泌尿器の病気

犬の腎不全の嘔吐や下痢の症状!原因や治療と予防法など!

犬の慢性腎不全では、腎機能の
低下によってさまざまな合併症が
起こります。

 

その中でも消化器症状で
分かりやすいのが『嘔吐』『下痢』。
そして『便秘』です。

 

嘔吐は、腎不全では代表的な症状の
一つです。
便においては便秘になる場合も多いの
ですが、下痢になることもあります。

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下痢や嘔吐の頻度や状態については、
進行度(ステージ)や食事内容によっても
異なりますし、また個体差もあります。

 

また、腎不全ではオシッコをたくさん
排泄するため、体内の水分量が少なく
なり、慢性の脱水を起こしやすくなるため、
便秘になりやすいです。
またコバルジンやネフガードなどの
活性炭の摂取によっても便秘が起こりやすくなります。

 

そのため、基本的に腎不全専用の
療法食は、便秘に配慮した可溶性繊維
などが配合されているものが多いです。

 

しかし、その逆に下痢になってしまう
のはどういうことか・・

 

こちらでは、犬の腎不全における
『嘔吐』や『下痢』の原因や治療法、
また予防についてなどをまとめて
みましたので参考にしてください。

ドッグフードで腎臓ケア!制限食でも嗜好性が高い無添加療法食! 

 

<犬の腎不全と消化器症状(下痢や嘔吐など)>

 

腎臓の最も重要な働きは、『ろ過」』
体の中に溜まった老廃物や余分な水分を
体外へ排泄して、血液をきれいにすることです。

 

ですから、通常に機能している腎臓では、
体内の老廃物を腎臓の糸球体~尿細管で
『ろ過』し、効率的に体外へ排出しています。

 

しかし、慢性腎不全になるとこの
『ろ過』機能が低下します。
そうすると、本来、体外に排泄され
なければならない不要な老廃物(有害物質
や毒素など)が体内に留まってしまいます。

 

この老廃物(有害物質や毒素など)が
消化管(食道~胃~腸)を刺激すること
によって消化管の運動異常が起こります。

 

そして、

上部消化管(胃)↓
胃の内容物(食物)の消化に過度の時間が
かかり、排出(胃~幽門~十二指腸)が
遅延します。
それによって吐き気や嘔吐などの症状
が起こります。

 

下部消化管(腸)↓
腸管の蠕動(ぜんどう)運動(強く縮んで
は緩む動きを繰り返すこと)が正常に
働かなくなり
、下痢や便秘、また腹痛
などの症状が引き起こされます。

 

また、腎不全になると、
胃粘膜の血流量や酸素供給量が低下する
ため、粘膜障害(胃潰瘍や十二指腸潰瘍
など)
も引き起こしやすくなります。

 

さらに、本来、腎臓で代謝される
ガストリン(消化管ホルモン)が腎不全
では代謝されなくなり、体に残ります。

 

これによって高ガストリン血症となり
胃酸分泌が亢進するため、ムカつき
から吐き気を催すようになります。

 

これらが、腎不全によって起こる
消化器症状(下痢や嘔吐、便秘など)
の原因となっています。

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<腎不全の消化器症状の治療、予防など>

 

腎不全の合併症として起こる
それらの消化器症状は、原因が
体内の老廃物、毒素によるものなので
治療としては、

『腎機能低下の抑制』
活性炭や輸液によって老廃物を排泄。
腎機能の補助。

『症状ごとの対処療法』
下痢止めや吐き気止めなどの投与

が基本となります。

 

腎不全が進行して体内の老廃物が
増えてくるとさらにそれら消化器症状も
悪化してきます。

 

そして、体内の老廃物を排泄するのに
効果的なのが、『点滴(皮下輸液など)』です。

 

ですから、状況に応じて皮下輸液など
の回数を増やしたりすることで
少しでも体内の老廃物を減らし、
また腎機能の低下を抑制することで
嘔吐や下痢への対処、また予防にもなります。

 

まずは、根本的な腎不全の治療を
適切に行うことが大事になります。

犬の腎不全に乳酸菌の効果とは?腎臓の負担軽減で進行抑制も!

そして、それでも進行度によっては、
症状は治まらないこともあります。
その場合には、対処療法としての
薬剤投与が必要になります。

 

薬剤投与は基本的には飲み薬が
処方されることが多いですが、
嘔吐が頻繁な状況などで内服での投与
が難しい場合には、注射での投与となります。

 

嘔吐に対しての薬剤治療として、
腎不全の場合には、

『消化管運動改善薬』
:プリンペラン(内服・注射)
:プロナミド(内服)
など

『胃酸分泌の抑制・粘膜保護剤』
:タガメット(内服・注射)
など

が使われます。

 

また、下痢のお薬としては、

『下痢止め』
:ロペミン(内服)
:タンナルビン(内服)

などです。

 

吐き気止めや下痢止めなどのお薬は
さまざまな種類がありますし、ペット用
の市販薬もありますが、それぞれの薬の
特徴や副作用などもあり、腎不全では
控えた方が良い成分のお薬などもあります。

 

ですから、勝手な判断で市販薬を
与えないようにしましょう。

 

また、症状には個体差もあり、
状況によってはあえてそれらのお薬は
使わず様子を見る場合もあります。

 

まずは、状況を良く観察することです。

*どんな時に吐くか(頻度や回数、タイミングなど)

*下痢の状態(回数、水下痢、血便、未消化など)

 

嘔吐や下痢が続くと脱水症状
悪化しますので、薬剤で対処できない
場合には、入院して24時間体制で
静脈からの点滴を行った方が症状の
改善は期待できます。

犬の腎不全!皮下点滴の効果や必要性、頻度や期間など!

また、定期的な血液検査で腎臓の
数値をチェック、体内の毒素の状態
を見ていくことで、嘔吐や下痢が
起こりやすい状況を把握することも大事です。

 

なるべく、腎機能の低下を遅らせて
体内の毒素を排泄する補助をしてあげる
ことが、腎不全に伴う消化器疾患の
予防につながります。

 

腎機能、体の状態をしっかりと
把握して適切な治療を続けていき
ながら、症状を軽減して少しでも楽に
生活させてあげられるようにできると
いいですね。

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