症状から見る犬の病気

犬の涙が多い、流れる原因と考えられる病気について!

うるっと涙をいっぱい溜めた目で
じっと見つめられると放っておけませんよね。

母性(?)をくすぐられるというか・・
庇護欲を掻き立てられるというか・・

 

犬は表情も豊かですし、愛情の
伝え方も上手で、尚且つそれにうるうる
の目をされたら可愛すぎて反則ですよね。。

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ただ・・
うるうる程度であれば問題はありませんが
涙が溢れ出たり・・ポロポロとこぼれ落ち
るような状況は、目の異常、何らかの病気
の可能性があります。

 

犬の場合は、犬種によっての顔のつくりの
特徴などがあるため、先天的に涙が出やす
かったり、目の病気にかかりやすいなど
の種類もありますが、いずれにしろ涙の
量が多く、流れ落ちるような状況は異常です。

 

こちらでは、犬の涙目やポロポロ流れ出る
状況の原因や考えられる病気などについて
まとめてみましたので参考にしてください。

 

<犬の涙の役割と正常な涙>

 

犬の涙も人と同じで大事な役割があります。

 

『角膜を潤った状態に保って保護』
角膜は乾燥すると傷ついてしまう組織
のため、涙のベールで保護。
また、ホコリや細菌から守る。

 

『目の汚れを洗い流す』
目に入った汚れや、新陳代謝による
老廃物を洗い流す。
人でも目に異物などが入り刺激を感じる
と涙がでてきますが、犬も同じです。

 

『目に栄養補給』
角膜には血管がないため、涙によって角膜
酸素や栄養が運ばれています。

 

『目の表面の傷を治す』
涙には角膜の傷を治癒する成分が
含まれています。

 

ですから、正常な犬の目は常に涙で
覆われているのが普通です。
年齢にもよりますが、キレイに透き
通ってみずみずしく見えます。

 

しかし、常に潤んだように涙いっぱい
目に溜めているような状態、また涙が
こぼれ落ちたり(流涙症)、涙ヤケになって
いるような状態は正常ではありません。

犬が頭をブルブル振る理由とは?病気の可能性や注意すること!

 

<涙が増える原因とは>

 

涙が溢れたり、こぼれ落ちたりなど
多く流れる原因としては、大きく分けて

*涙の分泌が増える

*涙の出て行き場がない

があります。

 

【~涙の分泌が増える~】

異物の混入や何らかの刺激などで
一時的に涙が増えるのは、正常な反応
ですが、常にその状態が続いている
場合には、以下の原因が考えられます。

 

『逆さまつげ(眼瞼内反症)』
まつげが内向きに生えている場合や、
眼瞼内反症(まぶたが内側にめくれている
状態)で、まつげが目の中に入り込んで
しまっている状態では、常に角膜が刺激
を受け、涙の分泌量が増えます。

これは先天性の場合が多いです。

その他、目の周りの毛が伸びて目の中に
入ってしまっている場合などもあります。

 

『眼球(角膜)の傷』
何らかの原因で角膜が傷付くことにより、
涙が多くなります。

 

『アレルギー』
犬はアレルギーが多く、特に皮膚の痒みや
炎症などが代表的な症状ですが、同じく
涙の分泌が多くなるのもアレルギーの
症状です。

アレルギーの原因は、花粉やハウスダスト、
食物などさまざまあります。

 

『目の病気』
結膜炎、角膜炎(角膜潰瘍)、緑内障など
涙の分泌が多くなる病気は多いです。
特に涙が白っぽく濁っていたり、粘り気
があったり出血を伴う目ヤニなどが出る
場合は、炎症を起こしている可能性が高いです。

 

【~涙の出て行き場がない~】

涙は涙腺で作られ、目の表面を潤した
後、目頭にある涙点(小さな孔)から
涙管を通って涙嚢に入り、さらに鼻涙管
を通って鼻へ抜けます。

 

この涙の通り道が何らかの原因で
詰まってしまった場合、涙が正常に
出て行かなくなり、溢れてしまったり
汚れが溜まり目ヤニが増えたりという
ことになります。

 

