犬のアカラスの治療にブラベクト錠の効果や副作用とは?

犬のニキビダニ症とも言われる
アカラスは、さまざまな原因に
より、宿主の免疫低下に伴い、
増殖、皮膚に炎症や脱毛などを
引き起こします。

 

若齢(18ヶ月未満)の発症では、
症状も比較的軽く、治療経過も
良好なことが多いですが、成犬
(19ヶ月~)になってからの発症
では、症状も重度で治療も長期に
渡り、また完治は難しいとされています。

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治療にはニキビダニを駆除する
ための殺ダニ剤が使用されますが、
犬のアカラスに効果的な薬剤は
種類は少ないです。

 

また薬剤によってはあまり良い効果
が見られなかったり、また犬の状態
によっては使用できない場合なども
あり、奏功する治療法を見つけるの
もなかなか大変とされています。

 

そんな中、2016年に新しく発売
されたノミ・ダニの予防薬の
『ブラベクト錠』がアカラスにも
効果がみられると報告されています。

 

そこでこちらでは、アカラスへの
ブラベクト錠の作用や効果、副作用
などについてまとめてみましたので
参考にしてください。

犬のアカラスはうつる?他への感染の可能性や注意点など!

<ブラベクト錠の特徴や作用について>

 

ブラベクト錠の有効成分は、
イソキサゾリン系の『フルララネル』です。

 

そしてこのフルララネルは、
これまでのペット用の外部寄生虫
駆除・予防薬とは異なる作用機序
を持っています。

 

これまでの外部寄生虫駆除薬
の成分はイベルメクチンなどが
主なものでした。

 

イベルメクチンは無脊椎動物の
神経や筋細胞におけるシグナル伝達
物質の塩化物イオン(Clー)の通り道
でのClチャネルに結合することで、
神経又は筋細胞の過分極が起こり
寄生虫が麻痺を起こし死亡します。

 

フルララネルは、節足動物の
GABA作動性塩素イオンチャネル
に作用し、塩素イオンの神経細胞
流入を阻害することで、抑制が効か
なくなり、過度の興奮を起こす
ことで寄生虫(ノミ・マダニ)を死亡させます。

 

そしてこのフルララネルは
日本の企業(日産化学工業株式会社)
が発明した成分で、動物用医薬品原薬
としてMSD社に供給され、製品化
されたもの『ブラベクト錠』が日本
に上陸、発売となりました。


出展:https://www.bravopets.jp/

そして、これまでのノミダニ
など外部寄生虫薬は、1ヶ月に
1回の投与が基本でしたが、
ブラベクト錠は、殺虫効果の
持続性が長く、1度の投与で3ヶ月
効果が持続するという特徴があります。

 

ブラベクト錠は、米国やEUなど
では、2014年より発売されていて
現在は日本を含め80ヵ国以上で
販売されています。

 

チュアブルタイプのタブレット
で嗜好性も良く、また安全性も
高い薬剤として評価されています。

 

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<ブラベクト錠のアカラスへの効果>

 

米国で行われたブラベクト錠の
アカラスへの投与実験の報告に
よると、

全身性アカラスの症例で、
ブラベクト錠の通常量の投与に
おいて、ニキビダニの数が
投与後28日目で98%減少していた
ことが分かっています。

 

また、56日後、85日後では
ニキビダニは検出されなかった
ということです。

 

そして、同時に他の皮膚投与の
薬剤(モキシデクチン)でも実験が
行われていますが、他の薬剤でも
ニキビダニの減少は見られたが、
効果の差は明らかであったとされています。

 

これにより、ブラベクトの1回
投与でもアカラスに高い効果を
発揮すると結論づけられています。

 

日本では発売されてからまだ
あまり経っていないこともあり、
効果的な報告はまだ上がってきて
いないようですが、アカラスの
治療にブラベクト錠を取り入れる
病院が増えてきていますので、
今後良い報告も増えてくるのでは
ないかと期待しています。

 

また、ブラベクト錠は、他の
殺ダニ剤とは異なる作用機序の
ため、これまで一般的だった
薬剤で効果が認められなかった
子などへの治療薬としても
効果が期待されます。

犬のアカラスの検査や治療法とは?再発や完治の可能性は?

<ブラベクト錠の副作用>

 

他の殺ダニ剤と比較しても
非常に安全性が高いとされています。

 

一般毒性(急性及び慢性)において
も他の薬剤の2倍の安全性が確認
されています。

 

また、感受性の高い子犬に対する
投与実験でも有害性は認められて
いません。(投与は8週齢未満
2kg以下は禁止です)

 

副作用としては、まれに下痢や嘔吐
食欲不振など起こす可能性が
挙げられています。
また一部にAST、ALT(主に肝機能)
の上昇が認められることがあります。

 

ただし、あくまでもブラベクト錠
はノミ・ダニの駆除薬であり、
これらの副作用の可能性、また
安全性についてもアカラス症の
犬で確認されているわけではありません。

 

アカラス発症の犬では他に基礎疾患
など
がある場合も多いため、慎重な
投与が必要がとなります。

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