癌、腫瘍

犬のメラノーマ(悪性黒色腫)の放射線治療の経過、予後など!

犬の悪性腫瘍メラノーマの
治療では、手術による切除が
基本となっています。

 

ただし、何らかの理由によって
手術が行えない場合、手術に
よって完全に切除が難しい場合、
また術後の再発防止のための
局所治療などにおいて放射線療法
が選択されることもあります。

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犬のメラノーマは特に口腔内
や爪付近での発生では悪性度が
高く、予後も不良なため、
なるべく初期の治療で腫瘍を
切除、抑え込むことが大事と
なります。

 

そして癌治療の一つとして
有効なのが放射線治療です。

 

動物医療ではまだまだ一般的な
治療とは言えませんが近年は
ペットの癌治療においても
放射線療法が行われることも
増えてきています。

 

こちらでは犬のメラノーマ
(悪性黒色腫)においての
放射線治療についてまとめて
みました。

犬の癌の放射線治療!方法や費用、効果や副作用について!

<放射線療法>

 

犬のメラノーマを始め、癌治療
での放射線療法は大きく分けて
3つの照射(治療)法があります。

 

【放射線治療単独】

他の治療と併用せずに放射線
のみの治療。

これは、メラノーマの場合、
放射線による完治を目指すもの
ではなく、QOLの改善や維持
ため、また疼痛の緩和のために、
放射線治療のみを行うものです。

そのため、他に転移があっても
口腔内のケアのために行われる
ことがあります。

 

動物の場合、放射線治療は
全身麻酔が必要になるため、
疼痛緩和などでの第一選択とは
ならない場合も多いですが、
鎮痛剤などの効果が出ない場合
や反応が悪い場合など放射線が
選択されることもあります。

 

【外科手術と放射線療法の併用】

動物医療の放射線療法で一番
多く行われているのが手術と
放射線の併用療法です。

手術で切除しきれなかった
腫瘍に術後、放射線照射を
行ったり、手術前に放射線照射
にて腫瘍を縮小させてから、
手術を行ったりなどです。

 

この併用療法は、放射線単独
よりも効果的で長期の延命が
期待できる治療法です。

犬の口腔内メラノーマの手術や治療の費用と経過や予後など!

 

【化学療法(抗がん剤)と放射線療法の併用】

これは人では良く行われますが
動物医療ではあまり行われる
治療ではありません。
(行っているところもあります。)

 

抗がん剤における副作用の
リスクに骨髄抑制があります。

また動物は放射線治療には
全身麻酔が必要になります。

そして骨髄抑制は全身麻酔の
リスクを高めます。

 

これらもあり、併用というのは
なかなか難しいところがある
ようですが、研究は行われている
ようですので、今後動物医療でも
化学療法と放射線の併用が一般的
となる日もくるかもしれません。

 

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<放射線療法の経過・予後など>

 

腫瘍のステージや大きさにも
よりますが、メラノーマの場合、
局所(腫瘍)に対しての放射線の
感受性(腫瘍に対する影響度)は
比較的高い方です。

 

放射線は、癌細胞が分裂して
増えるときに必要な遺伝子に
影響を及ぼします。

 

それにより細胞の増殖を抑え、
がん細胞を消滅させたり、
成長を阻害することができます。

 

プロトコール(治療計画)に
よって照射回数や期間なども
変わりますので、経過も異なり
ますが、放射線照射の反応率は
約70~90%と有効です。

 

そして腫瘍の大きさにもよりますが
照射によって
縮小(部分寛解が約30%)
消失(完全寛解が約60~70%)
されています。

犬のメラノーマ(悪性黒色腫)の転移~末期症状、余命について!

また局所コントロールにおいては
数ヶ月後も再発を抑えられている
ことも多く、最期まで再発もなく
遠隔転移によって寿命を迎える
こともあります。

 

ただ、放射線治療の効果が
認められながらも中央生存期間は
約7ヶ月(外科手術では約9ヶ月)
されています。

そして、

1年生存率/36~48%
2年生存率/21%

と報告されています。

犬の癌など病気にペット用ブロリコの効果や抗がん作用とは?

また放射線治療では、まだ
症例数も少ないためステージ
毎の予後比較などは分かっていません。

 

動物医療における放射線療法は
今後さらに臨床研究も行われ、
詳しいデータも増えてくるはず
ですし、他治療との併用の
有効性についても期待できると思います。

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