循環器の病気

犬の心臓病と楽な姿勢について!横になれない、寝れないなど!

犬の心臓病は、さまざまな症状が
現れますが、進行するに伴い、呼吸が
しづらい状態が出てくるため、とても
苦しい状態となります。

 

また、飼い主さんから見ても苦しそう
なのが分かるため、見ている方も
辛いですよね。

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そして、呼吸の状態は、心臓や肺の
病態にもよっても異なってきますが
犬は少しでも呼吸が楽、しやすくなる
ような姿勢を取るようになります。

 

そのため、いつものように
横になったり、くつろいだ姿勢が
取れなかったり、寝れなかったり
などという状態が見られることもあります。

 

こちらでは、犬の心臓病の呼吸状態や
苦しくなる原因、楽な姿勢についてなど
をまとめてみましたので参考にしてください。

 

<犬の心臓病と肺水腫>

 

犬の心臓病では僧帽弁閉鎖不全症が
多いですが、基本的に心臓病ではの
心臓の機能不全を起こします。

 

心臓の働きが悪くなる(機能不全)と、
血液の流れが滞るため、肺胞(肺の中で
気管支が枝分かれ、その末端がブドウの
房のようになった袋状の部分)の毛細血管
の内圧が上昇します。

出展:https://ja.wikipedia.org/

その結果、肺胞内に血液成分が漏れ出し
て肺に液体成分が溜まっていきます。
この状態が『肺水腫』です。
分かりやすく言うと肺が溺れた状態と
なっています。

 

こうなると、肺での酸素の取り込みが
できなくなるため、呼吸不全が起こって
きます。
この肺水腫は心臓疾患では、最終的に
起こってしまう状態です。

 

肺胞内の水分(液体成分)が増えれば
増えるほど、状態は悪化していき、
最終的に呼吸困難となり死に至る
危険な病気です。

 

肺水腫は、レントゲンを撮れば
すぐに分かります。
通常、肺は空気を含んでいるため
黒く写りますが水分が溜まっている
状態だと白く写ります。

 

その白い部分がどれだけ広範囲か、
黒い部分がどれだけ残っているか
で重症度が分かります。

犬の心臓病の手術!リスクや成功率と予後や費用などまとめ!

そして、基本的な治療としては利尿剤の
投与で水分を少しずつ抜く治療を行い
ますが、どうしても心臓自体が良くなる
わけではないため、利尿剤を使っても
液体成分はまた少しずつ溜まってくる
わけで、完全に肺の状態を元に戻すのは
難しいのです。
(緊急時には直接針を刺して
液体成分を抜く場合もあります。)

 

そのため、少しでも心臓の機能を補い、
液体成分が溜まりにくくするよう、
進行を遅らせるようにさまざまなお薬を
組み合わせての治療をするようになります。

犬の心臓病の薬!種類や効果、副作用や注意点などまとめ!

 

<呼吸が苦しいときの姿勢について>

 

犬の心臓病で呼吸が苦しくなる状態は、
この肺水腫の進行に伴って悪化して
いきます。

 

肺水腫も軽度のうちは、咳が出たり、
少し呼吸が荒くなったりする程度で、
日常的な行動ではそこまでの異変は
見られません。

 

ただ、進行していくとだんだん咳の頻度
も増え、また嘔吐するような深い咳を
するようになります。
また眼に見えて苦しそうな、お腹を大きく
膨らませるような呼吸が見られるようになります。

 

そうなってくると、横向きに寝たり、
伏せの状態という体勢は余計に呼吸が
苦しくなるため、できなくなってきます。

 

この時に良く見られる姿勢が、
いわゆるお座りの状態、前足は立てて
お尻は座った状態です。
要は、胸部を立てている状態ですね。
胸上部が上になっている状態です。

 

この姿勢時は、重力によって液体成分が
肺胞の下側にいっている状態となるため、
上部の肺は、液体に溺れていない状態に
なります。

 

そのため、そこで空気の取り込みが
できるため、少しは楽なのです。
なるべく胸上部を上に持ってくるように
前足を伸ばして突っ張るような状態が
見られます。

 

液体成分の量にもよりますが、通常の
立った姿勢や横向き、伏せの状態では
肺全体に液体成分が回るため、呼吸が
できなく苦しいのです。

 

ですから、伏せしたくても寝たくても
休みたくてもくつろげる姿勢が取れず
辛い状態になってしまいます。
横になってもすぐに起き上がって
お座りの姿勢をしたり・・

 

いくら呼吸がしやすいとは言え、
ずっとお座りの状態では、体、体重を
預けることができず、寝ることができない
ですよね。。

犬の心臓病用のフード!療法食の種類や価格などまとめ!

