皮膚や被毛の異変

犬の脱毛と体重減少(痩せる)で考えられる原因や病気について!

犬はさまざまな皮膚疾患が多いため、
脱毛やハゲなどは比較的良く見られる
症状の一つです。

 

ただし、皮膚そのものの病気
(寄生虫や真菌、細菌感染など)の
場合、またアレルギーやアトピーに
関連する皮膚症状であれば、痩せて
(体重減少)くることは通常ありません。

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ですから、脱毛などの症状とともに
体重減少が見られる場合は、単なる
皮膚疾患ではなく、内臓や内分泌疾患
に伴う皮膚症状の可能性が疑われます。

 

こちらでは、犬の脱毛と体重減少で
考えられる原因や病気についてまとめて
みましたので参考にしてください。

 

<脱毛と体重減少>

 

犬の脱毛と体重減少が同時に見られる
場合、考えられる原因としては主に

*老齢によるもの

*栄養不良によるもの

*病気によるもの

*脱毛と体重減少に別々の原因がある場合

などです。

 

『老齢によるもの』

一般的に歳を取ると食が細くなります。
(逆に高齢になって食欲が増す場合には
何らかの病気の可能性が高いです)
そして運動量も減るため、筋肉が減少し
痩せてきます。
(犬種によっても異なりますが、
小型犬では14~15歳、大型犬では
12歳を超えるくらいから)

 

また、新陳代謝が落ちるため被毛を
作り出す毛母細胞の力も衰え、さらに
毛の一本一本もコシがなくなっていき、
毛が少なくなってきます。

 

年齢を重ねるに連れてこのような
変化が見られるのは普通のことです。

 

ただし、これは全体的に毛が薄くなって
くるのが普通で、部分的なハゲや異常な
抜け毛の場合は違う原因が考えられます。

 

また、体重減少と共に他の症状(嘔吐
や下痢、多飲多尿など)がある場合も
単純に加齢からくるものではない
可能性が高いです。
高齢犬の脱毛!考えられる原因や病気の可能性について!

 

『栄養不良によるもの』

食事自体の栄養バランスが悪かったり、
適切な栄養素が足りない場合などは
消費カロリー>摂取カロリーとなる
ため、痩せてくる可能性があります。

 

また、当然その場合は、皮膚や被毛にも
栄養が行き届かないため、薄毛や抜け毛
の原因となります。

 

特に激安のドッグフードや残飯などを
与えている場合などに起こりやすいです。
また、回虫や条虫などの腸内寄生虫
が大量に寄生している場合なども虫に
栄養素を吸い取られてしまうため、同様です。

犬のお腹(便)の寄生虫!種類や画像と検査や治療の費用など!

 

『内分泌疾患によるもの』

後述しますが、皮膚や被毛に特徴的
な症状を示す内分泌疾患はいくつか
あります。

 

脱毛と体重減少に別々の原因がある場合

脱毛を伴う皮膚病と他に体重減少が
見られる病気(内臓疾患や腫瘍など)
に別々にかかっている場合もあります。
(複数の病気によるもの)

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<脱毛と体重減少で考えられる病気>

 

犬の脱毛と体重減少が見られる可能性
のある主な病気としては、

*内分泌疾患(糖尿病など)

*消化器疾患(慢性の腸炎や膵炎など)

*腎臓疾患(腎不全など)

*がん(悪性腫瘍)

などです。

 

『内分泌疾患』

犬の脱毛(皮膚炎)や体重減少が見られる
内分泌疾患で一番多いのが糖尿病です。

食べるのに痩せる、多飲多尿などが
特徴的な症状です。

 

糖尿病は太るというイメージもありますが
症状が進行していくと痩せてきます。

高血糖が続くと、食事の糖をうまく細胞に
取り込むことができなくなるので、その
変わりに脂肪や筋肉がエネルギー消費に
使われるため、日に日に痩せてきます。

 

また、高血糖状態では血流も悪くなるため、
皮膚、被毛への栄養が行き届かなくなり
その結果、脱毛や皮膚異常が起こります。

 

糖尿病は合併症も多いので注意が必要です。

 

その他、犬で多い内分泌疾患に

*クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)
*甲状腺機能低下症

などがあり、脱毛などの皮膚症状が
見られますが、これらは基本的に肥満
や腹部膨満などが見られますので
体重減少のイメージとは逆ですが進行
して、末期になってくると痩せてきます。

 

『消化器疾患』

胃腸などの疾患では、一般的に
嘔吐や下痢などの症状が見られるのが
普通ですが、慢性的なものになると
それらの症状は見られず、少しずつ体重
の減少が起こります。

 

また、小腸などに寄生虫の感染がある
場合、子犬などでは下痢や血便が見られ
ますが成犬の場合は特にそれら症状が
現れず、栄養だけ吸い取られていること
もあります。

 

これらによって体に十分な栄養の吸収が
できなくなり、体重減少や脱毛などが
起こります。

 

『腎臓疾患』

犬の腎疾患で一番多いのが『慢性腎不全』です。

慢性腎不全は腎臓の機能が低下し、
血液のろ過が正常に行われなくなり、
体内に毒素が蓄積していく病気です。

血液のろ過ができなくなると血液に
毒素や不純物が混ざり、全身をめぐる
ため、全身のあらゆる器官が栄養を
受け取りにくくなり栄養不足に陥ります。

 

それによって、体重減少はもちろん、
皮膚、被毛にも栄養が行かず脱毛などが
起こります。

 

『がん(悪性腫瘍)』

癌は犬の死因のトップに挙げられる
ほど増加傾向にあります。

悪性リンパ腫や肥満細胞種、
扁平上皮癌、メラノーマなどなど
癌にもさまざまなタイプがありますが
ほとんどの場合、早期発見は難しいのが
現状です。

 

皮膚など体表にできた腫瘍の場合には
分かりやすいですが、単なるイボや
傷、皮膚病のような感じに捉えられて
しまい、受診は遅れがちになることが
多いです。

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また、口の中や胸腹部など外見上、
分からないところにできた腫瘍では
さらに発見は遅くなります。

 

そのため、気付いたときにはすでに
進行していたり、末期ということも
多いのです。

 

癌になると、

*痛みによる食欲不振
*癌細胞にエネルギーを取られる
*悪液質によるもの

などによって代謝異常、筋肉減少
から体重減少が起こり、皮膚の乾燥、
脱毛などが見られるようになります。

 

<まとめ>

 

病気にもよりますし、個体差もあります
が、基本的に何らかの病気によって
体重減少が起きるということは全身の
栄養状態が悪くなっているわけですから、
必然的にさまざまな場所に異常が認められます。

 

もちろん検査などをすればそれらが
分かりますが、飼い主さんが見た目で
一番分かりやすい表面的な異常が皮膚
や被毛と言えます。

 

ですから、それらの症状が見られた場合
には他に何らかの異変がないかじっくり
観察することも大事です。

 

また、単純な皮膚疾患であれば
普通は痩せてくることはありません。

 

ですから、脱毛など皮膚の異変と
明らかに痩せてくる状態が見られる
場合には内科的な何らかの疾患の
可能性を疑い、早めに受診することが
大事です。

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