骨や関節の病気

犬の椎間板ヘルニアのレーザー治療!効果や頻度、期間など!

犬の椎間板ヘルニアの治療は
内科的温存治療(抗炎症などの薬剤投与)
と外科手術による根本治療が主なもの
となりますが他にもレーザー治療など
を取り入れる場合もあります。

 

薬剤などの内科療法にレーザーを
併用することで更に治療効果を
上げることができ、また手術後の
リハビリにレーザーを併用すること
で早い回復が望めたりなどがあります。

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犬の椎間板ヘルニアの治療でレーザーと
言うと、外科的レーザー治療のPLDD
(全身麻酔下で背中からレーザーファイバーを
刺し、ヘルニア部位の髄核を蒸散させて脊
髄の圧迫を解消する治療法)もありますが、
こちらでは内科的レーザー治療LLLT
(低出力レーザー治療)についてまとめて
みましたので参考にしてください。

 

<犬の椎間板ヘルニアのレーザー治療>

 

LLLTは、半導体や近赤外線などの
低出力レーザーを体の外側から照射する
ことで、

・痛みの緩和
・消炎効果
・血流改善
・創傷の治癒を促進
・神経賦活(神経の活発化)

などを目的とするものです。

 

この治療は、体の外側から極弱電の
レーザーを患部やツボに照射するだけ
なので、痛みもなく無麻酔での治療が
可能です。

また副作用の心配もありません。

 

そのため、椎間板ヘルニア以外にも
関節炎・変形性脊椎症・膝蓋骨脱臼
などの外科疾患、また歯肉炎や皮膚
疾患などさまざまな治療に使われています。


出展:http://garden-concierge.net/

レーザー治療は照射部位がほんのり
と温かくなる程度で刺激も痛みも
ないため、ほとんどの子が大人しく
気持ち良さそうに受けてくれることが
多いです。

 

性格にもよりますが、興奮したり
怖がったりして暴れてしまう子などの
場合には難しいこともありますが
痛くない、怖くないんだと分かって
しまえば大人しくしてくれる子が
ほとんどです。

 

また、椎間板ヘルニアのワンちゃん
の場合には、グレードにもよりますが
基本的にあまり活発に動けなくなって
いるため、比較的容易に受けさせる
ことができます。

 

病院によって扱っているレーザーの
種類やメーカーは異なりますが、
用途や治療法などはほとんどが
同じです。

 

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<レーザー治療の方法(頻度や期間など)>

 

半誘導体レーザーによる治療は、
症状やグレードによっても異なりますが
抗炎症剤などの薬剤投与、ケージレスト
(安静)などと併用して行うのが基本です。

 

レーザー治療を受ける回数(頻度)や
期間としては、病院によっても多少
異なりますし効果には個体差がありますが、
おおよそ以下のような流れになります。

 

『グレード1~2』

薬剤の効き目にもよりますが、
グレード1であれば、週1のレーザー
治療を2~3週続けるとほとんどの
場合、症状は改善されます。

 

グレード2の場合、最初の1週間
は週に2~3回程度、その後状態を
見ながら週1を3週間程度で行うと
改善していきます。

 

『グレード3』

グレード3になると早期の集中治療が
必要になりますので、基本的には
入院しての治療となります。

場合によっては点滴による高濃度の
ステロイド投与などを行いつつ、
全体安静の中、毎日(1日1回)のレーザー
照射を続け、目安としては3~4日の
入院治療となります。

 

良い効果が見られれば、退院となり、
その後は週1のレーザーを3~4週程度
で改善してきます。

 

ただし、効果があまり良くない場合
などは、その後もリハビリと共に
週1でレーザーを続ける場合もあります。

また、状態によっては手術が検討されます。

 

『グレード4~5』

グレード4になると、内科療法での
治療か手術かという判断が難しいところ
ですが、基本的には手術が推奨される
ことが多いです。

ただし、飼い主さんの要望によっては
内科療法となる場合もあり、その場合は
グレード3同様に集中治療が行われますが
治療期間は長くなります。

 

グレード5になると内科療法での
治療はほぼ困難です。
早期の手術適応となります。

手術後にリハビリと共にレーザー
治療が併用されることがありますが
その場合、週1を3~4週、その後は
回復の状態を見ながらということに
なります。

犬の椎間板ヘルニア!グレード分類別の症状や治療法について!

