犬のハゲ(脱毛)は、原因によっても
その症状はさまざまです。
犬の場合、基本的に全身が毛で
覆われていますので脱毛症は体の
どこにでも起きる可能性があります。
また、脱毛を伴う皮膚疾患などは
犬では非常に多いです。
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犬の脱毛は、その他の症状(赤みや
痒み、フケなど)によっても原因が
異なりますが、脱毛の発生部位や
毛の抜け方などの特徴によっても
疑わしい原因がある程度分かる場合
もあります。
こちらでは犬の目の周り、鼻周囲、
口の周囲など主に顔の部分的脱毛
について、考えられる原因や病気の
可能性などをまとめてみましたので
参考にしてください。
<犬の顔面の脱毛>
犬の脱毛は一ヶ所から始まっても
徐々に進行して拡がっていく場合も
多いです。
ですから、顔の一部だけだと思って
いても良く見てみるとボディなど
他の部位にも脱毛があったなどと
いうこともあります。
特に顔は日常的に常に目に付く部分
ですので分かりやすいため、気付く
のも早いということもありますよね。
そして、基本的に脱毛には何らかの
原因(病気)があります。
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<目・鼻・口周囲の脱毛で考えられる病気>
主に顔面に脱毛症状が見られる
皮膚疾患には、以下のものが考えられます。
『疥癬症(かいせんしょう)』
ヒゼンダニの寄生により、痒みや
皮膚の赤み、脱毛が起こります。
感染犬との接触により感染することが
ほとんどですので、他犬との接触が
ない場合にはうつる可能性は低いですが
感染犬を触った手や衣服で触れると
うつることもあります。
全身に症状が出ますが、特に
顔面や耳から症状が出ることも多いです。
激しく痒がり掻き毟るため、
出血などを起こし、カサブタ状
になったり脱毛以前に皮膚状態の
異常が見られます。
『アレルギー(アトピー)』
犬ではアレルギーやアトピーが多く、
全身に症状が出ますが、食器に対する
アレルギーなどの場合、口周りに出る
ことが多いです。
皮膚の赤みから始まることがほとんど
で、炎症が強くなり痒みなどで引っ掻く
ことで脱毛が起こります。
基本的にアレルギー持ちの子は原因が
一つではないことが多く、原因に
よって症状が出る部位も異なります。
また、食物アレルギーなどの場合も
顔面に出ることが多いです。
出展:http://www.inu-neko-byoki.com/
『甲状腺機能低下症』
内分泌疾患による脱毛で、鼻の上の
皮膚や耳などが黒ずんで脱毛を起こす
のが特徴的です。
痒みや赤みはないことが多く、症状が
進行していくと皮膚の肥厚が見られ、
脱毛も全身に拡がっていきます。
また、行動や態度などにも異変が現れてきます。
特に中~高齢犬に多く見られる病気です。
出展:http://www.aries-ah.com/
『流涙症(涙やけ)』
涙が多く、常に目の下や周囲が
湿っている場合には、皮膚炎を起こし
脱毛してくることもあります。
赤みや化膿、被毛の変色などが
見られます。
被毛の白っぽい犬であれば分かり
やすいですが黒っぽい濃い色の毛の
場合、また長毛種などの場合には、
症状が進行するまで気付きにくいこと
があります。
涙が流れ出てきてしまうのには、
アレルギーや涙管の詰まりなど
さまざまな原因があります。
出展:http://www.inu-suki.com/
その他、犬の皮膚病では、
*膿皮症
*真菌症
*毛包虫症(アカラス)
*天疱瘡
などなど脱毛を伴う数多くの皮膚疾患
がありますが、これらは特に顔面に
症状が出るというより顔を含む全身に
脱毛などの症状が見られます。
ですから、まずは顔面の脱毛や異常を
見つけたら、他の部位を入念にチェック
してみることが大事です。
また、痒みがあるのかどうかも
重要です。
痒くて引っ掻いて脱毛を起こして
いるのかそうではない脱毛なのか。
これによっても原因は変わってきます。
犬の皮膚疾患は原因によっては
治りづらいことも多いですが、早めに
適切な対処をすることで症状の悪化を
防ぐことができますのでまずは受診を。