耳の病気

犬の耳血腫の原因や症状と治療法!再発を防ぐための注意点!

犬種にもよりますが犬は耳の病気で
『外耳炎』がとても多いです。

 

特に垂れ耳の犬種やアレルギー(アトピー)
などがある子は、ほとんどが外耳炎に
なって化膿して痒がっています。
また気温の上がる夏場は特に症状が強くでる
ため辛いですよね。

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そして、外耳炎など耳の炎症が続く場合に
二次的に起こることが多いのが『耳血腫』です。

 

猫ではあまりないですが犬では比較的
良く見られる病気です。
なりやすい子は再発を繰り返すことも
多く、治療も時間がかかります。

 

こちらでは『犬の耳血腫』の治療や
再発しないための対策などをまとめて
みましたので参考にしてください。

 

<耳血腫とは>

 

耳血腫は耳介(じかい=いわゆる耳たぶ)の
軟骨が刺激を受けたり、何らかの原因により、
折れ曲がったり、
亀裂が入ったりすることで、
内部で出血が起き、血が
溜まった状態になる
ことです。

 

内部に血を含む水分が溜まるので耳介全体
がぷっくりと腫れてパンパンになります。
触るとブヨブヨして熱をもった感じです。

 

その見た目から餃子のよう・・と例えられる
こともあります。

出展:http://www.greenpeas-ahp.co.jp/


出展:http://www.cho-animal-hospital.com/

 

<耳血腫の原因と症状>

 

犬の耳血腫の多くは、耳の中の炎症
(外耳炎など)による痒みから後ろ足で
耳を引っ掻く、頭をぶるぶる振るなどを
頻繁に繰り返すことによって起こります。

特に垂れ耳の犬の場合、頭を振ると
耳介(耳たぶ)が顔や頭に当たって刺激に
なるため、発症しやすくなります。

 

特に耳の大きい犬種はリスクが高い
言えます。

 

そして、垂れ耳の場合、耳の中が蒸れ易く
外耳炎を起こしやすく、治りにくいという
状況があり、それによって耳血腫を誘発
するという悪循環を作り出してしまうのです。

 

また、立ち耳の場合でもアレルギーが
ある子などは外耳炎にもなりやすいため、
引っ掻く行為によって耳血腫が起こります。

 

ですから、愛犬が耳血腫になった場合、
それは突然起きるものではなく、その前から
外耳炎などで耳を引っ掻いたり頭を振ったり
などの行動が見られているはずです。

 

そして、その刺激によって耳介が少しずつ
炎症を起こしていって、血が溜まってきます。


出展:http://www.yodo-ah.com/

耳血腫になるとその痛みや違和感から
さらに耳を引っ掻いたり頭ぶるぶるを
するようになるため、悪化していき、
血腫部分もだんだん大きくなっていき、
治療が遅れると耳たぶ全体が血腫に
なってしまうことも多いです。

 

また、耳血腫によって耳介が腫れると
外耳道が狭くなるため、外耳炎などの
炎症はさらに悪化します。

 

長毛の犬の場合は、見ただけでは
分かりにくいかもしれませんが、触ると
すぐに分かります。

 

立ち耳の犬の場合は、軟骨の変形や
血が溜まった重みから、耳たぶが垂れて
きたりなどもあり、分かりやすいです。

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<耳血腫の治療>

 

耳血腫の治療は、

*外耳炎(中耳炎)などの治療

*耳血腫の治療

を同時に進めていく必要があります。

 

耳血腫は二次的に起こっていますので
その原因となっている耳の痒みの治療
が必須です。
まずは引っ掻いたり、頭ぶるぶるを
やめさせることが大事なのです。

 

耳の中の状態にもよりますが、
洗浄や外用薬の塗布、飲み薬(抗生物質
や炎症止め)などの併用によって耳の中の
治療をしていきます。

 

そして耳血腫の治療は、状態にもよりますが、

*内科療法

*外科手術(耳介切開や縫合)

