フィラリアについて

犬のフィラリア予防の注射について!安全性や副作用など!

冬も終わり、春の訪れとともに
少しずつ暖かくなってくると狂犬病
やフィラリアなどの予防が一斉に
始まってきますね。

 

フィラリアはお住まいの地域によっても
予防が必要な時期というのは変わって
きますが、沖縄など一年中温暖な地域以外
ではおおむね5~6月からスタートすれば
大丈夫な地域がほとんどです。

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そして、フィラリアの予防薬は、

*毎月1回の飲み薬
*毎月1回の外用薬(スポットオン)
*1回で済む注射薬(6ヵ月効果or12ヶ月効果)

があります。

 

基本的には安全性などの観点から月1回
の飲み薬の投与というのが一般的でしたが
近年はその便利さ(手間がかからない)など
から注射も増えてきています。

 

ただし、注射に関してはその副作用など
心配される方も多いようですし、獣医師の
見解もさまざまで、推奨する病院もあれば
できれば飲み薬を・・という病院まで色々です。

 

こちらでは、犬のフィラリア予防の
注射薬の安全性や副作用、メリットや
デメリットなどについてまとめてみました
ので参考にしてください。

 

<フィラリア予防の注射について>

 

犬のフィラリア予防の注射は、皮下に注射
で投与した薬剤が、6ヶ月もしくは12ヶ月かけて
少しづつ有効成分が放出されることでフィラリア
の成虫寄生を予防する仕組みとなっています。

 

注射薬は以下の2種類があります。

いずれも製造販売業者や主成分は同じで
効果の持続期間の違いです。

 

『プロハート6(モキシデックSR)』

1度の注射で半年間の効果持続。
(主成分:モキシデクチン)

平成13年に承認された薬剤ですが、
多くの副作用が報告され一時期、販売中止
となりましたが、平成21年に再審査の末、
また販売されるようになりました。

 

『プロハート12』

1度の注射で1年間の効果持続。
(主成分:モキシデクチン)

平成24年に承認されました。

 

フィラリアの予防は地域にもよりますが
北海道や東北以外では基本的に6ヶ月間
では足りず、7~8ヶ月間は必要となる地域
がほとんどです。

犬のフィラリア予防の時期はいつ?地域(都道府県)による目安!

そのため、6ヶ月間有効の注射薬では
結局それ以外に月1回の飲み薬を併用する
必要がある、または年に2回接種が必要に
なるため、プロハート6はあまりメリットが
ないイメージもあり、取り扱う病院は少なかったです。

 

しかし、プロハート12が発売されてからは
年に一回のワクチン感覚で予防することが
でき、飲み忘れもなく、確実な予防ができる
ということで取り入れる病院が増えてきました。

 

<フィラリア注射薬の安全性や副作用について>

 

プロハートの安全性については
獣医師によってもさまざまな見解が
あり、積極的に推奨している病院も
あれば、まだ使用は控え、副作用報告
などの状況を注視している病院もあります。

 

もちろん、犬用のフィラリア予防薬と
して認可、承認されているわけですから、
安全性が確認されている薬剤とは言えます。

 

また、メーカーの方でも

*海外で10年以上使用され、安全性が確認
されている

*国内の臨床試験において安全性が認められた

としています。

 

副作用については、メーカーの添付文書の
記載では、

*過敏体質のものでは、アレルギー反応又は
アナフィラキシー反応(ショック)が起こることがある。

*本剤の投与により、ときに食欲不振を
起こすことがある。

*本剤の投与により注射部位の腫脹が認められる
ことがある。

となっています。

 

これらは他の一般的な薬剤やワクチンなど
でも少なからず可能性はあるわけで、ほとんど
すべての薬剤の添付書に記載されている内容です。

 

ただし、実際の副作用の報告例を見ると
ちょっと怖くなるのも事実です。

 

