循環器の病気

犬の心臓病の薬!種類や効果、副作用や注意点などまとめ!

犬の死亡原因の2位に挙げられて
いるのが『心臓病』です。(1位はガン)

 

心臓病にも色々なタイプがあり、
先天性のもの、犬種によって発症しやす
かったり、加齢によって起こりやすくなる
ものまでさまざまです。

 

そして、そのほとんどは根治治療
は行えず、症状を軽減させて進行(悪化)
を防ぐという対処療法になります。

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心臓病の対処療法の基本は、
『薬剤の投与』です。

その他、状況に応じて酸素吸入や
胸水除去、また心臓に負担をかけない
ような日常生活など色々ですが、一番
大事なのは継続してお薬を飲ませることです。

 

心臓のお薬は、症状や病態に合わせて
いくつかのお薬を併用して投与すること
が多く、また状態に応じて量や種類も
変わっていきます。

 

心臓病の進行度や症状にもよりますが、
お薬でうまくコントロールできれば
症状は軽減できます。

 

ただ、進行した状態や心臓の病態によっては
お薬を飲んでも症状を落ち着けることが難しい
場合もありますし、内科的療法だけでは
長生きさせるのは難しいのが現状です。

犬の心臓病の手術!リスクや成功率と予後や費用などまとめ!

心臓病の犬に処方されるお薬は
さまざまなタイプがあり、作用や効果も
それぞれ異なりますし、複数の組み合わせ
になることが多いです。

 

こちらでは、犬の心臓病で処方される
お薬の種類や効果、副作用などについて
まとめてみましたので参考にしてください。

犬の心臓病用のフード!療法食の種類や価格などまとめ!

 

<犬の心臓病のお薬の種類と効果や副作用>

 

心臓病で処方されるお薬は、心臓の働きを
補助し、負担を軽減、症状の改善を目的と
するものです。

 

症状によっても少し異なりますが
代表的なものとしては以下になります。

 

『血管拡張薬(降圧剤)』

血管(静脈)を拡張させると血圧が下がり、
心臓から血液を送り出すのが楽になります。
また、冠動脈を広げて心筋の酸素不足を
改善します。

 

これによって心臓の負担が軽減され、
心臓の保護にもなります。
また、全身の血流も良くなります。

*ニトロール錠、ノルバスク錠など


出展:https://www.triple-farm.com/

副作用:
副作用の心配は少ない薬剤ですが、
ふらつきめまい元気がなくなる
などが見られる場合もあります。

 

『強心剤』

強心薬は心臓の収縮力を増強させるお薬
で、全身の血流を良くします。
ただ、これは心臓を頑張らせるため、
ある意味、心臓に負担をかける薬剤でも
あります。(ジギタリス製剤)

 

そのため、近年は心臓に負担をかけにくい
強心剤が開発されていてそれを使うことが
多くなっています。(ピモベンダン製剤)

心筋におけるCaイオンの感受性の増強作用
などにより、心筋機能を改善します。

*ピモベハート錠、ベトメディン錠など

出展:http://www.kyoritsuseiyaku.co.jp/

副作用:
副作用はまれですが、嘔吐頻脈
などが見られることがあります。

 

『利尿剤』

利尿薬は、腎臓の尿細管でナトリウムや水分
の再吸収を抑制し、尿中から余分な水分を
排泄させます。

 

心臓病になると血流障害により静脈内に血液
が溜まった状態(うっ血)になります。

また、胸水や肺水腫の原因となります。

このうっ血を改善させるには、体液を減らす
ことが効果的です。

 

また、体の水分を減らすことで血液量も
減ります。そうすると心臓が送り出す
血液も減るため、心臓の負担が軽減します。

 

特に胸水や肺水腫がある場合には必須
お薬です。

*フロセミド錠、スピロノラクトン錠など


出展:http://med.nipro.co.jp/

副作用:
食欲不振嘔吐などが見られる
場合があります。
また、喉が渇きます。(投与量にもよります)

 

『ACE阻害薬』

血管を収縮させたり、血液量を増やし、
血圧を上げる作用があるアンジオテン
シンⅡ(ポリペプチドの一種)を作らない
ようにするため、アンジオテンシン
変換酵素(ACE)を阻害します。

これによって血管は拡がり、血圧が下がり
心臓を楽にします。

 

臨床症状の改善や延命効果が認められている
お薬で、僧帽弁閉鎖不全症では、第一選択薬
として使用されることが多いです。

また安全性も高く、長期投与が可能です。

動物用のACE阻害剤として種類も多く
発売されています。

*エネカルド錠、フォルテコール錠、
バソトップ錠、アピナック錠など


出展:http://www.zenoaq.jp/


出展:http://www.apinac.jp/

副作用:
基本的には、副作用の心配はないお薬と
されていますが、降圧作用があるため、
まれにふらつき虚脱などが見られる
可能性があります。

 