があります。

 

『内科療法』

耳介に直接注射器を刺して中に溜まった
血液を抜き、中の炎症を抑えるための
抗炎症剤やインターフェロンなどを注入し、
血液が溜まりにくくするように圧迫固定を
したりエリザベスカラーをしたりします。


出展:http://www.oak-animal.com/

それでも最初は少しずつ溜まってくるので
その都度、抜いて固定して・・を繰り返して
いくうちに段々と溜まらなくなり治って
いきます。(目安として週に1~2回の通院)


出展:http://www.yoshioka11.com/

軽症で早ければ2~3週間程度で治りますが
状態によっては1ヶ月以上かかることも多いです。

 

また、その間にも耳を引っ掻いたり、
固定をうまく保持できなかったりなどの
場合は、何度も繰り返していつまでも治り
きらないこともあります。

 

『外科手術』

内科療法で完治できない場合、また再発を
繰り返す場合などは外科手術が行われます。
手術法はさまざまありますが一番多く行われる
のは、血が溜まらないように耳介軟骨と皮膚
を縫い付けていく方法です。

 

全身麻酔が必要になります。
いくつか穴を開け、血の出口を作った後、
血が溜まるすき間ができないように細かく
何ヶ所も縫い付けるため、見た目は痛々しいです。


出展:http://www.animal-ope.com/


出展:http://wangan-amc.com/

おおよそ2~3週間で血が溜まらなくなり、
炎症が治まれば抜糸となります。
(最初から吸収糸を使う場合もあります)

 

外科手術の場合も、手術後は圧迫固定が
必要になります。

 

毛が生えてくれば傷跡は分からなく
なりますが、どうしても外科手術を行う
と少し耳の形がいびつになったり耳介が
厚くなったりというのは残ります。
(内科療法でも耳介のいびつ感は残ります)

 

また、全身麻酔になりますので
麻酔がかけられる体の状態でない場合
には行えません。

犬の全身麻酔のリスク!体の負担や副作用,後遺症や死亡率など!

 

<再発を繰り返さないために>

 

耳血腫は再発率が高い病気です。

その理由はやはり犬は外耳炎などの耳の
病気が非常に多いことが挙げられます。

 

ただ、逆に言うと耳が健康であれば
耳血腫はまず起こらない病気です。
(他犬とのケンカやケガなどで傷ができ、
そこから耳血腫になる場合も稀にあります)

 

ですから、

*常に耳を悪くしないように
日常の手入れやチェックを怠らないこと

*特に外耳炎になりやすい子は軽症
のうちに治療を行うこと

*アレルギーなどある子は特に注意

*耳を気にする素振りが見られたら
早めに受診すること(特に夏場は注意)

*定期的に診察を受けること

などが大事になります。

 

犬の耳は人の耳とはその構造が違いますので
パッと見だけでは中の状態は確認できません。
また犬種にもよりますが耳の中にも多くの毛が
生えていますのでさらに耳の中が蒸れやすく
汚れが溜まりやすいのです。

 

外耳炎などは命に関わる病気ではないため
軽視されがちですが悪化すると中耳炎、内耳炎
にもなり、手術が必要になったり、また完治
できなくなることもあります。

 

また耳血腫のように二次的な疾患も引き起こす
可能性もありますし、ひどく掻き毟ることで
耳たぶ自体の皮が剥けて出血や化膿により耳が
千切れてしまうこともあります。

 

そして常に耳に痒みや痛みを抱えていることは
犬にとっては激しいストレスとなります。

 

ストレスはすべての病気のもとです。
注意して見てあげてくださいね。

 

犬はさまざまな皮膚疾患も多いですが
皮膚に痒みや赤みなどの症状がある子の
多くは、耳の中にも同様の症状が出ています。

 

皮膚炎と外耳炎はセットだと言っても過言
ではありません。
初期のうちに治療しましょう。

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