呼吸器の病気

犬の気管虚脱の薬について!カルトロフェンやステロイドなど!

犬の気管虚脱は咳や呼吸困難を
伴うため、非常に苦しく、また命の
危険も伴う怖い病気です。

 

そのため、なるべく早期の軽いうち
から治療を行い、悪化を防ぐことが大事です。

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気管虚脱の治療は、

*内科療法(お薬による対処療法)

*外科療法(器具を入れて気管を拡げる手術)

がありますが、気管内腔の変形(扁平化や狭窄)
は、外科療法(手術)を行わない限り、根本的
に治すことはできません。

 

内科療法はあくまでも対処療法であり、
完治のための治療ではありませんので、
症状が出たら、薬剤を・・といった感じで
一生付き合っていかなければなりません。

 

また、状態によっては薬では対処しきれない
場合もあります。

 

しかし、気管虚脱の手術自体を行う
病院は限られていて、また費用も高額で
あるため、まずは内科療法が行われるのが
一般的です。

 

内科療法では、緊急時は入院にて注射
などによるお薬の投与や酸素吸入が必要に
なりますが、症状が重度でなければ自宅
にて様子を見ながらお薬を投与するように
なります。

 

また、薬剤によっては通院にて注射を接種
する場合もあります。

 

こちらでは、犬の気管虚脱の内科療法で
使われる主な薬剤の作用や効果、副作用
などについてまとめてみましたので参考にしてください。

犬の気管虚脱の検査~診断~グレードや症状~治療法など!

 

<犬の気管虚脱のお薬の種類>

 

犬の気管虚脱は気管が狭くなることに
よって普通に呼吸ができなくなり、咳や
呼吸困難を起こす病気です。

 

その対処療法として処方されるお薬は
主に以下のものがあります。

*気管支拡張薬

*鎮咳薬

*抗炎症薬

*抗生物質

*鎮静剤

*軟骨再生薬

これらを、症状や状態に応じて組み合わせ
併用することで症状を軽減、改善させます。

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『気管支拡張薬の作用、効果、副作用』

気管を広げて呼吸を楽にするお薬です。
主に以下があります。

*テオフィリン
気管支平滑筋に直接作用し、気管支を拡張
します。

気管支平滑筋を弛緩させる体内物質(cAMP)
は、PDEという酵素により別の物質に変換
されてしまいます。

このPDEを阻害することでcAMPの濃度を
高め気管支を広げる作用をあらわす薬です。

 

*β(ベータ)2刺激薬
交感神経を刺激して気管支を拡張します。

気管支には交感神経が関与するβ2受容体
があり、この受容体に刺激を与え、気管支
を拡張させるお薬です。

 

気管支拡張薬の主な副作用:
嘔吐、下痢、食欲不振、めまいなど。

 

『鎮咳薬の作用、効果、副作用』

咳はウイルスなどの異物を感知し、
咳中枢からの指令により起こる生体内防御
反応です。
気管支に炎症が起きたり、気管支が狭く
なることで咳は起きやすくなります。

 

咳中枢の働きを抑えたり、気管支拡張作用
などによって、咳や気道の閉塞による
息苦しさを改善する作用をあらわすお薬です。

リン酸コデイン、アストミン、
クロフェドリンシロップなど。

 

鎮咳薬の主な副作用:
嘔吐、下痢、食欲不振、発疹、眠気など。

 

『抗炎症薬の作用、効果、副作用』

抗炎症薬は気管支の炎症を抑えるお薬です。

抗炎症薬にはステロイド系と非ステロイド
系がありますが、気管虚脱で使われるのは
ステロイド系(副腎皮質ホルモン剤)です。

 

副腎皮質ホルモンの一つで抗炎症作用を持つ
コルチゾールで炎症を鎮め、気管を広げる
作用があります。

プレドニゾロン、デキサメタゾンなど。

 

抗炎症薬の主な副作用:
食欲増進、喉の渇き、皮膚の感染症など。

また、長期の服用によって皮膚薄弱、
肥満、筋肉低下、肝障害、十二指腸潰瘍、
アジソン病(副腎皮質機能低下症)など。

 

