神経・精神疾患

犬のてんかん!重積発作の状態と治療や対処法について!

一言で『てんかん』と言っても
その発作にはさまざまなタイプがあり、
大きく分けると、

*焦点性発作
(体の一部だけがけいれん、ヨダレを垂らしたり)

*全般発作
(意識なく全身がけいれん)

があります。

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そしてこのけいれん発作は通常、数秒から
数分で自然に治まり、その後は何事もなかった
かのように普通に戻ることもあれば、しばらく
はボーっとした朦朧状態からだんだん普通
に戻ったりとさまざまです。

 

けいれん発作が治まり、普通に戻るの
であれば、抗けいれん薬を続けながら
そのまま様子を見て大丈夫です。

 

しかし、てんかんが進行すると
『群発発作』や『重積状態』と呼ばれる
発作を起こすことがあります。
これらの場合には救急の措置を施さないと
命に関わる危険があります。

 

こちらでは犬のてんかんの群発発作、
重積の状態や治療、対処法について
まとめてみましたので参考にしてください。

犬のてんかんの検査方法や費用など~診断までの流れ~!

 

<注意が必要なてんかん発作>

 

てんかん発作の状態もさまざまですから
見ていて不安になることも多いと思い
ますが、通常の発作であれば基本的に
自然に治まり、それによって死んでしまう
などということはありません。

 

しかし、以下の発作が見られた場合には
危険ですので速やかな受診が必要となります。

 

『群発発作』

1日に複数回(2回以上)の発作を繰り返す。
または、数日に渡って発作を複数回繰り返す
状態です。
(焦点性発作、全般発作、意識があるない
に関わらず)

 

『発作重積』

発作重積は一般的には、1回の発作が
30分以上続く場合、また1回目の発作から
回復する前に連続して発作を繰り返す場合
のことを言います。

ただ、この30分という持続時間については
定義ではなく、もっと短い時間でも続く場合
や繰り返す場合には重積と判断されます。

病院によっても異なりますが犬の場合は、
5分以上続く場合には重積と判断し、治療
が必要とされます。

 

これらの発作は脳に深刻なダメージを与え、
後遺症が残ったり、最悪は死に至ります。
(てんかん放電が30~45分以上続くと脳に
損傷が起きるとされています。)

 

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<群発発作・発作重積の治療>

 

どちらの発作もまずは一刻も早く発作を
抑制し、脳の損傷を防ぐ必要があります。

 

*群発発作

群発発作を起こしやすい子の場合、
通常の抗てんかん薬の飲み薬の他に発作が
起こり始めたら投与する座薬(ジアゼパム)
などが処方されている場合もあると思います。

 

それで発作が軽減できれば大丈夫ですが
治まらない場合には、病院に連れて行く
必要があります。

 

*発作重積

発作重積は群発発作よりも危険度が高く
緊急の治療が必要になります。
発作を起こしている状態のまま速やか
に病院に連れていきましょう。

 

基本的に治療法や薬剤などはどちらの発作
も同様です。

『静脈確保』
血管内に留置針を装着し、静脈注射や
点滴の準備

『静脈注射』
*抗てんかん薬
(ジアゼパムやフェノバルビタールなど)
*ステロイド
(プレドニゾロンやデキサメタゾンなど)

『点滴』
*脳圧降下剤の点滴
(グリセオールなど)

 

これらの治療で発作が治まらない場合、
全身麻酔薬の投与で眠らせる場合も
あります。(発作を抑えるには一番効果的です)

 

基本的にそのまま入院となり、24時間体制
の集中治療が続けられます。

 

群発や重積の場合、発作が治まっても
しばらくは薬剤の影響もあるため、
普通に戻るには時間がかかりますので
状態が安定していても一般的には2~3日
の入院となることが多いです。

 

これらの治療で発作が治まってくれば
ひとまず安心ですが、発作が治まらない、
また繰り返す場合には、非常に危険な状態
であり、覚悟する必要があります。

犬のてんかんの薬の種類や副作用など!やめるとどうなる?

 

<群発・重積発作時の対処法>

 

これらの発作が起こったら、もしくは
パターン的に起こりそうだと分かった時点で
まず、緊急用の座薬などがある場合には投与しましょう。

 

そして動物病院に電話をして容態を
伝え、指示を仰ぎます。
基本的にはすぐに来院(特に重積の場合)
と言われます。
(病院の方でも救急時の受け入れ準備が
ありますので必ず事前に電話をしましょう)

 

発作が続いている状態であれば、
タオルや毛布で担架のような感じで
運ぶかダンボールなど大きめの箱に
入れて連れていくといいです。

 

移動の際、口元に手を持っていって
噛まれることのないように注意しましょう。
意識がなく、筋肉が勝手に動いている状態
のときに噛まれると大怪我します。

 

オシッコやウンチをもらしたり
大量のヨダレが出たり、泡を吹いたり
することがありますので、下には
ペットシーツなどを敷くといいですね。

 

犬の大きさにもよりますが、
抱きかかえたり、小さなキャリーに
入れたりで呼吸が苦しくならないように
注意しましょう。
(また、狭く周りが硬い材質のケージなど
に入れると発作の際に頭を強打する可能性
があります)

 

それ以外は特に何もする必要はありません。
とにかく早めに病院に連れて行き、治療を
受けることが大事です。

 

また、夜間などでかかりつけ医以外の
救急病院に行く場合などは、普段飲んで
いるお薬を持参しましょう。

 

そして、日常の生活の様子やてんかん発作
を起こしたときの様子、それまでの発作時
の状態などを詳しく説明する必要があります。

 

そのため、日頃からてんかん発作の状態や
頻度、回数などを分かりやすくメモして
おくといいですね。
また、発作時の動画を撮っておくとさらにいいです。

 

一般的にはてんかんが進行すると
群発発作や重積状態が起きる可能性が
高くなります。

 

ですから、それを防ぐためにも
抗てんかん薬の投与を徹底、定期的な
検診や検査、またいつもと異なる発作や
頻度が増えた場合などは早めに受診する
ようにしましょう。

犬のてんかんにサプリメントは効果的?有効成分や作用など!

また、抗てんかん薬が効かない
『難治性てんかん』と診断されている
場合には、いつこれらの発作が起きても
落ち着いて対処できるように準備して
おきましょう。

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