フィラリアについて

犬のフィラリア検査はなぜ必要?その理由は予防薬にあった!

温かくなってきて夏の訪れを感じると
あ~蚊が出てくるな~・・そろそろ
フィラリアの予防を始めなきゃ・・
となりますね!

 

春には狂犬病の予防接種もありますし
犬にも飼い主さんにも慌ただしい時期
になりますよね。

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フィラリア予防薬は、スポットタイプ
(背中に垂らす)や注射薬もありますが
やはり主流は毎月一回の飲み薬です。

 

そして、いずれの予防薬を使う場合でも
必ず事前にフィラリア検査が必要とされています。

 

毎年、フィラリアにならないように
予防のために飲ませているのだから
フィラリアにはかかってないでしょ・・
なんで検査が必要なの?
なんて疑問に思う方も多いですよね。

 

検査は血液の採取ですから可哀想とも
思うでしょうし、ワンちゃんによっては
病院に行くのだけでも嫌がる子も多いですし。

 

だからできればお薬だけもらえないの
かしら?と思いますよね。
でも動物病院ではよほどの理由がない限り
検査なしでフィラリアのお薬を処方する
ことはありません。

 

こちらでは、毎年飲んでるのになぜ検査
が必要なのか?フィラリア予防薬の作用や
効果についてまとめていますので参考にしてください。

犬のフィラリア予防の時期はいつ?地域(都道府県)による目安!

 

<フィラリアの予防薬とは?>

 

犬のフィラリアは、犬糸状虫という
寄生虫(最長で30cmにもなる白くて細長い
虫)が心臓や肺動脈に寄生することで
さまざまな弊害をもたらす病気です。

 

そしてこのフィラリアの小虫(ミクロ
フィラリア)を媒介するのが『蚊』です。

 

フィラリアに感染した犬の心臓に寄生する
フィラリアから生まれたミクロフィラリア
(第1期)は成虫になる前には犬の血液の中に
います。(0.3mm程度の大きさで肉眼で見る
ことはできません。)

 

このミクロフィラリアが幼虫~成虫になる
ための成長段階では一度、蚊の体内に入る
必要があります。(いわゆる中間宿主)

 

蚊に吸われることで血液と一緒に蚊の
体内に入ったミクロフィラリアは、
おおよそ2~3週間かけて(気温にもよる)
成長(第2~3期)していき、感染力のある
幼虫になります。

 

そしてそれ以上の成長にはまた犬の
体内に戻る必要があり、蚊の体内で
第2~3期に成長したフィラリア幼虫を
持つ蚊がまた犬を吸血することで犬の体内
に入っていきます。(これで犬に感染)

 

そしてこのフィラリア幼虫は、
犬の皮膚や筋肉の中を、約2ヶ月かけて
移動し、さらに成長(第4期)、血管の中に
入り血液に乗って最終寄生場所である心臓に
到達し、右心室や肺動脈に住み着き、成虫
になります。
そしてメスは小虫(ミクロフィラリア)を
生むというサイクルを繰り返し増殖して
いきます。

 

この心臓に成虫が住み着くことで心臓の
機能を阻害するようになり、さまざまな
症状を起こすのが『フィラリア症』です。

 

前置きが長くなりましたが・・
このフィラリア幼虫が血中に入り、
心臓に到達して成虫になる前(第3~4期)
にやっつける(殺す)のがフィラリア予防薬です。

 

つまり、フィラリア予防薬は
フィラリア幼虫の治療(駆除)薬なのです。

 

<フィラリア予防薬の作用や効果>

 

フィラリア予防薬はさまざまな種類が
ありますが、基本的にはイベルメクチン
やモキシデクチンが有効成分です。

 

これらの薬剤は、いわゆる駆虫薬で
フィラリア幼虫の神経や筋細胞にある
グルタミン酸作動性塩素イオンチャネル
に作用し、神経または筋細胞の麻痺を
起こさせ死滅させます。
(成虫を死滅させることはできません)

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<なぜ毎年検査が必要なのか?>

 

なぜ飲み始める前に毎年検査が必要なのか
というと、もし飲み忘れや飲み飛ばし、
最終投与後に蚊に刺された、また飲ませた
つもりでも吐き出してしまってたりなどで、
確実に予防効果ができているとは限りません。

 

その場合、もしかしたらすでにフィラリア
になっている可能性もあるわけです。
もしくはすでに血中にミクロフィラリア
(子虫)がいる状態になっているかもしれません。

 

そしてそのような状態に普通通りに
フィラリア予防薬を飲ませてしまうと、
以下のような症状(副作用)が起こって
しまうことがあります。

*血中のミクロフィラリアが一斉に
死滅、そのミクロフィラリアが肺動脈に
詰まる。

*成虫を死滅させることはできませんが
ある程度のダメージを与える可能性は
あり、弱った成虫が心臓から剥がれ落ちて
同じく肺動脈に詰まる。

これらが起きると急性の循環障害
(ショック)を起こし、最悪の場合は
亡くなってしまうこともあるのです。

 

そのため、必ずフィラリア予防薬の
投与前には、
*フィラリア(成虫)がいないか
*ミクロフィラリア(小虫)がいないか

血液検査(抗原検査+集中法)が必要に
なるのです。

前年の予防が確実に行われているかの
確認ということですね。

 

これはフィラリア予防薬の添付文書にも
必ず行うようにと明記されています。

 

もちろん、フィラリアに感染してしまって
いる時の治療(それ以上の感染を防ぐため)
にも同じ予防薬が使われますがその場合には、
極少量ずつの投与から始めたり、同時に
ショック止めの薬剤を併用したりなどで
治療していくようになります。

 

<まとめ>

 

前述しましたが、フィラリア予防薬は
フィラリア治療薬にも使われる駆除薬
(治療薬)です。

 

心臓に寄生して成虫になる前段階で
駆除することで深刻なフィラリア症を
防ぐための予防薬です。

 

しかし、あくまでもフィラリアに感染
していないことが前提で飲ませることの
できる薬剤ですので、必ず事前に検査が
必要となります。

 

ただ、何らかの事情があってどうしても
病院に連れていけない、検査ができない・・
などの場合には、危険性を十分に説明した
上で予防薬のみ処方してもらえる場合も
あります(確実に前年度しっかりと適切な
時期に予防ができていることが前提)ので
そのような場合には相談してみるといいですね。

 

しかし、安全のためにはしっかりと
検査を受けましょう。
検査は2,000~3,000円程度です。

 

また、血液検査になりますので
中~高齢犬の場合は特についでに検査
(血液一般検査・生化学検査)をしてもらって
健康診断も兼ねて内臓疾患など調べてもらう
のもいいと思いますよ。

1年に1回のどうせ採血しなければいけない
のであれば一緒に色々と調べてもらえれば
一石二鳥ですし、安心ですよね。

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