骨や関節の病気

犬のパテラの手術の費用と術後の経過や予後について!

犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)は、
症状やグレードにもよりますが、
根本的治療のためには、外科手術
が必要な疾患です。

 

温存療法で悪化、進行を抑える
内科的治療を行う場合もありますが
膝関節の状態、年齢、体重なども
考慮され、後々のことを考えて
手術が望ましいとされれば早い段階
での手術が推奨されます。

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基本的にパテラは症状が軽度のうちに
手術を行うと高い確率で完治が可能で、
足の痛みや跛行(びっこ)もなくなり、
再発する可能性もほとんどありません。
また、手術も比較的簡単なもので済みます。

 

しかし、進行した状態(グレード3~)
での手術となると、手技も複数の
組み合わせ、複雑なものとなり、
さらに場合によっては、手術をしても
完全には治らないこともあります。

手術法やグレードについてはこちら↓

犬のパテラ(膝蓋骨脱臼)の原因と症状,グレードや治療法など!

 

ただ、手術となると不安もありますよね。
飼い主さんの気持ちの準備も必要ですし。

術後の状態は?
安静はどのくらい?
ゲージに入れてた方がいいの?
どのくらいで普通に歩けるように
なる?

などなど。

 

そこでこちらでは、犬のパテラの
手術後の状態や経過、自宅でのケア、
また手術費用などについてまとめて
みましたので参考にしてください。

<パテラの手術後の経過や予後>

 

犬のパテラでは、グレードや手術法
によっても変わりますが、手術時間
はおおよそ1時間~2時間程度です。
(犬の大きさにもよります)

 

そして、入院は1~2日が一般的で様子を
見ての退院となりますが、グレードが高い
ほど、入院は長くなる傾向にあります。

 

また、ご自宅での管理ができない場合
などは入院させておいた方が安心です。
(ただし、帰りたくて病院で大暴れして
しまうような子は自宅で過ごす方が
良いです。)

 

パテラをはじめ、骨折などの形成外科
手術は術後の管理が非常に重要です。

 

どんなに優秀な獣医師が完璧な手術を
行ったとしても、術後の管理が悪ければ
仕上がりも左右されます。

 

形成外科手術の成功は、
術者の腕(手技)が50%、術後の管理が
50%と言っても過言ではありません。

 

人の場合には、手術後に安静にと
言われればおとなしくしていますし、
手術部位に負担をかけるようなことは
しませんが犬の場合それが分かりません
ので・・

 

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『手術後~入院』

膝の状態や術式にもよりますが、
術後には固定具などの装着がある
場合もありますがテーピングだけの
ことも多いです。

そして、首にはエリザベスカラーが
装着されます。(傷口を舐めないように)

 

そのまま、ただ安静にしていてもらう
ため、入院室で大人しく過ごして
もらいます。

 

基本的に手術後は痛みもあるため、
足は付かない(上げた状態)ですが、
症状が軽い場合や手術も簡単だった
場合には、翌日から少し足を付くこと
もあります。

 

オシッコなど排泄を外でしかしない子
の場合には運動場に出しますが、排泄
だけの短時間でなるべく歩かせない
ようにが基本です。

 

入院中は、抗生物質の投与や傷口の
チェックなどがあるだけで、それ以外
はただ大人しくゲージで過ごしてもらいます。

 

可哀想ですが、人の出入りで反応して
帰りたがって大騒ぎする子も多いです
ので、あまり刺激しないように構わない
のが基本なのです。

 

手術後1~2日で一通りの診察と場合に
よってレントゲン検査などを行い、
状態が落ち着いているようであれば
退院となります。

 

『退院~自宅でのケア』

退院後も基本的には大人しくして
おいてと言われますが、室内で
普段通りに歩く分には問題ありません。
(手術の痛みは通常、1週間程度で
治まります)

 

1ヶ月程度はお散歩は禁止(排泄の
ためだけの短時間なら可)となり、
一番良くないのがジャンプや階段
の歩行、また後ろ足だけで立ち上がる
姿勢などです。

 

それ以外はそこまで神経質になる必要
はなく、指示がなければケージレスト
も必要ありません。
(ただし、ハイテンションで落ち着きの
ない動きが激しい子などは注意が必要です。)

 

抜糸は手術から1~2週間後ですから、
それまでは自宅で投薬(抗生物質など)
さえしっかりして、傷口を舐めたり、
テーピングを外さないようにだけ注意
していれば大丈夫です。

 

大事なのは、なるべく安静!です。

 

手術前の状態にもよりますが、
順調に行けば通常1週間程度で少し
ずつ足を使うようになっていき、
2週間も経てばほとんどの場合、
普通通りに歩きます。
(ただし、まだ安静です)

 

獣医師の診断にもよりますが、
経過を見て、散歩もOK!もう普通に
して大丈夫ですよ!と許可が出るのは
1ヶ月が目安です。

 

1ヶ月~1ヶ月半くらいすぎたら
痛みがないようであれば、リハビリ
を兼ねて1日に2~3回、犬を寝かせた
状態でゆっくり優しく足の曲げ伸ばし
をするといいですよ。(30~40回)

 

その後は痛みも跛行(びっこ)もなく、
元気に動くことができれば少しづつ
活動的な遊びを再開しましょう。
(ただし、状態によってはたまに
跛行が残ることもあります。)

 

重症の場合、歩き方に不自然さや
跛行(びっこ)が残ることもありますが
それでも、手術前よりは状態は改善
されているため、楽になるはずですし、
さらなる進行は防げます。
(その辺りは術前に詳しい説明があると
思います。)

 

『両足の場合』

両足にパテラがある場合、
基本的には両足同時に手術をします。

術後の経過やケアについては片足
でも両足でも同様です。

 

<パテラの手術費用>

 

犬の大きさや手術法によっても
変わりますが、軽症で一番簡単な
手技で済む場合には一般的に

30,000~50,000円が相場です。
(小型犬、片足の費用です。)

 

いくつかの手法を組み合わせたり
となると、100,000~150,000円程度
は必要になります。

 

これに入院費や麻酔代などが別途
かかりますので、安くても
50,000円~は必要になると思われます。

 

手術費用については病院によっても
変わりますので、術前に良く確認
しておくといいですね。

<まとめ>

 

獣医師にもよりますが、手術をした
方が良いと診断を受けた場合、その
まま放置していても良くなることは
決してありません。

 

痛みに慣れて、また痛みを庇うように
歩行するようになるため、歩けるから
大丈夫かな?
と思っても、それは確実に膝関節以外
の脛骨や大腿骨、また軟骨組織や筋に
負担をかけているため、十字靭帯断裂
などパテラ以外の病気を引き起こす
可能性が高まります。

 

また、手術も早い方が楽にすみます
ので特に若いワンちゃんの場合は
その後の長い生涯のことを考えても
早めの決断をお勧めします。

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