泌尿器の病気

犬の腎不全!皮下点滴の効果や必要性、頻度や期間など!

慢性腎不全は治すことができない
病気ですが、さまざまな治療を組み
合わせることで症状を軽減、進行を
遅らせることが可能です。

 

療法食や活性炭の投与、また進行度や
症状に応じて、治療のお薬なども色々
ですが、代表的な治療であり、効果が
高いのが『点滴』です。

スポンサーリンク


『点滴』と言うと人では、血管(静脈)
に針を刺して、栄養剤や薬剤などを
投与するものですが、犬や猫の場合
には、静脈からの他、皮下注射として
投与する方法があります。
皮下点滴、皮下輸液、または皮下補液
などと呼ばれます。

 

静脈からの点滴の方が継続して安定
した量を入れることができますが、
犬や猫の場合、入院が必要になり、
また点滴中はエリザベスカラーの装着
や、狭いケージ内で過ごさせることと
なります。

 

何らかの病気の治療などで一時的に
入院、点滴治療が必要な場合であれば
当然、その措置がとられますが、
慢性腎不全のように長期的に継続した
点滴が必要になる場合には、その都度
入院、点滴というのは現実的ではありません。

 

そのため、ある程度安定した状態を
保っている腎不全の治療の場合には、
通院で行える皮下点滴が選択されること
が多いです。
(ただし、まずは入院しての24時間点滴が
必要だと思われるケースの場合には、
入院して静脈からの点滴となります。
また、急性腎不全の場合には入院点滴は
必須です。)

 

また、皮下点滴であれば、やり方を
教えてもらって自宅で行うことも可能
なため、毎日皮下点滴が必要な場合など
も通院の負担も減らすことができます。

 

こちらでは、犬の慢性腎不全の治療
である皮下点滴の必要性、その作用や
効果、行う頻度や期間、回数などに
ついてまとめてみましたので参考にしてください。

犬の腎不全に乳酸菌の効果とは?腎臓の負担軽減で進行抑制も!

 

<皮下点滴とは>

 

犬の場合、人に比べ、皮膚に伸縮性が
あるため、皮下に余剰な隙間ができやすく
そこにまとまった輸液を一度に入れること
で時間をかけて吸収させていく方法です。

 

特に皮膚の伸びやすい首の後ろ~肩
の辺りに入れます。

 

針を刺すときに少し痛みを感じる程度
で輸液を入れることに関しては、
多少違和感がある程度です。

 

一回の皮下点滴で入る量は、犬の大きさ
によって変わりますが、一般的に静脈
からの点滴にして5~6時間分の量を入れる
ことができます。

 

ただ、静脈点滴のように輸液と共に
さまざまな薬剤を入れることができない
ため、基本的に皮下点滴の場合は、
体液補給のためのリンゲル(生理食塩水)のみです。

 

皮下点滴に必要な時間は、数十秒から
数分程度です。

 

入れたときには、入った分だけポッコリ
と盛り上がってますが、時間とともに
吸収されてなくなっていきます。

ドッグフードで腎臓ケア!制限食でも嗜好性が高い無添加療法食! 

 

<皮下点滴の必要性と効果について>

 

皮下点滴は、腎不全の進行に伴って
見られる

*脱水症状の改善
*尿毒症の予防

のために行われるものです。

 

腎不全(腎臓機能の低下)になると
体内の老廃物(毒素)を濃縮してオシッコ
にする働きが低下します。
そうすると、一度のオシッコで排泄できる
老廃物の量が減ります。

 

そのため、体はたくさんのオシッコを
出すことで老廃物を排泄しようとします。

 

これによって、体から出て行く水分量
が増加、その分、お水をたくさん飲む
必要があります。
これが腎不全の代表的な症状『多飲多尿』
の状態です。

 

しかし、たくさんの水を飲んでも
体から出て行く量が多いため、体に
必要な水分が残らずに『脱水状態』
を起こします。

 

さらに、体の毒素(老廃物)を排泄する
ための尿量が不足していくことで、体
(血液中)に毒素が溜まっていき、やがて
『尿毒症』になります。

 

これらが、腎不全の進行に伴い顕著に
現れてくるようになります。

 

『脱水状態』になると体はだるく重くなり
辛いです。また、体の水分不足と共に
尿量も減少し、毒素の排泄ができなく
なり、尿毒症になるのを早めてしまいます。

 

