泌尿器の病気

犬の膀胱炎の検査と診断について!治療法や経過、費用なども!

犬の膀胱炎は、比較的ポピュラーな
病気でさまざまな原因によって起こります。

 

残尿感や痛みなどから頻尿になり、
トイレ以外の場所で粗相をして
しまったり、お漏らしをしたり、
また血尿などの症状があるため、
飼い主さんでも異変に気付きやすい
病気の一つです。

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オシッコの回数、量、色などに
異常が見られたら早めに病院を
受診しましょう。

 

こちらでは犬の膀胱炎疑いの検査の
流れや診断、治療や経過、かかる費用
などについてまとめてみましたので
参考にしてください。

 

<犬の膀胱炎の検査と診断>

 

犬のオシッコの異常が見られたら
一番最初に行うのが『尿検査』です。

 

尿の採取は自宅や散歩中に行えれば
それを持って行ってもがいいのですが、
病院によっては正確な診断のため、
圧迫排尿やカテーテル膀胱穿刺などに
よって採取する場合もあります。
(自然排尿の場合、時間経過や保存状態
などから数値に誤差が出やすいため)

 

『尿検査』

一般的な尿検査で行われるのは、

*ペーパー検査

*尿沈渣検査

*尿比重検査

です。
院内検査で時間にして10~15分程度です。

 

これらによって、膀胱炎の状態と
原因、

・細菌によるもの
・結石によるもの
・他の原因の可能性

などが分かります。

 

犬の膀胱炎では多くが細菌性もしくは
結石(ストルバイトやシュウ酸カルシウム)です。

 

『レントゲン検査』

ほとんどの場合、結石は尿検査で
分かりますが、結石の状態によっては
一度の尿検査で発見できないことも
あります。

 

その場合には、レントゲン検査
などが必要になります。
また、尿検査によって結石が発見された
場合でも結石の大きさによって治療法
が異なりますのでレントゲンによって
大きさや数、結石のある場所を確認する
ようになります。

 

『その他の検査』

尿検査やレントゲン検査などで
膀胱炎が起きる原因が特定できない
場合、もしくは異型細胞などが
見られた場合には、状況に応じて
超音波(エコー)検査や、造影検査、
また尿培養検査などが行われます。
(基本的には麻酔なしで行える検査です)

 

*診断について

一般的な細菌性の膀胱炎や、結石に
よる膀胱炎であれば、診断は容易に
出ます。

 

ただし、他の検査が必要になる場合や、
原因が特定できない場合などは、
何回かに分けて検査が必要になること
もあり、診断までに時間がかかること
もあります。

 

また、腫瘍(膀胱癌)やポリープ(良性)の
疑いがある場合などは、超音波レントゲン
造影検査血液検査の他、腫瘍の組織生検
などが必要になることがあります。

 

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<治療法や経過について>

 

治療法は原因によってもさまざまです。

 

『細菌性の膀胱炎』

結石や他の疑いがなく、膀胱内の
細菌の増殖による膀胱炎の場合は、
抗生物質、止血剤などの注射や飲み薬
での治療となります。

 

通常は1週間程度の投薬の後、
状態を見るために尿の再検査、
抗生物質の効果が現れている場合、
追加で1週間分程度の投薬でまた検査。

 

それで状態が良くなっていれば投薬
終了で様子見となります。

 

ただし、検査結果によっては
もう少し、投薬が長引くこともあります。

 

また、抗生物質の効きが良くない場合
には薬剤の変更、また細菌培養検査
行い、抗生物質の効き具合を調べる
こともあります。

 

軽度で薬剤の効きも良ければ
2週間程度で治りますが、薬の効きが
悪い場合などは1ヶ月近くかかること
もあります。

 

また、細菌性の膀胱炎は再発や
繰り返すことも多いです。

犬の膀胱炎の薬!種類(抗生物質など)や投与期間と副作用など!

 

『結石による膀胱炎』

膀胱結石が見つかった場合、結石の
大きさにもよりますが、食事療法で
溶かすことができる場合には、結石専用
の療法食での治療となります。

 

また、結石によって膀胱内は炎症を
起こしている状態ですので抗生物質の
投与も必要になります。

 

ですから最初の2週間程度は抗生物質
+療法食での治療となり、治療効果
が上がり、膀胱炎が良くなれば療法食
のみとなります。

 

通常は療法食は1~2ヶ月、尿検査を
行い結石の状態を確認しながら療法食
も少しずつ弱いタイプに変えていって
最終的に一般食・・という治療と
なりますので療法食は数ヶ月間
続けるようになります。
(結石の種類によっては、一般食
には戻せず、ずっと療法食となること
もあります。)

 

また、療法食で溶かせない結石の
状態の場合には、外科手術によって
結石を取り除く治療が行われます。

 

膀胱内にある結石であれば手術は
それほど大変なものではないですが、
尿管や尿道などにある場合には、
手術も少し大変になります。

 

手術で結石を取り除くことができた
場合でも、その後しばらくは療法食
での治療も必要です。

 

『腫瘍の場合』

犬では、移行上皮癌という膀胱癌
が比較的多く見られます。
良性のポリープの場合もありますが
それらが膀胱内にあることで出血や
頻尿、オシッコが出にくいなどの
膀胱炎の症状を引き起こします。

 

悪性(癌)の場合でも良性の場合でも
手術が可能な部位であれば切除となります。

 

手術によって膀胱が小さくなるため、
術後1~2ヶ月は頻尿となりますが、
膀胱は自然と進展しますので元通り
に戻ります。

 

良性の場合は手術で切除すれば
そのまま完治します。

 

悪性の場合には、外科手術+で
抗がん剤、放射線療法などが行われます。

 

また、腫瘍の部位によっては、
膀胱全摘出or膀胱温存による化学療法
や放射線などの治療となります。
膀胱全摘出の場合、その後はオムツが
必要な生活となりますのでどのような
治療を行うのかを良く相談することが
大事です。

 

<犬の膀胱炎にかかる費用について>

 

原因や経過、治療法や経過によっても
かかる費用は異なってきます。

 

細菌性膀胱炎や結石による膀胱炎など
の場合には、診察料の他、採尿処置、
尿検査と場合によってレントゲン検査となります。

*採尿/1,000円~
(方法による)

*尿検査/2,000円~

*レントゲン検査/5,000円前後
(犬の大きさによる)

*注射(抗生物質など)/1,000~3,000円
(初回のみでその後は内服薬)

*飲み薬(抗生物質)/1,000~2,000円
(1週間分、体重による)

*療法食ドライ3kg/4,500円程度
ウェットタイプ(缶詰200g)/250円程度
(メーカーによる)

 

その他、追加検査では、

*超音波検査/5,000円前後

*血液検査/5,000円程度

*造影検査/10,000~20,000円程度

*組織生検(腫瘍の場合)/20,000円~
(病理検査代含む)

*手術(結石除去)/30,000円~
(犬の大きさや結石の部位による)

*手術(腫瘍切除)/50,000円~
(犬の大きさや腫瘍の部位による)

 

ざっとこのくらいの費用が相場と
なります。

 

腫瘍などでなく、結石で療法食で
治療できる状態であれば、最初は
1万円程度は必要になるかもしれません
が、その後は順調にいけば療法食だけ
の維持ですみます。

 

膀胱炎と言うと重病のイメージは
ないですが、お腹の痛みや陰部の不快感
など犬にとっては辛い症状です。

 

また、万が一、腫瘍などの場合は
命にも関わってきます。

 

オシッコの異変が見られたらまずは
早めに診察、検査、診断を受けましょう。

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