検疫探知犬の訓練育成やハンドラーと犬種や引退後など!

禁止物の国内持ち込みを阻止!

人にはない特殊な能力を発揮して
働く犬たちが日本を守っています!

 

空港で働く犬は、麻薬探知犬が
知られますが、その他にもさまざまな
危険物を探知して知らせる犬たちが
活躍しています。

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年々、海外からの観光客が増加している
日本ですが、それはうれしい反面、
諸外国で発生している伝染病や感染症など
の国内侵入のリスクが増すことでもあります。

 

そのための対策として、空港での
検疫の必要性も高まってきており、
日本でもその存在が良く知られるように
なって導入数が増えてきているのが
『検疫探知犬』です。

”検疫”
”港湾や空港にて、海外から持ち込まれた、
もしくは海外へ持ち出す動物・植物・食品
などが、病原体や有害物質に汚染されて
いないかどうかを確認すること”

 

こちらでは、検疫探知犬の訓練や育成、
ハンドラー、犬種や引退後などについて
まとめてみましたので参考にしてください。

サイバー救助犬とは?レスキュー犬×ロボットが最強の理由!

 

<検疫探知犬とは>

 

検疫探知犬とは、海外渡航者の手荷物
の中から、動物検疫・植物検疫を必要
とするものを探知し、知らせてくれる
働きをする犬のことです。

 

『動物検疫』
輸入される肉製品などを介した
家畜伝染性疾病(鳥インフルエンザや
口蹄疫など)の国内への侵入防止のため。

*検査証明書がないものは日本に持ち込む
ことはできません。
(輸出国によっては証明書があっても
持ち込めない場合も)

 

『植物検疫』
果物や植物などを介した病害虫
(チチュウカイミバなど)の国内への
侵入防止のため

*条件に適合していないものは
日本に持ち込むことはできません。
(ほとんどの果物はアジア地域から
日本への持ち込みは禁止。)

 

そのため、検疫探知犬は、
肉や肉製品(ハム、ソーセージ、ベーコン
など)、果物を手荷物の中から探知します。

 

膨大な観光客とその手荷物を
一つずつ目視でチェックすることは
実質不可能なため、抜群の嗅覚を持つ
犬がその鼻で役目を担っているのです。

 

キャリーケースやバッグの外側から
臭いを嗅ぎ取り、怪しいと感じたら
ハンドラーに知らせる仕事をしているのが
検疫探知犬です。

 

検疫探知犬は、空港の国際線の預け荷物
受け取り所にてスタンバイし、到着した
便からターンテーブルで運ばれてくる荷物
を一つ一つ嗅ぎなからチェックしていきます。

 

預けた荷物の受け取り所なのでその場には
乗客も荷物がやってくるのを待っている
状態で、その中での活動になります。

 yuoutube 朝日新聞社

とっても可愛いけどちゃんとお仕事中~
なのですね!

 

<検疫探知犬の訓練や育成、ハンドラーについて>

 

検疫探知犬は、肉類や果物など
定められたターゲットの匂いを嗅ぎ
わけ、それをハンドラーに知らせる
のが仕事です。

 

そのため、検疫探知犬の訓練、育成
は、その環境において正確にターゲット
の匂いを嗅ぎ取るための訓練が必要になります。

 

具体的には、スーツケースやカ ートン
ボックスなどをカートに積み上げて、
その中にターゲ ット(肉製品や果物など)を
収容したバッグを1~2個混ぜて、空港の
税関検査場内を再現して行われます。

 

そして、そのターゲットの匂いを嗅ぎわけ
て知らせ(その場でお座り)、正解すると
ご褒美(オヤツと賞賛)がもらえるという
状況を繰り返し、訓練していきます。

 

不正解だった場合(ターゲットではない
食品などの匂いを嗅ぎ取り知らせた)
には、ご褒美はもらえず『この匂い
に反応してもご褒美はもらえない』と
言うことを学習し、次からは反応しなく
なります。

 

その他、訓練の合間にも業務に必要な
ドッグトレーニングなどもハンドラーと
共に行っています。
当然、その検疫探知犬のすべてのお世話
はハンドラーが行います。
ハンドラーとペアで活動するので日頃の
スキンシップも大事ですね。

 

また、当然訓練を終えて検疫探知犬と
なった後でも継続して訓練を行っていく
ことで、作業効率や正しい反応の精度を
上げていくために日々訓練に励みます。

youtube JUMP LOVE

ただ、残念ながら検疫探知犬の
育成のための訓練センターは日本
にはありません。

 

そのため、現在日本で活躍している
検疫探知犬はアメリカやオーストラリア
で訓練を受けてきた犬たちです。

 

ですから、検疫探知犬とペアで活動する
ハンドラー(訓練士、調教師)も同様に
海外にて研修を受けてきています。

 

現地の訓練センターで、検疫探知犬の
候補になっている犬たちを訓練をしながら
その相性などからペアになる犬が選ばれ、
そこから本格的にハンドラーそして犬との
訓練が行われるようになります。

 

訓練期間は、訓練施設によっても多少
異なりますが、おおよそ3~4ヶ月程度の
ようです。

 

そして、検疫探知犬のハンドラーは
誰でもがなれるわけではありません。

 

農林水産省(動物検疫所の管轄)の職員であり、
家畜防疫官(検疫所勤務)や技官などの役職に
就く人(国家公務員)、なおかつハンドラーと
しての資質(健康で体力がある・犬が好き・
忍耐力があるなど)が認められた人が選ばれます。

 

