泌尿器の病気

犬の腎不全!先天性(生まれつき)の腎臓病の種類や原因など!

犬の慢性腎不全は、腎臓の機能が
徐々に低下していき、正常な働きが
障害されていく病気です。

 

その多くは加齢と共に発症して
いきますが、先天性に腎臓に何らか
の障害があり、それによって若くても
腎不全になってしまうこともあります。

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そして、若くても慢性腎不全に
なってしまうと完治はできません。

 

腎臓の障害が治療できるもので
あれば慢性腎不全に進行する前に
食い止めることが可能な場合もあり
ますが、基本的に先天性の病気は
原因の究明、検査、診断も難しく、
治療も困難なことが多いです。

 

こちらでは、犬の先天性(生まれつき)
の腎臓の障害(病気)についてまとめて
みましたので参考にしてください。

犬の腎不全の貧血!原因や症状と治療法、造血サプリなど!

 

<犬の先天性の腎臓異常>

 

生まれつきの腎臓の異常には
主に以下のものがあります。

 

【腎異形成】

腎臓の発育不全で、腎臓が正常な大きさ
まで育たずに小さいまま止まってしまい、
正常な働きができずに腎不全になる場合
があります。

 

無症状のまま経過する場合もありますが
多くの場合、若年(2~3歳)で腎不全を
発症します。

 

【多発性嚢胞腎(たはつせいのうほうじん)】

遺伝子の異常によって、腎臓の機能
を破壊する多発性の腎嚢胞(腎臓の中に
無数の、のう胞と呼ばれる水袋)

できます。(遺伝性疾患です。)

 

のう胞(嚢胞)が大きくなり、ネフロン
(腎臓の基本的な機能)が圧迫されて
働けなくなると、腎不全となります。

 

【糸球体腎炎(免疫介在性)】

自己免疫が自分の腎臓を攻撃すること
で、糸球体(腎臓の中の血液をろ過する
働きを持つ器官)に炎症が起こって
正常な機能に障害が起きて腎不全になる病気です。

 

糸球体腎炎は、ネフローゼ症候群
(腎臓疾患の総称)の原因として
挙げられますが、免疫介在性以外にも
他さまざまな病気が関連していると
されます。

 

【アミロイドーシス】

腎臓にアミロイド(水に溶けない繊維状の
タンパク質)
が沈着することで、機能不全
に陥り、腎不全となります。

 

細菌や寄生虫、腫瘍などが原因となる
こともありますが、自己免疫による
免疫介在性の場合もあります。

 

アミロイドは他の臓器への沈着も
ありますが、腎臓が多いです。

 

<腎臓の検査について>

 

通常、腎臓の機能の状態を調べるのには
血液検査や尿検査が行われますが、
腎不全となった原因を究明するためには、
さらにレントゲンや超音波検査などが
行われます。

 

ただし、それらの検査を行っても
はっきりした原因が掴めないことも
多いです。
(腎臓の大きさや形、のう胞などの
有無はレントゲンや超音波にて分かる
場合もあります。)

 

正確な診断を出すためには、
腎生検(腎臓の組織の一部を採取、
顕微鏡で評価する検査)が必要になりますが、
犬猫の場合に一般的な動物病院でそれら
が行われることはまずありません。

 

腎生検には、全身麻酔が必要になりますし、
基本的に腎不全になっていれば全身麻酔
がかけられる状態にないためです。
また、いずれにしろ腎不全の治療を
優先させる必要もあるためです。

犬の全身麻酔のリスク!体の負担や副作用,後遺症や死亡率など!

ただ、腎臓に異常を起こす原因となって
いる他の疾患(ウイルス、細菌、リンパ種、
膵炎など)の有無の確認は必要になり、
何か引っかかればそれが原因となっている
可能性となり、治療が可能であれば行われます。

 

高齢犬の慢性腎不全は、基本的に
加齢に伴う腎機能の低下という
考え方が一般的です。

 

若くして慢性腎不全になった場合には、
できる限りの検査をすることが望ましい
ですが、確定診断というより、上記に
挙げたような先天性の障害の可能性
いった診断になることも多いです。

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<先天性の腎臓障害の治療について>

 

原因が何であれ、慢性腎不全になって
しまっていれば、腎臓の機能を元に
戻すことはできません。

 

ですから、基本的には対処療法としての
慢性腎不全の治療を行うようになります。

*腎臓の負担軽減(食事療法=専用の療法食)

*腎臓の補助(尿毒素排泄のための活性炭投与や輸液)

*合併症の予防・治療の薬剤投与(高血圧、貧血など)

などがメインとなります。

 

ただし、上記のような原因が究明、
治療が可能な場合にはそれらの治療も
同時に行われます。

*免疫介在性=免疫抑制剤の投与

*細菌やウイルスなど=原因となって
いる疾患の治療

などです。

 

もし、治療が可能な病気で完治できた
ならば、腎不全の進行は抑制することは
できますが、すでにダメになっている
機能を元に戻すことはできないため、
慢性腎不全の治療はその後も必要になります。

 

腎不全が分かったときの腎臓の残りの
機能がどの程度(ステージ)かによりますが、
腎臓が完全に元の状態に戻ることは
ないため、原因が何であれ、予後は期待
できません。(完治することはありません)

 

ただ、腎不全の治療が適切に行われ、
良い状態を長く維持できれば余命を
伸ばすことも可能ですし、少しでも
楽に生活させてあげることもできます。

犬の慢性腎不全が回復する可能性は?治療や経過について!

 

<まとめ>

 

人であれば、腎臓に何らかの障害の
可能性が分かれば、慢性腎不全に進行
する前に詳しい検査を行い、原因治療
をして慢性腎不全の回避を目指すのが
普通です。

 

しかし、犬や猫の場合には、異常が
見つかった時点ですでに慢性腎不全と
なっていることがほとんどです。

そして、ダメになった腎臓は治りません。

 

そのため、犬の慢性腎不全では、
積極的な治療というよりどうしても
対処療法になってしまうのが現状です。

 

ただ、若いうちからでも定期的に
検査(血液検査、超音波検査、尿検査
など)を受けていれば、腎不全になる前
に異常を発見できる可能性があります。

 

異常が分かったとしても先天性の
場合は、治療が行えないことも多い
ですが、腎機能を低下を見越して
早めに食事療法や尿毒素吸着の活性炭
などを行うことで、腎臓の負担を減らし、
発症を遅らせることが可能な場合もあります。

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今は、犬猫ドックのように全身の
さまざまな検査をセットで行うサービス
なども増えてきていますので、若いうち
からそれらを利用しておくと安心ですね。

 

どんな病気であれ、早期発見・早期治療
が大事ということです。

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