犬の病気

犬の分離不安症の薬の種類や効果は?副作用や注意点など!

犬は本来、群れをつくる動物ですので
人の社会で生きる上では人間家族が
群れであり、群れから離れて単独に
なると不安を覚えます。

 

ですから飼い主さんのお出かけ、置いて
いかれるのを嫌がるのは当然で鳴いたり
追いかけたりなどが見られるのはある程度
は普通のことです。

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ただ、それら不安行動が重症になり、
飼い主さんの留守中に

*破壊行動(家具や壁などを壊す)
*不適切排泄(トイレ以外の場所での排泄)
*無駄吠えが続く
*嘔吐や下痢
*手足を舐め続けて炎症を起こす

などが起こるようになると病気
(分離不安症)と診断され、治療が必要
となります。

 

分離不安症の治療は、基本的に
『行動療法』がメインとなり、飼い主
さんの対処の仕方が重要となりますが
適切に行えれば改善の可能性は十分に
あります。

 

ただ、状態によっては行動療法に
プラスで『薬物療法』の併用が必要になる
こともあります。

 

こちらでは犬の分離不安症の薬物療法に
使われるお薬の種類や効果、副作用など
についてまとめてみましたので参考にしてください。

 

<犬の分離不安症に使われる薬>

 

犬の分離不安症に使われる薬剤は、
抗うつ薬や抗不安薬の一種です。

 

人間用のものが代用されることが多い
ですが、動物専用の製品もあります。
主な薬剤は以下になります。

 

『三環系抗うつ薬(塩酸クロミプラミン)』

・クロミカルム錠(動物用)
・アナフラニール錠
・クロフラニール錠(アナフラニールのジェネリック)

など。

作用や効果:

脳内の神経伝達物質であるノルアドレナリン
やセロトニンの量を増やして神経の働きを
良くすること不安や緊張した気分をほぐして、
憂鬱な気分を和らげ、気持ちを楽にしてくれます。

個体差はありますが、比較的作用の強い
タイプのお薬です。

副作用:

・喉の渇き
・食欲不振
・眠気
・ふらつき
・嘔吐や下痢

などの可能性が挙げられます。

禁忌または慎重投与:

・緑内障(眼内圧上昇)
・心臓疾患(心拍増加、血圧上昇)
・てんかん(起こりやすくなる)
*()内はクロミプラミン服用による可能性

のある犬の場合は注意が必要です。

 

『SSRI/選択的セロトニン再取り込阻害薬(塩酸フルオキセチン)』

・プロザック錠
・フルニル錠(プロザックのジェネリック)

など。

作用や効果:

セロトニンの再取り込みを阻害することで
脳内の信号が伝わるしくみにおいて
セロトニン濃度を高めることができ、
不安を和らげ、気分を安定させます。

犬では特に攻撃行動などが見られる
場合に選択されるお薬です。

副作用:

・食欲不振
・嘔吐や下痢
・眠気
・ふらつき

などの可能性が挙げられます。

禁忌または慎重投与:

・緑内障(眼内圧上昇)
・心臓疾患(心拍増加、血圧上昇)
・てんかん(起こりやすくなる)
*()内はフルオキセチン服用による可能性

のある犬の場合は注意が必要です。

 

『ベンゾジアゼピン系抗不安薬(ジアゼパム)』

・ジアゼパム錠
・アルプラゾラム錠

など。

作用や効果:

ベンゾジアゼピン受容体に作用し、GABA
(リラックス物質)の働きを強め、脳の活動
を抑制することで、不安や緊張感を和らげ
てくれるお薬ですが長期投与はできません。

強い鎮静作用があり、犬ではてんかんの
一時的な抗けいれん剤として使われること
もあります。

副作用:

・ふらつき
・眠気
・嘔吐や下痢
・振るえ
・脱力感
・喉の渇き

などの可能性が挙げられます。

禁忌または慎重投与:

・心臓疾患や呼吸不全(症状悪化)
・肝臓疾患(薬物排泄の遅延)
・腎臓疾患(薬物排泄の遅延)
*()内はジアゼパム服用による可能性

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その他、状態に応じて鎮静剤や抗てんかん薬
などと併用されることもあります。

 

ただし、これらの薬は併用が可のものと
禁忌のものがあります。
また、作用の発現までに時間がかかる
ものと即効性があるものなどその薬剤に
よって特性はさまざまです。

 

そして長く続けなければいけない場合も
あるため、定期的に血液検査などを
行い、内蔵機能などを調べていく必要が
あります。

 

今は個人輸入など、ネットで気軽に
購入できる製品も多くなっていますが、
必ず獣医師の指示に従って投与してください。

 

また、あくまでも分離不安症の治療で
大事なのは行動療法です。

犬の分離不安症の原因や症状と対処法やトレーニングなど!

薬剤は行動療法の補助的な役割で効果が
期待できるものであり、薬物療法だけで
分離不安症の根本治療とはなりません。

 

なるべく薬剤は最小限、短期間の投与で
抑えられるよう愛犬と一緒に行動療法
に取り組むことが大事ですね!
頑張りましょう!

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