プロハート6の発売時に副作用が多く
報告された事例では、元気消失・嘔吐・
失禁・震え・血便・チアノーゼ・血圧
低下などから救急処置を施したにも
かかわらず、5例中4例が死亡しています。

 

その他、嘔吐や下痢、顔面腫脹など軽度の
副作用の場合には全例で回復しています。

 

また、プロハート12では、平成25年1月
から平成29年10月までの報告で、重度の
副作用発現犬において56例中、34例が
死亡しています。

 

他の薬剤(注射薬)においてもアナフィラキシー
が起きると重症になることはありますが、
その中でも死亡例の件数を見てみると
やはりプロハートでは少し多いような気はします。

 

ただ、それでも販売されて使用され、
副作用のない犬も多いわけですから、
全体数で見たときに特別副作用が多い薬剤
というわけではないということです。

 

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ですから、注射薬の使用に関しては
要は考え方の問題になります。

 

フィラリア予防注射のメリットデメリット
としては・・

『メリット』

*毎月投与の手間がかからない
*飲み忘れの心配がない
*飲み薬を嫌がる犬でも大丈夫

『デメリット』

*飲み薬に比べ副作用の危険性が高い
*費用が一度にかかる
*年齢や体の状態(基礎疾患)によって使用不可

などが挙げられます。

 

この中でもやはり副作用が一番気になる
わけですよね・・
注射薬の副作用というのは飲み薬の
副作用と比べてリスクは高いです。

 

他の薬剤でもそうですが、飲み薬と
注射薬では副作用やアナフィラキシーが
発現したときの重症度は全く違います。

 

特に持続効果が長い注射薬では副作用が
出てしまったときに、その薬剤を取り除く
ことはできません。

つまり、アレルギー反応を起こしてしまった
薬剤がずっと体に留まり続けるということです。

 

そしてこれは同じく注射の混合ワクチンや
狂犬病ワクチンでも言えることです。
ただ、上記のワクチンは注射薬以外の
予防薬はありませんので、注射を打つしか
予防法はないのです。

 

しかし、フィラリア予防においては、
飲み薬や外用薬など他の予防法がある
わけです。
また、注射1回で済むからと言って、
料金が安いわけでもありません。

 

ですから、万が一の時にリスクが高い注射薬
をあえて選択する必要があるのか・・?
というと・・個人的見解になりますが
私であれば選択しません。

 

また、フィラリア予防の注射を積極的に
推奨する病院にも少し疑問を持ちます。
選択肢として説明があるのであればいい
ですが注射がオススメと言われるのはちょっと
どうかと思っています。(あくまでも個人的意見です。)

犬のフィラリア予防薬!飲み忘れや遅れた場合の対処法など!

 

<まとめ>

 

動物病院もさまざまですし、獣医師の
考え方もいろいろです。

 

例えば・・

*飲み忘れや飲み飛ばしが多い
*お薬を飲むのを極端に嫌がる
*多頭飼育で確実な投与が大変

などでフィラリアに感染してしまう
危険性があるワンちゃんやその飼い主
さんであれば、注射薬で確実な予防を選択
するのはいいと思います。

 

しかし、毎年しっかりと予防されていて
予防薬の投与もそこまで問題ないので
あればあえて注射薬を選択する必要はないと
思います。

 

また、注射薬をオススメされても
それに従う必要はないですからご自分の
判断で選択しましょう。

 

そして注射薬を選択する場合でも危険性や
副作用の可能性については、事前にしっかり
と説明を受けましょう。
それすらない病院は論外です。

 

フィラリア予防の注射は特別に危険な薬剤
ではありませんし、批判しているわけでも
ありません。
また今後、注射薬が主流になる時代がくるかも
しれません。

 

ただ、現状で他の予防法がありますので
安全性を第一に考えるのであればやはり
飲み薬や外用薬が安心だと思っています。

 

病気の予防のための薬剤で亡くなってしまった
のではやりきれないですから・・

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