警察犬などは日本の民間の訓練所など
でも訓練が可能で、そのため一般家庭の
犬でも訓練をして合格すればなれますが、
検疫探知犬(他麻薬探知犬なども)は、
現状では日本で訓練もできないため、
日本にいる犬が選ばれることもないわけです。

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<検疫探知犬の犬種や引退後について>

 

日本で活躍する検疫探知犬のほとんどは
ビーグルです。

 

ビーグルは愛玩犬としても良く知られ、
その愛らしい姿からペットとしても
人気が高いですが、グループ別に
分けられると、狩猟犬である嗅覚ハウンド
グループに所属する犬です。

 

ハウンドグループの中では、最も
小さい犬種ですが、頑丈な体と優れた
活動能力、スタミナを備えた利口な
犬として知られます。

 

吠え声が大きい印象もあると思いますが、
ハウンドグループは大きな吠え声で
獲物を追う狩猟犬なので、声が大きい
のは当たり前ですね。
(そのため、しつけができておらず
無駄吠えする場合などは非常にうるさい
とも言われます)

 

そして、何より優れているのが
嗅覚です。
犬はもともと嗅覚が優れていますが
その中でもハウンドグループに属する
犬の嗅覚は随一です。

 

この嗅覚がターゲットを探し出す
ために非常に重要なのです。

 

また、ビーグルはハウンドグループの
中でもコンパクトで愛らしいため、
他に乗客などがいるところでの作業に
適しているとして選ばれています。

 

確かに警察犬で多いシェパードのような
大きさや風貌だと怖いですよね。。

 

検疫探知犬は、裏方の仕事ではなく、
一般の乗客がいる場所での作業なので、
乗客を怖がらせることなく不快な思いを
させることなく・・という配慮とその
優れた能力(嗅覚)によって最適だとして
選ばれているようです。
(海外でもビーグルが多いです。)

 

日本ではまだあまり知られてませんが
『ヒアリ探知犬』もビーグルが選ばれて
います。

ヒアリ探知犬の能力とは?ビーグルが最適な理由や訓練法は?

 

また、検疫探知犬には、
『パッシブドッグ』
『アクティブドッグ』
と呼ばれる2種類があり、これまで
説明してきた検疫探知犬はパッシブドッグです。

 

アクティブドッグも同様にターゲット
を見つけ出す作業を行いますが、空港
の税関検査場で作業を行うのではなく、
郵便局など荷物が山積みになっていたり、
高所にあるような場所でターゲットを
探す作業をします。

 

そのため、アクティブドッグは運動能力
に優れた大型犬が選ばれることが多いです。

 

日本でも検疫探知犬のアクティブドッグ
としてラブラドールレトリバーが2頭
神奈川(川崎東)の郵便局で活躍しています。

 

その他、各空港に配属されている
検疫探知犬は26頭(オス18頭、メス8頭)
ですべてビーグルです。

*新千歳空港=2頭
*成田国際空港=6頭
*東京(羽田)国際空港=4頭
*関西国際空港=6頭
*中部国際空港=3頭
*福岡空港=3頭
*那覇空港=2頭
(平成30年に羽田に1頭増える予定)

各空港の検疫探知犬は、その空港だけ
の勤務ではなく、近隣の他空港への
出張勤務(抜き打ち調査)などもあるようです。

 

また、広報活動やデモンストレーション
などで他地域に派遣されることもあります。

 

そして、検疫探知犬(パッシブドッグ)
として最も適しているとされるビーグル
ですが、それでも適正が認められて
訓練を終えて検疫探知犬になれるのは
100頭中1頭ほどとのことです。
ビーグルだとしてもなかなか狭き門ですね。

 

検疫探知犬に必要な資質としては、

*健康であること
*素直であること
*社交的であること
*ご褒美に強い執着があること
*騒音の中で仕事ができること
*1歳半くらい

などが挙げられていますが、これは
基本的に他の使役犬でも同様の資質と
言えると思います。

 youtube Vinicius Júnior

 

そして、検疫探知犬は約6~8年現役で
活躍した後は引退するのが普通です。
適正の1歳半くらいで訓練をはじめて
現役で働き、引退するのは約10歳くらい
です。

 

ビーグルの10歳だと人で言うと56~58
歳くらいですから、少しずつ体力も嗅覚
も衰えてくるころですしね。
(盲導犬なども10歳は引退の年齢です。)

 

そして引退後の検疫探知犬は、海外
では、ハンドラーの自宅に引き取られ、
残りの余生をペットとして穏やかに
過ごすのが普通のようです。

 

日本では、検疫探知犬が最初に導入
されたのが平成18年で、現状でも
まだその頭数は少ないため、引退犬
たちのその後は定かではありませんが、
おそらくハンドラーもしくはその関係者
に引き取られているのではと思います。

 

今後、日本でも検疫探知犬の需要が
さらに増してくれば国内でも訓練所が
創設されて、日本生まれの検疫探知犬
が誕生する日がくるかもしれませんね。

 

PS:空港などでお仕事中の検疫探知犬を
見かけても、声かけしたり手を出したり
せずに優しく見守ってあげてくださいね!
(気が散ってお仕事に支障をきたします、
また手荷物検査場は写真撮影も禁止されて
いますので検疫探知犬の撮影もNGです)

 

ちなみに動物検疫所の広報資料として
検疫探知犬のカレンダーなどもつくられて
いて、ダウンロードできるようになってます♪

動物検疫所の広報資料についてはこちら>

可愛いですね!
コート(制服)を着ていないときには
普通のペットの犬と変わらない
あどけなさですね♪

 

引退のときまで元気に活躍して
日本を守ってほしいですね~!

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