犬の場合は、涙管が詰まって涙の流れが
悪くなる『鼻涙管閉塞(狭窄)』が多いです。

 

鼻涙管閉塞の原因は、先天的に起こりやすい
犬種もいますし、後天的な要因(炎症や外傷
など)で起こる場合があります。

 

<涙が多くなりやすい犬の特徴>

 

【小型犬】

小型犬などでは、鼻涙管がとても細く、
簡単に詰まりやすいため良く起こります。
(プードル、ヨーキー、チワワ、マルチーズなど)

 

【短頭種】

パグやフレンチブルドッグなど、
鼻ペチャと言われる短頭種も顔の
構造上の問題で閉塞が起こりやすいです。

また、鼻ペチャの短頭種はもともと
鼻が短く目が飛び出しているので
目をぶつけたりなど傷を負いやすいため、
目の病気など涙が増える要因が多いです。

 

【顔周りの毛が長い犬種】

カットが必要なトリミング犬種など、
放っておくと顔周りの毛が伸びてしまう
タイプの犬は、伸びた毛が目に入りやすく
なったりで涙が多い傾向にあります。

また、毛の長い犬種は、溢れた涙に
よって目の下の毛の涙ヤケが目立ちやすい
ため、特に涙が多く出ているイメージ
にもなります。

 

【鼻涙管閉塞が起こりやすい犬種】

*プードル
*コッカースパニエル
*ゴールデンレトリバー
*ラブラドールレトリバー

などは、鼻涙管閉塞が起こりやすい
犬種とされています。

 

【逆さまつげ(眼瞼内反症)が起こりやすい犬種】

*バセットハウンド
*ブラッドハウンド
*セントバーナード
*マスチフ
*グレートデン
*チャイニーズシャーペイ

など、顔の皮膚がぶよっとだらんと
垂れ下がっている犬種は、眼瞼内反症
が起こりやすい犬種とされています。

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<愛犬の涙が多いと感じたら>

 

何らかの刺激や異物に対する反応が
ありますので、一時的に量が多くなっても
その後、普通に戻るようなら問題はありません。

 

もし目に見えて異物などが入って
いるようであれば人工涙液などを
点眼して、洗い流してあげてもいい
ですし、顔周りの伸びた毛が原因だと
思われるようならカットしましょう。

 

それによって、涙の量が普通になるなら
大丈夫ですが、もしその後も変わらない
ようなら、他の原因の可能性があります
ので受診しましょう。

 

また、原因が分からないような場合も
早めに受診しましょう。

 

涙は多いけど本人(犬)が気にしている
素振りがないからと放置してしまう
飼い主さんもいらっしゃいます。

 

先天性の鼻涙管閉塞などは、
根本的な治療は外科手術になって
しまうことも多いため、特に本人(犬)が
気にしていない、もしくはそれによって
目に傷や炎症などを起こしていない場合
などは、特に治療せず様子を見ることも
多いです。

 

ただ、炎症が起きていたり、目の病気の
場合には、悪化すると視力低下や失明を
招く可能性もありますので、まずは涙が
多い原因を突き止めておくことが大事です。

 

特に、気にして引っ掻いたり、壁や
床などに顔をこすりつけたりしている
場合は、早期に受診しましょう。

 

また、長毛種の子などは、顔の毛が
伸びすぎてしまうと涙ヤケや目ヤニの
状態などが分かりにくいため、常に
目の周りの毛は短めにカットしておく
ように心がけましょう。

 

さらに、涙ヤケもひどくなると
皮膚に炎症を起こしてしまいますので
こまめに濡れている部分を拭きとって
あげるようにしましょう。

 

その他、アレルギーが関連している
場合などは、根本的な体質改善のために
食事から見直すのも効果的です。

ドッグフードを選ぶ基準!アレルギー体質や皮膚病が気になる場合!

 

犬は人のように悲しいという感情を
持つと言われてますが、悲しくて涙を
流すかというのは分かっていませんし、
それはあまりないと考えられています。

 

ですから、常に涙が多い状況がある
ような場合には・・
何か悲しいのかしら?と考えるより、
まずは目に何らかの異常を疑って診察
を受けるようにしてくださいね。

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