『β(ベータ)遮断薬』

β受容体遮断作用とα1受容体遮断作用に
よって、血管拡張し血圧を下げたり、
心拍数を下げたりと心臓の過剰な働きを
抑えて心臓を楽にします。

主に不整脈を伴う心臓病に使われるお薬です。

*カルベジロール錠、アーチスト錠など


出展:https://www.sorashido.com/

副作用:
食欲不振元気消失ふらつきなどが
見られる場合があります。

 

*心臓のお薬の副作用については、
飲ませ始めに見られることが多いため、
お薬を初めて最初の数日~1週間は様子を
良く観察しましょう。

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<犬の心臓病の薬服用の際の注意点>

 

主な薬剤は上記に挙げた種類のものが
病状に応じて組み合わせて使用されます。

 

お薬を飲ませ始めても症状が改善する
までには、個体差もありますし、薬剤に
よっても状況は異なります。

 

そのため、安定した状態に持っていく
までには、何度かお薬の種類や量を調節
していく必要があります。

 

また、安定してお薬を飲み続けていたと
しても数ヶ月~数年単位では、少しずつ
心臓は悪くなっていきます。
目に見える症状がなくても、聴診や検査
では進行の状況が分かります。

 

ですから、状況に応じてお薬の量は調節
しなくてはいけません。

 

また、症状が改善されたからと言っても
それはお薬の作用によるもので心臓が良く
なっているわけではありません。

 

ですから、症状が落ち着いたからと
いってお薬を止めてしまうと反動で
一気に悪化することもありますし、
飲んだり飲まなかったりというのも非常
に危険です。

 

以下を守りましょう!

*お薬は勝手にやめない

*お薬は切らさない

*飲み忘れに注意する

*定期的な診察を受ける

 

心臓病は、手術によって悪い部分を
修復しない限り、対処療法しか方法はなく、
お薬は、一生継続して飲み続ける必要があります。

犬の心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)ステージ分類で見る症状や治療法!

 

『利尿剤について』

症状にもよりますが、利尿剤は処方
されることが多いです。
特に病状が進行しているほど必須
お薬です。

 

ただ、利尿剤は少量であれば大丈夫ですが
量が増えると喉が渇きます。
お水をガブガブ飲みたがります。
しかし、基本的に心臓病の子はお水は
ある程度、控える必要があります。
(むくみ、胸水、肺水腫になってしまうため)

 

ですから、お水はどのくらい飲ませて
良いものなのかを確認しましょう。
体の状態や、体重によって一日当たり
許容飲水量を教えてもらえますので
それを守るようにしましょう。

 

飲みたいだけ、水を飲ませてしまうと
利尿剤の効果は得られないどころか
肺水腫の危険性が高まります。

 

さらに利尿剤を増やさざる得なくなると
脱水症状や腎臓に悪影響を与えることに
もなりますので利尿剤の投与量は非常に
難しいところがあります。

犬の心臓病の症状!咳の原因や対処法(止めるには?)など!

 

『ACE阻害薬について』

ACE阻害薬は動物用のものが多く発売
されていて海外の輸入品などがネットでも
購入できるため、自分で入手して与えて
おられる方もいらっしゃいます。

 

動物病院で処方されるより費用面でも
安くすみますし、同じものなら・・
という気持ちは分かります。

ACE阻害薬も僧帽弁閉鎖不全症では
良く使われるお薬で、初期(症状が軽い、
もしくは症状は出ていないが心臓に雑音
が出ている状態)では、ACE阻害薬だけで
対処できる場合もあります。

 

ただ、前述したように少しずつ病状は
進行していくものですから、いずれ他の
お薬との併用が必要になります。

 

そして、ACE阻害薬は安全性の高いお薬
ですが、他のお薬との併用では注意が必要
な種類の薬剤もあります。

 

ですから、個人で入手して与える場合でも
必ず定期的な診察を受けて病院から指示
をもらうようにしてください。

 

お薬代を節約したくて・・
などと言えば、あまり良い顔はされない
かもしれませんが、それでも理解を示して
くださる先生も多いです。

 

大事なのはしっかり飲ませ続けることで
あり、心臓を良い状態に保って症状を改善
させるためには、定期的な診察を受けながら
適切なお薬を選択、維持していくことです。

 

食事、飲水量、日常生活(興奮させない、
運動制限)を注意して、しっかりとお薬を
飲ませていくことが、愛犬の苦しい思い
を軽減させ、少しでも寿命を延ばすために
重要なことです!

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