『抗生物質の作用、効果、副作用』

気管支の細菌感染、または感染予防の
ために使われます。

細菌が増殖するのに必要な代謝経路に
作用し、細菌に毒性をあらわすお薬です。

 

抗生物質はさまざまな種類がありますが、
呼吸器疾患に使われることが多いのは
セフェム系やペニシリン系です。

 

抗生物質の主な副作用:
下痢、腹痛、発疹など。

 

『鎮静剤の作用、効果、副作用』

症状が重度、急性の場合などに呼吸や
興奮を落ち着かせるために使われます。

大脳辺縁系、ならびに視床と視床下部
に作用して鎮静作用、精神安定作用を
もたらすお薬です。

 

抗てんかん薬などにも使われるお薬で
比較的弱めの鎮静剤が使われることが多いです。

ジアゼパム、アセプロマジンなど。

 

鎮静剤の主な副作用:
眠気、ふらつき、めまい、ふるえ、
脱力感、嘔吐、血圧低下など。

 

『軟骨再生薬の作用、効果、副作用』

本来、関節炎の治療に使われる薬剤
ですが、気管虚脱にも効果的だとされて
いるのが『カルトロフェンベット』です。

 

有効成分は、ポリ硫酸ペントサンナトリウム
(多糖類の一種)です。

 

軟骨細胞の損失を引き起こすタンパク
分解酵素活性を阻害、また軟骨細胞の
プロテオグリカン生合成や滑膜細胞の
ヒアルロン酸生合成を促進するお薬です。
また、軟骨の炎症を抑える作用もあります。

 

気管虚脱は、気管を筒状に維持している
気管軟骨が弱くなり、気管が変形、潰れて
しまう病気なので、関節炎の軟骨再生用
の薬剤が気管軟骨にも同じく効果がある
と考えられています。
(気管虚脱での有効性は80~90%)

 

ただし、『カルトロフェンベット』は、
注射薬しかないため、通院にての治療
となります。
週に1回、4週連続での皮下注射です。

 

カルトロフェンベットの主な副作用:
嘔吐、下痢、元気消失、食欲不振など。

 

<まとめ>

 

気管虚脱で咳が治まらないときに
一番効果的なのは、抗炎症薬
(ステロイド)です。

 

ただ、ステロイドは長期の服用は
副作用の心配もあることから、あくまでも
一時的なお薬として症状が改善したら
少しずつ、減量していって服用を止める
必要があります。(一気にステロイドの
服用を止めると副作用が出ますので
投与量、投与法については獣医師の指示に
従ってください)

 

その他の薬剤については過剰投与が
なければ、あまり心配のあるお薬は
ありませんが、お薬の相互作用や併用は
禁忌の薬剤などもありますので自己判断
で投与しないように注意してください。

 

お薬を飲んでも改善が見られない場合には、
他に心臓疾患などがあることもあります
ので定期的な検診を受けるようにしてください。

 

軽症であれば、受診時に上記の薬剤などを
注射、その後は自宅での内服薬の投与と
なるのが一般的ですが、重症の場合には
数日間の入院治療となります。

 

ただ、気管虚脱は内科療法で一旦症状が
改善されても気管の扁平、狭窄が治って
いるわけではないため、必ず繰り返します。
そして、それまで効果のあったお薬が
効かなくなってくることもあります。

 

急激に悪化することも多く、その場合には
飲み薬では対処できないことがほとんど
ですので、緊急時や夜間などに受診できる
病院を探しておくことも必要です。

 

また、お薬でのコントロールが難しく
なってくる場合には、手術を検討すること
も必要になるかと思われます。

犬の気管虚脱の手術法や費用、予後など!完治の可能性は?

 

まずは、症状が出始めたら軽症のうちに
適切な治療を受けましょう。
気管虚脱は苦しいですからなるべく早め
に咳を止めてあげ、呼吸を楽にしてあげることです。

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