泌尿器の病気

犬の慢性腎不全と強制給餌について!栄養剤やフードなども!

犬の慢性腎不全は少しずつゆっくりと
進行していく慢性疾患です。

 

ただ、高齢に伴い発症してくることが
多いため、食欲不振や体重減少などは、
飼い主さんから見れば、加齢によるもの
と勘違いされやすいこともあるため、
発見が遅れてしまうこともあります。

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そして、発症から進行~末期になって
くると食欲は減退し、また起き上がれなく
なったりと自力で食べることが難しく
なってきます。

 

そうなってくると強制的にでも
食べさせたくなる飼い主さんが多いと
思います。

 

ただ、強制給餌については、
その病気の性質も含め、必要性や
考え方については賛否ありますし、
飼い主さんの考え方もさまざまだと
思います。

 

状態によっては、無理に食べさせるのは
おすすめできない場合(嘔吐や下痢がある)
もありますが、少しでも食べさせることで
延命できるのであればそれを望む方も多い
と思います。

 

こちらでは、慢性腎不全の犬の
強制給餌の方法などについてまとめて
みましたので参考にしてください。

 

<強制給餌の方法とフード>

 

犬の慢性腎不全ではその進行抑制の
ために、腎臓の負担を減らすための
専用の療法食の摂取が推奨されます。
(腎不全のさまざまな治療の中でも
食事療法は非常に効果的な治療とされています。)

 

ですから、強制給餌をする場合でも
基本的には、腎臓用の療法食がベストです。

 

それまでに食べている療法食があれば
それをドロドロに柔らかくして専用の
シリンジに入れて口の中に少しずつ
入れてあげます。

ドライフードの場合は、お湯でふやかして
ペースト状にして、またウェットの場合
も少しお湯を足して柔らかくします。
シリンジから出る程度の流動状(ドロドロ)
にします。

 

療法食はドライでもウェットタイプでも
好んで食べるものであればどちらでも
構いませんが、量的にあまり食べられない
状況であればウェットタイプの方が少量
でもカロリーが高いのでウェットの方が
いいです。

【ヒルズ 腎臓ケアk/d】

【アニモンダ インテグラプロテクト腎臓ケア】

【ロイヤルカナン 腎臓サポート】

 

少量ずつ、時間をかけてゆっくりと
食べさせましょう。
(量にもよりますが一回の食事あたり
10~15分くらいかける気持ちで)

 

口に入れても嫌がったり吐き出さず
に食べるようなら、活性炭などのお薬も
混ぜてしまいましょう。

 

ただし、途中で食べなくなってしまうと
お薬も全量飲めなくなってしまうので
最初は一回給餌量の1/3~1/4量を準備し、
お薬などはその中に混ぜ、最初のうちに
食べさせるようにします。

 

給餌方法としては、基本的に液体のお薬を
飲ませる要領と同じです。

 

無理に口を開けさせる必要はありません。
片側のほっぺたの部分(口角)のあたりから
カテーテル(シリンジ)の先を少し入れます。
口の奥まで入れる必要はなく、歯茎と
唇の間でも大丈夫です。
口の正面からではなく、横から入れます。

 

そこにカテーテルから少しずつ垂らして
あげる感じです。
犬の大きさにもよりますが、一度に
0,5cc~1cc程度を入れたら一旦カテーテル
を抜き、クチャクチャと舐めて飲み込む
のを待ちます。その繰り返しです。

 

できれば1日に3~4回程度に分けて与え、
1日分の給餌量目安の8割程度を摂取する
ことができればまずは大丈夫ですが、
それより少なくても食べないよりは
いいですので少しづつ様子を見ながら
続けてみましょう。

 

また、嫌がらずに食べてくれるようなら
腎不全に効果の期待できるサプリなどを
混ぜて与えるのもいいですね。

犬の腎不全の貧血!原因や症状と治療法、造血サプリなど!