『尿毒症』が進行すると吐き気がひどく
なり、意識障害や
痙攣を起こし、最終的
に昏睡状態に陥り亡くなります。

 

皮下点滴は、脱水の改善をし、体の毒素
を排泄する
手助けをすることで、腎不全
の進行の抑制、またワンちゃんの体を
楽にする効果があるのです。
そして、当然それが延命にもつながります。

 

そして、体に水分を補給してあげて
毒素の排泄を促すというこの皮下点滴
は、慢性腎不全の治療では一番効果が
高いとされている治療です。

スポンサーリンク



<皮下点滴の回数や頻度、期間について>

 

皮下点滴の回数や頻度は、腎不全の
ステージ(進行の程度)、また体の状態
や症状によっても変わってきます。

 

週に1~2回、または1日おき、毎日と
言った感じで基本的に進行していくに伴い、
回数も多く必要になります。

 

また、末期になってくると1日2回程度
必要になる場合もあります。

 

ただ、病院で受ける場合には、通院が
大変なこともあるでしょうし、必ず
何回・・という指示を受ける治療では
ありません。

 

できれば週1・・来れるようなら週2~3
回しとくといいですよ・・的な感じで
言われることが多いです。

 

また、食欲もあって状態が悪くなければ
様子見てもいい・・調子悪くなったら
点滴にきてください・・という言い方を
される先生もいます。

 

どうしても腎不全は治る病気ではなく、
対処療法になってしまうため、積極的な
治療を望まない飼い主さんの場合には、
そのような対応をされる先生も多いかも
しれません。

 

ただし、前述したように皮下点滴は
体の毒素を排泄、脱水を補正して体を
楽にするという効果は高いですし、
即効性もあります。
(進行していくと効果は落ちてきますが)

 

ですから、なるべく楽に長生きさせて
と思うのであればその旨をしっかり
伝えて、最善の治療が行えるように
してもらいましょう。

 

また、自宅で皮下点滴を行う場合でも
血液検査の数値や体の脱水状態、食欲など
を見ながら、点滴の回数や量も変わって
いくため、定期的に診察、検査を受ける
必要があります。

 

そして、皮下点滴は短期間の治療では
なく、基本的に皮下点滴が必要とされた
ときから、最期のときまで続ける治療と
言えます。

 

ただし、いよいよ末期になってくると
体に入れた水分を吸収することが
できなくなってくるため、そうなると
点滴をすることで肺水腫を起こして
しまう可能性があり、そのような状態
のときには、もう点滴は行えなくなります。

犬の腎不全にオメガ3の効果とは?血流や血圧改善がポイント!

 

<まとめ>

 

皮下点滴はあくまでも体液補給を
して、毒素排泄の手助けと脱水の
予防(補正)のための治療であり、
その他の薬剤などは含まれません。

 

ですから、高血圧や貧血など腎不全に
伴うさまざまな症状に対しては、それら
の対処療法のための薬剤を投与するなど
の治療が必要になります。

 

慢性腎不全は、複数の治療の組み合わせ
が必要な病気です。

 

治らない病気ですが、早めに適切な
治療が行えれば、あまり苦痛なく
楽に過ごさせてあげることも可能です。

 

まずはしっかりと診察、検査を受けて
体の状態、治療方針などを相談して
愛犬のためにもできる範囲で治療を
検討してあげてくださいね。

スポンサーリンク

あなたにオススメ記事

関連記事

  1. 犬の腎不全の末期!痙攣などの症状や治療法、余命について!
  2. 犬の腎不全を早期発見するための検査やチェックポイントなど!
  3. 犬の腎不全による尿毒症!症状や体の状態、治療法や余命など!
  4. 犬の慢性腎不全の輸血について!効果や予後、適応など!
  5. ドッグフードで腎臓ケア!制限食でも嗜好性が高い無添加療法食!
  6. 犬の腎不全で呼吸が早い,荒いなどの原因や治療法について!
  7. 犬の腎不全の嘔吐や下痢の症状!原因や治療と予防法など!
  8. 犬の腎不全にレンジアレン(リン吸着)の特徴や効果と必要性など!

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

内分泌疾患

寄生虫について

犬種

検査や手術など

泌尿器の病気

口臭について

犬のニュース・エンタメ

皮膚の病気

犬のニュース・エンタメなど

アトピー・アレルギーなど

薬やサプリなど

症状から見る犬の病気

動物病院について

癌・腫瘍

歯周病

消化器の病気

生殖器の病気

避妊・去勢手術について

PAGE TOP