生殖器の病気

犬の子宮蓄膿症!末期の症状や体の状態、治療について!

犬の子宮蓄膿症は早期に発見
でき、適切な治療を行えば
完治できる病気です。

 

しかし、気付くのが遅れた場合
やすぐに受診しなかった場合など
は子宮蓄膿症だと分かった時点で
すでに末期になっていることも
珍しくはありません。

 

こちらでは子宮蓄膿症の末期
の状態について、症状や
治療などをまとめてみました。

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子宮蓄膿症は、子宮内部の
状態、経過によって4段階に分類されます。

 

Ⅰ期:
子宮内膜に嚢疱性(のうほうせい)
過形成(子宮内膜の増殖が起こり
肥厚が進んだ状態)が起こります
無症状です。

Ⅱ期:
子宮内に粘液(膿ではない)が
貯留し、陰部からおりもの
出ます。

(Ⅰ~Ⅱ期までは子宮蓄膿症前段階)

Ⅲ期:
子宮内膜に嚢胞性増殖が見られ、
急性の子宮内膜炎が起こります。
陰部から膿性の粘液(おりもの)
が排泄されます。(開放型の場合)

元気消失や食欲不振などの
症状が出始める急性期となります。

Ⅳ期:
子宮内膜炎が進行し、子宮筋層
(平滑筋)の破壊が起こります。
子宮は拡張し、子宮壁は薄く
もろくなります。

子宮壁が裂けたり穴があくと、
膿が腹腔内に漏れ出し、また卵管
からも膿汁が漏れ出る腹膜炎
起こし、命の危険が出てきます。

 

子宮蓄膿症はタイプがあり、
特に発見が遅れることが多い
のは陰部から膿が出てこない
『閉鎖型(閉塞型)』と呼ばれる
タイプです。

 

開放型の場合には、Ⅲ期で気付く
ことが多く、早期の治療が行えます。

犬の子宮蓄膿症!開放型と閉鎖型の症状や危険性の違いとは?

 

<子宮蓄膿症の末期症状>

 

子宮蓄膿症の末期は、上記の
Ⅳ期の慢性子宮内膜炎が進行
した状態です。

 

Ⅳ期でもまだ子宮内での炎症だけ
であれば、手術を行うことに
よって助かる確率も高くなります。

 

しかし、膿が子宮内から腹腔内
に漏れ出ることによって致死性
の腹膜炎を起こし、最終的には
多臓器不全で亡くなります。

 

Ⅲ期~Ⅳ期のはじめでは、

*多飲多尿

*嘔吐

*脱水

*腹痛

*発熱

*お腹のふくらみ

*外陰部の腫大(腫れ)

などが見られます。

 

また、腹膜炎を起こすと

*嘔吐

*激しい腹痛

*全身の痛み

*腸閉塞

*腹部膨満

*ショック状態(頻脈)

*痙攣

などが起こります。

 

そして、検査ではレントゲンや
超音波検査によって大きく腫脹
した子宮が確認できます。

犬の子宮蓄膿症の検査(レントゲンやエコーなど)や費用は?

血液検査では、白血球の増加
総蛋白(TP)ALP(アルカリホス
ファターゼ)の上昇が認められます。

また、GPTや総コレステロール
の上昇が見られることもあります。

 

ただし、病状が進行(末期)すると
逆に
白血球は減少してきます。
(左方移動:より重篤、危険性が
増した状態)

 

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<子宮蓄膿症末期の治療>

 

末期であっても手術が行える状態
であれば、緊急手術が行われます。

 

お腹の膿が漏れ出ていても
初期であれば、手術とその後の
集中治療によって助かる可能性
があります。

 

実際のお腹の中の状態は
開けてみないと分かりませんが
検査によってある程度の予測は
できます。

 

犬の年齢や基礎疾患の有無など
にもよりますが、間に合う可能性
があるのであれば手術が勧められ
ますが、手術が行えない状態の
場合には、対処療法による延命
なります。
(抗生物質の投与や点滴など)

 

一般的に子宮蓄膿症で行われる
内科的治療は末期(腹膜炎を起こし
ている状態)では、無意味です。

犬の子宮蓄膿症の内科的治療の方法、経過や予後について!

 

また、状態によっては一旦
内科療法で病状を落ち着けて
手術可能な体の状態まで持って
いければその後、手術という場合
もあり得ます。

 

いずれにしろ、末期では多少の
延命はできたとしても手術を
行わない限り、助けることは
できません。

 

もちろん、手術をしても
助からないこともあります。
ただ、手術が無事終わり、回復
に向かえば完治します。

 

もし、子宮や卵管から膿が
漏れ出てたとしても手術を行う
までの数時間の差が生死を分ける
ことにもなります。

 

一刻を争う病気ですので、
異変に気付いたら早急に病院に
連れて行きましょう。

 

また、発情後の1~2ヶ月は、
子宮蓄膿症になる可能性があるの
だということを頭に入れて注意深く
観察することが大事です。

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