また、食事も苦しくて思うように
食べられないことが多くなります。

 

食事のスタイルはさまざまだと
思いますが、基本的には食器が犬の
高さよりも下に置いて食べさせること
が多いと思います。

 

そうなると、必然的にご飯を食べるには
前のめりになるため、肺の液体成分が
上部に回ってくる体勢になってしまう
ため、苦しいのです。

 

そのため、必然的に食事量も減ったり、
食欲不振に陥ります。

 

寝ることも満足にできず、食事量も
減ってきては、体力は奪われる一方です
から、体の状態も悪化していき、病状も
さらに深刻化していきます。

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<なるべく呼吸を楽にさせてあげるために>

 

まずはできる限りの治療(薬剤投与)
を行って、ひとまず少しでも肺胞内の
水分を減らしてあげることが大事です。

 

場合によっては数日間の集中治療の
ため、入院させる必要もあります。

 

入院させるのは嫌がる飼い主さんも多い
ですが、状態によっては集中治療を
行ってできる限り状態を改善させてから
退院して、その後自宅でケアをした方が
ワンちゃんも飼い主さんも楽なことが
多いです。

 

そこも含め、しっかりと獣医師に状況
の説明を受けましょう。

 

自宅でできることとしては、
しっかりと指示された薬剤の服用を
させることと、少しでも楽に過ごせるよう
環境を整えてあげることです。

 

前述したように、姿勢は胸の上部が
上に来るような状態が楽ですので、
愛犬が寝る場所やくつろぐ場所には
クッションなどでその体勢で寄りかかれる
ような段差を作ってあげましょう。

 

要は、伏せのような姿勢で頭を上に
向けたまま、斜めに寄りかかれる状態の
場所です。

体の上部を上にした状態で体を預けれる
環境があれば、少しは楽に休むことができます。

 

ただし、愛犬にも色々と好みはありますし、
楽な姿勢、落ち着ける環境には個体差が
あると思いますので、色々と趣向を変えた
場所を何ヶ所が作ってあげておくといいですね。
その中で、一番快適に過ごせる場所を自分で
選ぶと思いますので。

 

食事もなるべく頭、体の上部を下に
向けなくていいように高さのある
台の上に置いてあげましょう。
お座りの姿勢で食べられるくらいが
ベストです。

 

もちろん、飲み水の食器も同様ですが、
心臓病や特に肺水腫の状態では
飲水量の制限が必要になるため、
基本的には常に好きなだけ飲める状態の
置き水はやめた方がいいですので、そこ
はかかりつけ医に確認してみてください。

 

また、状態によっては家庭用のペット
酸素室を用意する必要が出てくる
場合もあるかと思います。

酸素室は、状態によって苦しそうだな
という時は、寝るとき(飼い主さんが
見ていられない時)など、状態によって
その中に入れておけば、一時的に呼吸
が楽になります。

 

人では口元に当てる酸素吸入器や酸素ボンベ
などもありますが、犬などペットの場合には
基本的にじっとしていないため、それだと
効果はないです。

 

そのため、全体を覆って、その中に酸素を
充満させてそこに入ってもらうのが
酸素吸入となります。

 

動物病院では、肺水腫の子の治療は入院の
際は、呼吸が落ち着くまでは酸素室に
入りっぱなしになるのが一般的です。

 

ただ、なかなか一般家庭で酸素室を
準備するのはハードルが高いとは
思いますが。

 

心臓疾患のグレードや、呼吸状態、
また犬の年齢などによってもどこまでの
治療を行うかというのは、飼い主さんの
考え方も含めそれぞれだと思います。

 

ただ、常に呼吸が苦しいというのは
とてつもなく辛い状態です。
少しでも楽に過ごさせてあげられるように
してあげてほしいと思います。

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