 

照射時間は機械によっても異なります
1度の照射でおおよそ10~25分程度です。

 

費用は1回あたり1,500~2,000円程度
が一般的です。

 

<レーザー治療の効果>

 

動物の細胞には、光を刺激として受容
するレセプター(受容器)があり、決まった
波長の可視光線(赤色)と近赤外線(レーザー
など)を患部に照射すると、細胞内の
エネルギー生産を助長したり、様々な疾患
の原因となる酸化ストレスを取り除いて
くれます。

 

この生理的作用を利用して、
個々の状態に応じてレーザーの波長
や出力、照射時間などを設定する
ことで、疼痛緩和や炎症抑制などの
効果が得られるのがレーザー治療です。

 

どちらかと言うと針灸などのイメージ
東洋医学の治療法です。

 

ですから、レーザーによる治療は、
外科手術と異なり、根本的な治療では
ありません。
そのため、何の治療においてもその
疾患のための薬剤など西洋医学の
治療との併用というのが重要になります。

犬の椎間板ヘルニアの手術!成功率や術後の経過、費用など!

犬の椎間板ヘルニアも同様に
レーザーだけではなく他、内科療法
が重要になるため、実際レーザーの
効果がどの程度・・というのは
分かりにくいところはありますが、
ある治療成績の報告では、

内科療法(薬剤、ケージレスト)
にレーザーを併用すると治療効果が
約10%上がるとされています。

 

もともとグレード3までであれば
内科療法だけでも比較的高い改善率が
認められていますが、レーザーの併用で、

*グレード1
内科療法90% レーザー併用100%

*グレード2
内科療法85% レーザー併用99%

*グレード3
内科療法85% レーザー併用95%

*グレード4
内科療法40% レーザー併用80%

*グレード5
内科療法5%以下 レーザー併用5%以下

とされています。
(ただし発症1週間以内に治療を始めた
場合のデータ)

 

レーザー照射や痛みも副作用もなく
ワンちゃんの負担も軽いですし、費用的
にもさほど高額な治療ではないですから、
もしレーザーの併用を薦められるようで
したら受けておく方が良いと思います。

 

犬の椎間板ヘルニアの治療はとにかく
最初が肝心です。
後々のことを考えてもまずはできる
限りのことをやっておくことをおすすめします。

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コメント

    • 佐藤すみ子
    • 2018年 2月 19日

    16歳のダックスフンドです
    ヘルニアになってしまいました。グレード3だそうです
    近赤外線とレーザーを13日間毎日治療に通っています。飲み薬を併用しています
    ケージレストはなかなか大変なのだ犬用のコルセット装着しています。
    今は大分歩けるようになりました。
    それで伺いたいのですが(週1を何日)とか書かれてあるので毎日の治療しなくても
    いいのでは、と、考えています。

      • urumi
      • 2018年 2月 19日

      佐藤すみ子さま

      お便りありがとうございます。

      ヘルニアのダックスさんとのこと、治療もお世話も大変なことと思います。

      レーザー治療について私が記事に書かせていただいているのは、あくまでも一般的に行われることの多い治療内容です。
      そして治療法についてはその病院や獣医師の考えにもよります。例えば同じ状態(グレード3)でも他の病院ではレーザー治療の回数なども変わってくると思いますし、飲み薬だけでなくサプリなどの併用を勧められる場合もあります。
      ですから、一概には言えませんが・・コメントのお話だけ伺っているとケージレストは難しいとのことですし、手術もされておられないようですからその状態でできる最善の治療としてレーザーの頻度を多くした方が効果的だとの判断なのだと思います。レーザー自体は副作用などの心配もないため毎日行っても悪いことはありません。

      ただ・・あくまでも個人的な意見ですが、約2週間毎日照射というのは一般的に見るとちょっと長い(多い)ようには思います。最初の集中治療として3~4日から長くても1週間程度は毎日というのはありますが、状態が少しずつ良くなっているのであれば通常は2~3日に1回から1週間に1回くらいに少なくしていって様子を見るパターンが多いです。
      毎日照射をしたから良い・・とは言えないです。おそらくですが2~3日に1回にしても状態が悪くなることはないと思われます。

      また、毎日の通院というのは飼い主さんの負担も大きいですし(費用面でも)、ヘルニアは完治は難しく長く付き合っていく病気ですからなるべく負担を減らし、良い状態を維持できるような治療法を考えることも大事ですし。

      そちらのかかりつけの先生の考えが分かりませんので何とも言えませんが、レーザーの照射回数など今後の治療計画についてどのように考えておられるのか一度聞いてみるといいと思いますよ。レーザー照射の通院回数を減らすことはできないのか?どのくらいの期間続ける予定なのか?などなど・・

      病気の治療というのは獣医師と飼い主さんの信頼関係が大事です。少しでも不安なことがあるならしっかりと話を聞きましょう。
      それでもし納得できないようであればセカンドオピニオンを考えるのもいいと思いますよ。

      秋山

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