犬の腹水の原因や検査法と病気による特徴や色の違いなど!

犬の腹水は、さまざまな疾患が
原因となり、異常な量の腹水が
お腹の中(腹腔内)に貯留してしまう
病態の一つです。

 

少量では自覚症状もなく、外見上の
変化も分かりませんが、貯留量が増えて
いくに従って、お腹がぽっこりと膨らん
できます。

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それと共に、食欲不振や呼吸の異常、
動きたがらないなどの異変も見られる
ようになってきます。

 

腹水とは、お腹の中に溜まる水分のこと
をまとめてそう呼びますが、その水分も
原因によって色や形状などに違いがあります。

 

そのため、腹水の状態によって
おおよその原因疾患が分かる場合も
あります。

 

こちらでは、犬の腹水の検査や
病気によっての違い、特徴などに
ついてまとめてみましたので参考に
してください。

 

<犬の腹水の原因について>

 

犬の腹水貯留の原因となる疾患の
主なものは以下が挙げられます。

 

【肝硬変(慢性肝炎)】

肝臓の細胞が壊れ、肝臓が縮小・硬化。
肝臓の機能不全。

犬の場合、慢性肝炎から進行して
肝硬変になることが多い。

犬の肝炎・肝硬変の原因や症状と治療について!黄疸や腹水も!

 

【心臓病(僧帽弁閉鎖不全症など)】

心臓の機能不全によって、血液の一部が
逆流、うっ血(血液が血管に溜まる)など。

犬の心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)ステージ分類で見る症状や治療法!

 

【フィラリア症(犬糸状虫)】

蚊の媒介によって感染する寄生虫で、
血液の循環障害を起こしたり、呼吸器
の症状(咳や呼吸困難)など。

犬のフィラリア症の治療!方法や期間、費用や予後について!

 

【腫瘍(がん)】

腹膜へのがんの転移によって癌性腹膜炎
による炎症、またリンパ腫などでは、
余分な液体を効率よく排出することが
できなくなる。

犬の悪性リンパ腫の末期症状や余命、安楽死の選択について!

 

【慢性腎不全】

腎臓の機能低下によって体から水分が
十分に排泄されなくなる。
また、進行すると心不全となり腹水の
原因にも。

犬の慢性腎不全の痛みや辛さとは?体の状態や対処法について!

 

【膵炎】

自身の膵液によって膵臓がダメージ
を負う病気。
進行すると膵液を含んだ腹水が膵臓
から漏れ出てくる。

 

蛋白漏出性胃腸症

消化管内腔へ蛋白が異常に漏出し、
低蛋白血症や浮腫を起こす。

 

【腹膜炎】

腹腔内の内臓の炎症や外傷などに
起因しておこる急性疾患。

 

<犬の腹水の検査について>

 

腹水は、その貯留量にもよりますが、
犬が横向きや仰向けに寝たときなどに
お腹の膨らみが、水風船のような弾力で
張った状態になります。

 

また、四足で立ったときにも重力と
ともにお腹の垂れ下がりが分かります。

 

そして、軽く叩くとポンポンという
鼓音がします。(太鼓様の音)
肥満による脂肪が多いお腹では鼓音
はしません。

 

それらの診察(打診)とともに、腹水の
貯留を確認するのには、レントゲンや
超音波検査が必要になります。

 

そして、腹水の貯留が確認できたら、
原因疾患を突き止めるため、また全身状態
を把握するために血液検査などが行われます。

 

また腹水は、漏出液か滲出液に分けられ、
含まれるタンパク質の量によって判別
されます。

*タンパク質が少ない→漏出(ろうしゅつ)液

*タンパク質が多い→滲出(しんしゅつえき)液

 

この腹水の検査は、お腹に針を刺して
少量の腹水を抜き、調べるものです。
(腹水穿刺)

 

腹水中のタンパク量の測定、細胞の種類、
細胞数などを調べることでその腹水の
原因となっている疾患のおおよその予測
ができます。

 

原因疾患によって腹水には色や形状など
特徴があるため、見た目である程度の
判断も可能ですし、他検査によって原因
疾患が分かっている場合にはこの腹水検査
は行われないこともあります。
(他の検査で原因疾患の究明が難しい
場合などには必要になります。)

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<犬の腹水の特徴(病気による違いなど)>

 

腹水は、色や形状など含まれている成分
によって色々なタイプがあり、原因に
よって特徴があります。
(ただし、同じ病気でも病態によっては
異なります)

 

漏出性の腹水】

漏出液の場合、主に血管内圧の上昇や
アルブミン不足が原因となって起こります。

 

色・形状:
漿液性腹水→薄い黄色っぽい透明色で
少し粘液性はあるが比較的サラサラで水っぽい。

 

主な病気:
・慢性肝炎、肝硬変
・慢性腎不全
・心臓病
・フィラリア症
・蛋白漏出性胃腸症
など。

 

滲出の腹水】

滲出液の場合は、主に腹膜の炎症が
原因となって起こります。

 

色・形状:(病気によって違いも)

血性腹水→血液が混ざった赤色調、
薄い血液のような液体。

乳び腹水→脂肪分が混ざった乳白色の
濁りがあるドロッとした液体。
(ピンク、または黄色がかっている場合も)

膿性腹水→膿が混ざった黄緑色または
黄白色の濁りがあるドロッとした液体。
(血が混ざっていることも)

 

主な病気:
・腫瘍(がん)
・膵炎
・腹膜炎
など。

犬の腹水の症状や治療法!痛みや呼吸困難、利尿剤の効果など!

 

腹水は、たとえ溜まっている水分を
除去(抜く)しても、原因疾患の治療を
行わないと同じ繰り返しで何度も溜まって
きます。

 

腹水の原因となる疾患は、完治が難しい
ものが多いですが、進行の抑制、症状の
軽減の治療を行いながら腹水の対処を
行うことで腹水を溜まりにくくしていく
ことは可能です。

 

腹水も量が増えてくると他臓器を圧迫
してさまざまな悪影響をもたらし、
また苦しくなってきますので早めの
対処が大事です。

 

また、貯留も少量では自覚症状もなく、
外見上も分かりにくいため、少しでも
お腹の膨らみ、垂れ下がりなどの異変
を感じたら早めに診察を受けましょう。

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