犬の股関節脱臼の骨頭切除!費用や手術後の経過について!

犬の股関節脱臼は、特に大型犬で多く
見られる疾患ですが、近年は生まれつき
骨の形成不全がある小型犬なども多い
ため、大型犬に限らずさまざまな犬種で
見られるようになってきている疾患です。

 

また、交通事故など外傷によって
起きることもあります。

 

股関節脱臼の治療の基本は外科手術
ですが、股関節の状態によって手術法
もいくつかあります。

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そんな手術法の中で比較的簡単で
推奨される(行われることが多い)のが
『大腿骨頭切除術』です。

 

また、大腿骨頭切除は大腿骨頭壊死症
(レッグペルテス病)などでも行われる
手術です。

 

こちらでは、犬の股関節脱臼の手術
大腿骨頭切除術』の手術法や費用、
術後経過、予後などについてまとめて
みましたので参考にしてください。

犬の股関節脱臼の原因や症状(痛みや歩き方)と治療について!

 

<大腿骨頭切除術の目的>

 

犬の大腿骨頭切除は、脱臼してしまった
骨頭を元に戻して股関節の状態を元通り
にするための手術ではありません。

 

通常、大腿骨頭部分は股関節のくぼみ
(寛骨臼)にはまっている状態ですが
これが股関節脱臼によって、骨頭部分
が外れてしまうと、骨盤の骨に当たり、
それによって痛みが出ます。

 

この外れてしまった大腿骨頭部分を
切除することで骨盤の骨に当たらなく
なり、痛みがなくなります。

 

この痛み除去の目的のために行われる
手術です。


出展:http://tokyowest-ah.blog.jp/

また、大腿骨頭を切断するとその切除創
が治癒していく経過で幹細胞や血小板
が集まり、骨折の手術と同様に新しい
骨組織が出来上がります。

 

つまり、股関節、関節軟骨、関節液
の再生が起きて偽関節が形成されるのです。

 

そして、この出来上がった偽関節は、
犬の通常の行動、歩いたり走ったり
する分には十分で特に問題なく生活が
できるのです。

 

<大腿骨頭切除術の方法>

 

手術は全身麻酔下で、大腿部(太もも)
の外側から皮膚を切開していき、筋膜
の切開と剥離、大腿骨頭部を露出させ、
骨頭を切り落としていきます。

 

骨頭の切除には、骨ノミや電動の骨切り器
などが使われます。
切除部がなだらかになるようにトリミング
して洗浄後、筋膜、皮膚を縫合して終了と
なります。

 

手術時間は犬の大きさにもよりますが
1時間前後です。

 

骨頭の切除自体は難しいものでも
なく、数分程度で終わるものですが、
周りの筋肉や骨へのダメージを最小限
するためのアプローチが重要となります。

 

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<術後の経過や予後について>

 

手術後は、数日間テーピングで固定
する場合もありますが、特に固定は
しないで傷口の保護のためのテープ
だけの場合もあります。

 

入院は病院にもよりますが1~3日程度
が一般的です。

 

手術後4~5日は基本的に大人しく
過ごさせるよう、ケージレストが
必要になる場合もありますが、大人しい
子の場合には特に制限なく、日常生活
で大丈夫です。

 

手術後1週間程度経過して、状態が
落ち着いていれば、少しずつ運動(散歩)
をさせたり、足の曲げ伸ばしなどの
リハビリを始めます。

 

ただし、この時点ではほとんどの子
はまだ足を地面に付かない状態です。

 

少しずつ運動量を増やしていき、
積極的なリハビリを行うようになると
徐々に足を付くようになってきます。

 

そしておおよそ1~2ヶ月程度で
普通の犬と変わらない歩行や運動が
できるようになります。

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歩き方で言えば、良く観察すると
じゃっかん違和感が残る場合もあります
が、ほとんどの場合、気にならない程度
で歩行などには何の問題もありません。

 

また、骨頭切除後の偽関節では、
通常の股関節より可動域制限(動きや
曲がり方など)はありますが、犬の場合、
もともと前後の動きが主で外内転などの
動きは少ないため、通常の生活では特に
不自由もないのです。

 

数ヶ月も経つと飛んだり跳ねたり
なども普通に出来るようになる子が
ほとんどです。

 

また大腿骨頭切除術では、再発の
心配もありません。

犬の骨関節疾患のケアや予防の療法食、ドッグフードの選び方!

 

<犬の大腿骨頭手術の費用>

 

骨頭切除の手術費用は、犬の大きさ
や病院によっても異なりますが、
50,000~100,000円前後、入院費など
すべて含めると70,000~150,000円
程度が相場になります。

 

<まとめ>

 

犬の股関節脱臼の手術において
骨頭切除は一番ポピュラーに行われる
手術で、基本的に失敗などはありません。

 

また、股関節脱臼の他の外科手術
よりも費用的に安価で行えることや、
他の異物(ネジやピンなどの固定具)を
入れる必要もないことから、後に
それらを取り除く必要もなければ、
不具合が生じる心配もありません。

 

ただし、骨頭切除は小型犬~中型犬
では予後も良好な場合が多いですが、
大型犬の場合、体重の負担がかかるため、
予後の経過としては、歩行などに少し
後遺症が残る場合もあります。
(ただそれでも日常生活において特に
問題になることはありません。)

 

股関節脱臼の整復・固定手術は病院に
よってもその方法などは多少異なりますし、
人工関節置換術などは、行っていない
病院もありますが、大腿骨頭切除術は
基本的にどこの病院でも行っている手術
で、技術的には難しいものでもないです
からあまり心配する必要はないと思います。

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