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また、流動状にした療法食は食べない、
または食べづらいような場合には、
飲ませやすい液体リキッドタイプの
腎不全用の流動食があります。

【腎臓サポートリキッド】

腎臓サポートリキッドは、
このままの液体をシリンジに入れて
飲ませるミルクタイプの流動食です。

 

少ない量でも必要なエネルギーを摂取
できるようになっています。
(5kgで1日150~160cc程度)

嗜好性は良いですし、液体なので
飲みやすいです。
状況に応じて、流動状の療法食に混ぜたり
それらと併用して1日に数回与える感じ
もいいと思います。

 

【チューブダイエット キドナ】

こちらも同じくミルクタイプの腎臓用の
療法食です。
パウダータイプなのでお湯に溶かして
液体(リキッド状)にして飲ませるタイプです。

 

嗜好性も良く、高カロリーですが、
お湯に溶かすため、液体としての
摂取量は、それなりに多くなります。

 

液体タイプの療法食は、流動状の
ものが飲み込みづらい状況になっている
ときにお水のような感覚で飲ませるのに
適していますが、誤嚥(食道ではなく
気道に入ってしまうこと)しやすい場合も
ありますので、注意が必要です。

 

<その他>

 

基本的には強制給餌も腎臓用の療法食で
行うのがベストですが、量的に難しい、
どうしても食べない場合などは、まずは
栄養補給のためを考えて高栄養の療法食
を与える場合もあります。

『ヒルズ a/d缶』

a/d缶は、疾患の種類に関わらず、
病気や衰弱から回復期のケア用の
高栄養の療法食です。

 

ウェット状のフードですが、とても
柔らかいペースト状になっていますので、
そのままで給餌用のカテーテルに入れて
食べさせることもできます。
(お湯でもっと緩く溶いても大丈夫です)

 

嗜好性もとても高いですので嫌がらず
に食べてくれる子が多いです。

 

ただし、a/d缶は腎臓用の療法食でも
なければ、維持食でもありません。
あくまでも衰弱からの体調回復のために
一時的、短期間に与える用の療法食です。

 

とりあえず何かを摂取させたい・・
少量でカロリーの高いものを・・
という時のための療法食です。

 

ですから、腎不全の場合は、腎臓に
かかる負担を考えると決して好ましい
フードではありません。

 

ただし、栄養不良や食べないことに
よる衰弱のある場合に手っ取り早く栄養補給
をするためには適していますので、それに
よって少しでも体力を回復させる効果が
得られれば、一時的にでもまた少し元気が
出たり、食欲が戻ったりを期待できる可能性はあります。

 

ですから、状況に応じて、腎不全用の
流動食やリキッドタイプのものと
混ぜたりしながらもいいと思います。

 

<まとめ>

 

慢性腎不全の場合、進行度(ステージ
や血液検査の数値)にもよりますが、
脱水や貧血による脱力(だるさ)や尿毒症
によるムカつき(嘔吐)などの症状によって
食欲不振になることもあります。

 

そのような場合には、皮下補液や点滴
などで集中的に治療を行うことで
少し体調を回復させて食欲が戻る場合
もあります。

 

ですから、治らない病気だから・・
ではなく、まずはその時の愛犬の体の
状態をしっかりと把握して適切な治療
を行うことで少しでも楽に生活させて
あげられるように獣医師に相談して
もらうといいと思います。

 

強制給餌を行うことについては
飼い主さんの考え方もそれぞれですし、
獣医師によっても考え方は異なります
のでどちらがいいとは言えません。

 

ただ、強制給餌は、延命のため・・と
いう場合もありますが、体調の回復の
ためという場合もあります。

 

また、食べたくても食べられない
状況のとき、食欲はないけど体は
食べ物を受け付けている状況のときにも
必要なものです。

 

慢性腎不全は、治らない病気ですから
延命のためというイメージが強いかも
しれませんが、嫌がらず食べれるようで
あれば強制給餌をすることは個人的には賛成です。

 

やはり、どんな状況でも長生きして
ほしと思うのは当然ですから。

 

ただ、いよいよの末期で意識がハッキリ
しない場合や、口に入れても吐き出そうと
したり、抵抗したりする
場合などは逆効果
です。
犬にとっても苦痛と負担でしかありません
のでやめるべきだと思います。

 

体が食物を受け付けなくなったら
それはもう楽に逝くための準備に
入ったとも言われます。

辛いですが・・
そうなったらもう覚悟を決めて
見守るしかないのかもしれませんね。

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