骨や関節の病気

犬の椎間板ヘルニアの検査法(脊髄造影・CT・MRI)や費用など!

犬の椎間板ヘルニアは、痛みや
しびれ、脱力などを伴い、最悪の
場合、下半身麻痺となってしまう
可能性のある緊急性の高い病気です。

 

特にミニチュアダックスや
ウエルッシュコーギーなど短足胴長
の犬種での発症が多く、中~高齢に
なってくると増えてきます。

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椎間板ヘルニアの診断は、問診や
触診の他、

*レントゲン撮影

*神経学的検査
(姿勢反応、脊髄反射、知覚、
脳神経、排尿機能など)

*血液検査

などが行われます。

 

ただこれらは、他の病気の可能性が
ないか(腫瘍や骨折など)を除外するため
の検査となります。

 

通常のレントゲン撮影では、椎間板や
脊髄神経を明確に写すことはできません
ので椎間板ヘルニアの確定診断(正確な
部位や状態)はまず困難です。
(おおまかな推定はできる場合もあります)

 

内科療法での治療でOKと判断される
場合にはこれらの検査だけで、注射や
投薬などの治療が検討される場合も多い
ですが、外科手術が必要だと判断される
場合には、ヘルニアの正確な部位を特定
するための検査が必要になります。

 

こちらでは、犬の椎間板ヘルニアの
確定診断のために必要な検査や費用に
ついてまとめてみましたので参考にしてください。

犬の椎間板ヘルニア!グレード分類別の症状や治療法について!

 

<犬の椎間板ヘルニアの検査>

 

犬の椎間板ヘルニアを確定診断するための
詳しい検査は、

*脊髄造影検査

*CTまたはMRI

がありますが、いずれも全身麻酔が
必要となります。(CTは必要ないことも)
そのため、手術が必要と判断される
場合でないと積極的に行われる検査
ではないです。

 

各病院によって検査機器の設備の
有無にもよりますが、一般的には、
麻酔をかけて検査後、そのまま手術へ
と言う流れが多いです。

 

CTやMRIは設備がある病院はまだ
それほど多くないため、どこでも
受けられる検査ではありませんが、
脊髄造影検査はレントゲンと造影剤
があればできる検査なので基本的には
どこの病院でも行っています。
(ただし、椎間板ヘルニアの手術自体
を行っていないところもあるため、
それらの検査をしない病院もあります。)

犬の椎間板ヘルニアの手術!成功率や術後の経過、費用など!

 

<脊髄造影検査の方法や費用>

 

検査と言うとCTやMRIの方が精度が
高く、高度なイメージがありますが
犬の椎間板ヘルニアにおいては、
造影剤を注射してレントゲンで撮影
を行う、脊髄造影検査でも十分だと
されています。(病状による)

 

そのため、犬の椎間板ヘルニアの
確定診断では一番多く行われる検査です。

 

全身麻酔をかけたら、背中全体の
毛を刈り、消毒。

出展:http://onewheel.webcrow.jp/

胸腰部の椎間板ヘルニアの場合
(犬では胸腰部が8割)腰椎間の後ろ
の方(5~6番目)に脊髄造影針を穿刺。

レントゲン透視下でくも膜下腔
に造影剤を注入していきます。


出展:http://www.ypch.gr.jp/

造影剤の流れを見てヘルニア病変部
(神経が圧迫されている場所)の確認が
できます。
造影剤を注入してから数分程度ですべて
の脊髄が造影されます。

 

この検査後、手術(片側椎弓切除術)が
行われます。
また、PLDD(経皮的レーザー椎間板
減圧術)が行われることもあります。

 

脊髄造影検査にかかる費用は、
20,000~30,000円前後(麻酔含む)
が相場です。
*レントゲン装置によっても
異なります(単純撮影や透視か)

 

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<CT・MRIの検査の方法や費用>

 

CTとMRIはどちらも同じような
精密検査のイメージですが、
撮影の技術に違いがあり、それぞれに
長所・短所があります。

 

『CT=X線(放射線)を利用』

骨など水分が少ない臓器の画像診断に
適しています。
通常のレントゲンの立体画像のような
イメージです。

撮影時間も短時間(機材にもよるが数秒
から十数秒)で終わるため、麻酔時間は
短くてすみます。
*麻酔をかけず鎮静剤だけで撮影可能な
場合もあります。

ただ、放射線を使うため多少なりとも
被爆のデメリットはあります。

 

『MRI=磁器を利用』

筋肉や脳など水分の多い臓器の画像診断
に適しています。
体内の水分に作用して断増を撮影します。

被曝の心配はないですが、時間が
かかる(30分~1時間程度)ため、
麻酔時間が長くなります。

また、骨の変化などはCTよりも
分かりにくいです。

 

撮影する部位や病状に合わせてどちらか
が使い分けられます。
また両方とも行われることもあります。

 

ただし、動物医療ではまだCT・MRI
は一般的ではなく、また両方の装置を
備えているのはよほどの大きな病院か
獣医大学の付属病院などですから基本的
にはどちらか一方です。

 

犬の椎間板ヘルニアの検査では、
圧迫部位の背骨の状態だけならCTで
分かりますがMRIでは、脊髄神経の浮腫や
炎症、また脳や骨髄内の病変なども同時
に分かるため、できればMRIが推奨されます。

 

検査法は、CTもMRIも全身麻酔下で
ポジションを整え、台に固定して
撮影が行われます。


出展:http://www.881-1012.com/

検査だけの場合、毛狩りなどは必要
ありませんが、CTは単純撮影と造影剤
を入れての検査があります。

 

単純撮影だけでもだいたいの状態は
分かりますが、診断が付きにくい場合、
少し分かりにくい部位がある場合など
造影CT検査が行われます。

 

脊髄造影のCT検査では、注射部位の
毛狩り、消毒が必要になります。
(手順・流れは脊髄造影検査と同じです)

 

また、ほとんどの場合、その後に手術と
いう流れでの検査となりますので、
毛狩りなどの手術準備は行われての
撮影となることが多いです。

 

CT・MRI検査にかかる費用は、

CT(造影なし)/20,000~30,000円
CT(造影あり)/30,000~50,000円

MRI/50,000円~

が相場となっています。
(麻酔代などは別途、犬の大きさにもよる)

 

犬の椎間板ヘルニアは検査費用だけ
でもけっこうな金額です。

 

また、手術や術後のケア、リハビリ
なども時間がかかる場合がほとんどで
なかなか大変な病気です。

 

しかし、適切な診断と治療が行えれば
予後は良好なケースも増えてきています。

 

歩き方や行動に少しでも異変が
見られたら一刻も早い受診が重要です!

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