・

 

基本的に動物病院で処方されるのは、
ピレノキシン(ライトクリーン)です。

 

ライトクリーンは、効果的なものは
あまり高くないとも評される点眼薬
ですが、初期の白内障に対しては
進行抑制の効果は期待できます。
(進行の早い白内障の場合には抑制は
難しいです)

 

一方、輸入品のNアセテルカルノシン
の点眼液(can-cやクララスティル)
ですが、これは日本未承認の薬剤
ですので、使用に際してはあくまでも
個人の責任になるため、動物病院で推奨
されることは少ないと思います。

犬の白内障にサプリの効果とは?成分や作用、おすすめなど!

ただ、白内障に対しては、
ピレノキシンに比べると効果的だと
されています。(白内障の進行度にもよる)

 

Nアセテルカルノシンの点眼液は、
進行抑制だけではなく、白内障の改善
(濁りが改善)を目指すものでその効果
にも期待ができます。

 

しかし、日本国内の獣医師の間では
その効果について疑問や危険性を
指摘する声も多くあります。

 

Nアセテルカルノシン点眼は、
作用機序として水晶体内の混濁物質を
溶解させることで濁りを改善、透明性
を出すと考えられ、その作用が刺激と
なって網膜剥離やぶどう膜炎を起こす
可能性が指摘されています。
(ただ、公式のアナウンスでは安全性
は高いとされています。)

 

そのため、Nアセテルカルノシン点眼
を使用するに当たっては、定期的な
診察と経過観察がとても重要になります。

 

また、Nアセテルカルノシン点眼は
個人でネット購入できるため、自己判断
で投与を続けてしまうところもあり、
そこも注意が必要ですね。
(あくまでも医薬品であり、使用に際して
も慎重に行う必要があります)

 

いずれにしろ、白内障はその発症年齢
や他の全身疾患の有無、進行の速さ
などによって経過も異なってきますので
まずはしっかりと診察を受け、獣医師
の指示に従うことが大事です。

 

状況次第では、Nアセテルカルノシン
の点眼を推奨する獣医師もおりますので
良く話を聞きましょう。

 

また、目が白っぽく濁ってきたからと
いってそれが必ず白内障というわけでも
ありません。
他の眼科疾患でも白く見えることも
あります。

 

そして、表面から見ただけでは
目の奥がどういう状況になっている
のかは分かりません。
ですから、必ず定期的に診察を受けるよう
にしてくださいね。

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