内分泌(ホルモン)の病気

犬の甲状腺機能低下症の薬!チラージンの効果や副作用など!

犬の内分泌疾患の中でも
甲状腺機能低下症は頻発する
代表的な病気の一つです。

 

甲状腺ホルモンの不足によって
起こる疾患で、中齢~高齢の犬
に多く見られます。

 

診断は、甲状腺ホルモンの測定
治療は、甲状腺ホルモン製剤の
投与で、さまざまな症状は改善され、
継続投与が必要になりますが、
予後は良好です。

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ホルモン剤と聞くと強い薬?
副作用がある?などのイメージ
もあり、心配される方も多いと
思います。

 

またずっと飲み続けなければ
いけないため不安になってしまう
飼い主さんもいらっしゃいます。

 

そこでこちらでは、甲状腺機能
低下症の治療薬で使われること
の多い『チラージンS』(正確には
チラーヂンs)について、作用や
効果、副作用などをまとめて
みましたので参考にしてください。

犬の甲状腺機能低下症の血液検査!費用や数値について!

 

<チラージンs錠とは>

 

甲状腺機能低下症を治療する
ためには、不足している甲状腺
ホルモンを補う必要があります。

 

この甲状腺ホルモンを製剤化した
お薬がチラージンs錠(合成甲状腺
ホルモン剤)です。(動物薬では
なく人用のお薬です。)

 

12.5μg・25μg・50μg・75μg・
100μgと濃度によって製品の
ラインナップも豊富です。
また散剤(粉)もあります。


出展:http://www.aska-pharma.co.jp/

 

有効成分は、
『レボチロキシンナトリウム』
(甲状腺に含まれるL-チロキシン
をナトリウム塩にしたもの)
でチラージンは製品名です。

*チロキシン・・甲状腺から
分泌されるホルモンの一つで
ヨウ素を含むアミノ酸の一種

 

ゆっくりと長く効いているのが
特徴で、安定した効果が得られる
ため、人でも幅広く使われている
お薬です。

 

このレボチロキシンナトリウム
を服用することで甲状腺ホルモン
を補充します。

 

いわゆる足りないものを飲んで
補う・・というある意味単純な
作用によって治療が行える薬剤
となります。

 

<チラージンs錠の服用、投与量など>

 

用量としては、T4やFT4の数値や
他の基礎疾患の有無などによっても
さまざまですが、一般的な投与量と
しては、0.01~ 0.02 mg/kg/day
となっており、これを1日2回に
分けて与えます。

 

ただし、甲状腺ホルモン剤は、
少量から投与を行うのが普通なので
状態にもよりますが一般的な投与量
の1/2~1/4程度からのスタートと
なります。

 

少量から始め、血清T4濃度を
測定しながら、最終的な投与量を
決めていくようになります。

 

ですから、投与開始から2~4週間
程度で検査が必要になります。
(病院によっても検査の時期は異なります)

 

厳密に言うとチラージン服用後
4~6時間後にT4の数値が基準値に
入っていることが理想ですので
その数値になるように薬の増減が
必要になります。
(数値が落ち着き、投与量が決まる
まで数ヶ月かかることもあります)

 

治療が順調に行けば、通常は2ヶ月
前後でさまざまな症状が改善して
いくのが分かります。

 

そして、薬の維持量が決まって
落ち着けば、投与は1日1回となり、
その後は数ヶ月~半年に1度ほどの
定期検査が必要になります。
(T4と血液一般、生化学検査)

 

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<チラージンs錠の副作用>

 

他の基礎疾患の有無にもより
ますが、しっかりと診断できて
適切な投与量で維持できていれば
副作用の頻度は多くはありませんが
場合によっては以下の副作用が発生
する可能性があります。

 

*過敏症状(発熱・発疹・痒みなど)

*動悸や不整脈

*頭痛やめまい

*食欲不振

*嘔吐や下痢

 

また重大な副作用としては、
稀ですが

*アナフィラキシーショック

*うっ血性心不全

*肝機能障害

などが挙げられます。

 

その他、他のお薬との相互作用
を起こしやすい性質があるため、
何らかのお薬を服用している
場合には、注意が必要です。

 

甲状腺機能低下症の診断には、
同様の症状やT4低下が見られる
他の疾患との鑑別が非常に重要です。

 

これがしっかりできておらず
甲状腺ホルモン剤を投与すると
副作用はもちろん、他の弊害も
さまざま起きてくる可能性があります。

 

ただ、逆にしっかりと鑑別診断
ができていれば、本来体内に存在
する物質(甲状腺ホルモン)を補う
だけですので副作用の心配は少ないです。

 

ただ、投与量においては慎重に
状況を見ながら決めていくこと
が大事ですがそのための
少量スタートとなります。

 

また、継続投与についてですが、
合成とは言え、本来体内に存在する
物質ですし、継続して服用するため
のお薬ですので、基本的には問題
ないです。

 

ただし、ワンちゃんも年齢を重ねて
くると他のさまざまな病気にも
なってしまう可能性もあります
ので、その時には、薬の服用や
全身状態の注意が必要になり、
投与を中止しなければいけなくなる
可能性もあります。

ですから定期的な検査は必須
なります。

 

心配な点があれば、かかりつけ医
に詳しく聞いてくださいね。

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