犬の腹水の症状や治療法!痛みや呼吸困難、利尿剤の効果など!

犬の腹水貯留は、何らかの原因疾患
から生じるもので、腹腔内に異常に
多量の液体(水分)が溜まった状態です。

 

腹水貯留は、外見上も分かりやすい
ですが、お腹の中に余分な水分が
いっぱいになることでさまざま症状
が現れます。

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腹水の量が増えていくと、見ていても
辛そうな様子が顕著になってきます。

 

また、原因疾患があることから、
その病気によっても症状はいろいろです
し、治療法もさまざまです。

 

そのため、腹水の治療は、

*腹水を減らすための治療
*原因疾患の治療

並行して行っていく必要があります。

 

こちらでは、犬の腹水貯留の症状や
治療についてまとめてみましたので
参考にしてください。

 

<犬の腹水の症状について>

 

腹水は少量であれば、自覚症状もなく、
また外見上も変化には気付きにくいです。

 

ただ、犬の場合は、飼い主さんが見て
もその異変に気付くくらいになって
いるときにはすでに多量の腹水が
貯留していることがほとんどです。

 

腹水が増えてくるに従って現れて
くる症状は主に以下のものがあります。

 

【お腹が膨れる】

通常に四足で立っているときには、
横から見てもポッコリとお腹が垂れ
下がっていたり、また横になって寝て
いたり、お座りの姿勢でもお腹の膨らみ
が目立つようになります。

 

肥満体型の場合にもお腹がボッコリ
見えますが、肥満の場合は体全体も
丸みを帯びてでっぷりとしています。
一方、腹水の場合には不自然なほどに
お腹だけが膨らみます。

 

また、水分は脂肪よりも重いため、
特に四足で立っているときなどは
お腹部分の垂れ下がりが顕著に分かります。

 

そして、それに伴い、動くのを嫌がったり
動作が緩慢になったり、歩けなくなったり
します。

 

【便秘、下痢】

腹水によって腸が圧迫されるために
腸のスムーズな動きが障害され、
排便異常が起こります。

 

また、同じく膀胱の圧迫によって
排尿障害が起こることもあります。

 

【食欲不振、嘔吐】

腹水による腹部膨満感、また胃が圧迫
されることによって、嘔吐の症状や
食欲不振が起こります。

 

また、便秘も重なるとさらにそれらの
症状も悪化してきます。

 

【息切れ、呼吸異常】

腹水によって横隔膜(胸腔と腹腔の間の膜)
が胸腔側に押し上げられるため、胸腔内
にある肺が膨らみにくくなり、通常の
肺の働きが障害され、息切れや呼吸困難
などが起こります。

 

【むくみ(浮腫)】

腹水が貯留してくる時点で全身
(特に四肢=手足)にむくみが生じて
いることがほとんどです。

 

腹水貯留の原因にもよりますが、
漏出性の腹水の場合、血液の成分が
血管外へ染み出すことで起こるため、
それはお腹だけでなくその他の部位
にもが溜まってきて、むくみを生じます。

犬の腹水の原因や検査法と病気による特徴や色の違いなど!

 

その他、腹水貯留の原因となった疾患
によってもその症状はさまざまです。

*咳
*体重減少
*黄疸
*腹痛
*胸水
*発熱

などもあります。

飼い主さんが一番気付きやすい症状と
しては、咳や呼吸の異常(苦しそう)だと
思います。

 

腹水は、急性の病気よりも慢性の病気
で起こることが多い合併症ですので、
いろいろな症状もゆっくり少しずつ
現れてくるため、気付きにくいのですが。

 

痛みについては、急性の膵炎などでは
激しい痛みが伴いますが、その他では
腹水に伴う痛みの症状としては、重苦しい
といった違和感や鈍痛といった感じです。

 

また便秘や下痢などがある場合には
それに伴う腹痛は起こります。

 

基本的に腹水が溜まってくる時点
で病気としては進行している状態です
ので、それ以前に上記のようなさまざまな
症状が出ているのが普通です。

 

ですから、その時点で適切な治療(対処)
が行えれば、腹水が溜まらないよう、
また溜まりにくくすることもできる
可能性が高いです。

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<犬の腹水の治療(利尿剤など)について>

 

腹水は、その原因となっている疾患が
あるため、腹水だけを抜いても元の
疾患の治療を行わない限り、何度でも
繰り返し溜まってきます。

 

ですから、

*原因疾患の治療
*腹水に対する治療

を同時に行っていく必要があります。

 

腹水に対する治療はとしては主に
以下になります。

 

【利尿剤の投与】

利尿剤は、尿の生成を促進し、尿量を
増加させる作用を持つお薬です。

 

お薬の種類によって作用機序は少し
異なりますが、腎臓(ネフロン)に作用
して尿量を増加させます。

 

血管へ吸収される水分量を減らし、
尿として排泄される水分量を増やす
ことで体内にある水分量を減らして
むくみを軽減する効果があります。

 

ただし、利尿剤は投与量にもよりますが
副作用の一つとして喉が渇くことがあります。

 

それによって水をガブガブ飲んで
しまうと体液が増えてしまい、利尿剤
の意味、効果がなくなってしまうため、
飲水量には制限が必要になってくる
こともあります。

 

また、同時に塩分制限も必要になる
ことがあり、療法食の摂取が推奨される
場合も多いです。

 

利尿剤は、体の余分な水分を排泄する
のには効果の高い薬剤ですのでむくみ
の軽減などは、比較的早く改善が
見られます。

 

ただ、多量に貯留した腹水に対しては、
即効性はなく、利尿剤の投与を続ける
ことで少しずつ減らしていき、また
原因疾患の治療によって溜まりにくく
することで対処していきます。

 

そのため、腹水を早期に減らす必要性が
ある場合には、利尿剤だけでの対応は
難しく、その場合は直接腹水を抜く処置
が行われることがあります。(腹水穿刺)

 

【腹水穿刺(腹水を抜く)】

腹水の貯留量が多く、それに伴う症状が強く
出ているときや、早急に腹水を減らす必要
があるときなどは、お腹に直接針を刺して
腹水
を抜く処置(腹水穿刺=ふくすいせんし)
が行われます。

 

腹水を抜く処置自体は、それほど難しい
ものでもなく、基本的に無麻酔で行われます。

 

皮膚の表面から注射針を腹腔内まで
刺して中の腹水を吸い取っていく
感じです。
針付きのカテーテルを使ってシリンジ
で抜き取ることが多いです。

 

犬の大きさや腹水の貯留量、抜く量
にもよりますが、大人しくしててくれ
れば数分程度で終わります。

 

短時間で腹水を減らすことができる
ので、楽になります。

 

ただし、腹水を抜くのにはリスク
伴います。

 

腹水は、その原因疾患によってその
色や形状もさまざまですが、ただの水では
なく体に必要な栄養分も含まれています。

 

そのため、それを抜くことで体力低下
につながったり、一時的に体調が悪くなる
可能性もあります。

 

ですから基本的には、腹水を抜く場合
でも全部抜くのではなく、お腹が少し楽に
なる程度の量で抑えるのが普通です。
(貯留量にもよります)

 

とりあえずの危険な状態を脱して楽に
なる程度の量を抜き、その後は利尿剤
の投与でじっくりと減らしていければ
ベストです。

 

その他、針を刺した場所からの
感染症のリスクも少なからずあります。
もちろん、予防のための抗生物質の
投与なども行われますが、繰り返し
何度も腹水穿刺を行うような場合には
リスクは高くなります。

 

そして、腹水が貯留する体の状態は
すでに病気としては末期に近いため、
腹水を抜くリスクも高くなると言えます。

犬のフィラリアの症状!初期~末期の体の状態と咳や嘔吐など!

 

<まとめ>

 

犬の腹水は、完治の難しい慢性疾患
(心臓や腎臓、肝臓など)や悪性腫瘍
(ガン)などが原因となっていることが
多く、さらに初期ではなく進行してから
出現するため、腹水を完全に治療する
ことは難しいです。

 

減らしてもまた溜まってきたりの
繰り返しで、少しずつ利尿剤も効かなく
なってくることが多いです。

 

また、腹水が溜まる場合、同時に
胸水も溜まってくることも多いですので
そうなるとさらに

 

しかし、できる限りの治療を行うことで
少しでも症状を軽減、楽にしてあげる
ことはできます。

 

治らない病気だから・・
もう歳だから・・
ではなく、残された余命をいかに
苦痛を減らして楽に生活させてあげられ
るかが大事です。

 

また、腹水が溜まる病気の多くは、
同時に胸水も溜まってくることが
ほとんどです。

 

腹水、胸水の両方が溜まると体の苦痛も
倍になります。

 

特に胸水は直接肺の機能に影響を及ぼす
ため、非常に苦しい思いをさせることになります。

 

できる限りの治療をして少しでも
楽に過ごさせてあげれるといいですね。。

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