生殖器の病気

犬の子宮蓄膿症!開放型と閉鎖型の症状や危険性の違いとは?

中~高齢の未避妊のメス犬で
多く見られる病気の一つが
子宮蓄膿症です。

 

字の通り、子宮の中にどんどん
膿が溜まっていき放置すると
死に至る病気です。

 

生理(発情)後、数週間~1,2ヶ月
で起きることが多いですが老犬
では、時期は関係なくいつでも
起きる可能性があります。

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この子宮蓄膿症には、

*開放型

*閉鎖(閉塞)型

2つのパターンがあり、それに
よって症状や危険度に違いが
あります。

 

どちらも原因は同じで、子宮の
細菌感染で、炎症によって子宮内
に膿が生じている状態ですが、
その後の経過が少し異なります。

 

こちらでは開放型閉鎖型
違いや症状、危険度、緊急性など
についてまとめてみました。

 

<子宮蓄膿症(開放型)>

 

子宮内にどんどん膿が生じています
が、その膿が体外にも排泄されて
いる状態です。

 

陰部(膣)から白っぽい膿や
赤い血膿が垂れて出てきている
状態です。

 

そのため、飼い主さんでも
気付きやすく発見も早いです。
ただし、血膿の場合には生理
だと勘違いされてしばらくは
放置されてしまうこともあります。

 

膿の量は個体差がありますが、
おトイレをしたときに少し垂れて
いたり、また常にダラダラと出て
いる状態のこともあります。

 

その他の症状はさまざまですが、
一般的には、

*水を良く飲む

*オシッコをいっぱいする

*お腹がふくらんでくる

*排便するようにトイレできばる

*下痢や嘔吐

*食欲不振

などが見られ、さらに進行すると
グッタリふるえけいれん
など腎不全尿毒症の症状が
見られることもあります。

 

陰部から膿が確認できるため、
すぐに子宮蓄膿症の診断は
出ますが、全身状態の確認や
把握のための検査が必要になります。

犬の子宮蓄膿症の検査(レントゲンやエコーなど)や費用は?

 

【治療】

開放型の場合、少しずつでも膿が
外部に排泄されているため、
子宮内の膿が充満して破裂する
危険性は低く、閉鎖型よりは
少し緊急度は低いです。

 

また、血液検査の結果にもよりますが
全身のダメージ(進行度)が軽度で
あれば緊急手術とはならず、後日
にということもたまにあります。

 

ただし、子宮蓄膿症自体が、
緊急疾患ですし、いつ容態が急変
するとも限りませんのでなるべく
早めの手術が大事になります。

 

基本的に子宮蓄膿症は、
『発見(診断)→即手術』
鉄則の病気です。

 

手術で膿の溜まった子宮ごと
取り出し(卵巣も)、他に異常が
なければその後、抗生物質の
投与を行いながら無事に回復して
くれば完治します。

 

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<子宮蓄膿症(閉鎖型)>

 

閉鎖型の場合には、
膿が体外に排泄されずに子宮の
中に留まり、どんどん増え続けて
いる状態です。

 

ですから、状態としてはかなり
深刻で危険性が非常に高くなります。

 

子宮内で膿が溜まり続けると
だんだん子宮壁が伸びて薄くなって
いきます。

 

そしていずれ、穴が開いたり
裂けたりします。
そうすると子宮内の膿がお腹の
中に溢れ出し、腹膜炎を起こします。

 

こうなると早急な手術と治療を
行わないと100%助かりませんし、
治療を行ってもすでに手遅れで
助からないことも多いです。

 

その他の症状としては、初期では
開放型と同じような症状ですが、
膿の体外への排泄がなく子宮内で
溜まり続けるため、全身状態の
悪化も早いです。

 

また、膿の流出がないため、
飼い主さんが気付くのが遅れ、
病院で分かったときにはすでに
かなり進行している状態という
ことが多いです。

 

必要な検査などは、開放型と
一緒になります。

 

【治療】

体の状態や血液検査の数値にも
よりますが、即手術となります。

 

子宮に穴が開いたり、裂けたりに
よる膿の流出はレントゲンやエコー
では分かりづらく、手術によって
開いてみないと実際のお腹の中の
状態は分からないことがほとんどです。

 

もし、子宮内に膿が留まっていた
場合には開放型と同じく子宮ごと
摘出して、お腹の中をキレイに
洗って手術終了となります。

 

その後は経過を見ながら回復を
待ちます。

 

もし、腹腔内に膿が漏れ出ていた
場合には、通常通り子宮の摘出後、
お腹の洗浄、そしてお腹にドレーン
(チューブ)を装着して手術終了と
なります。
(ドレーン部分は閉じてない状態)

 

その後は一日に数回、毎日ドレーン
を通じてお腹の中の洗浄を行いながら
抗生物質で治療していきます。
これによってお腹の中がキレイに
なり回復すればドレーンを抜いて
そこを閉じる手術がもう一回
行われます。

 

ただし、子宮から膿が漏れ出て
時間が経っている場合は、
これらの処置を行っても
助からないことがほとんどです。

 

閉鎖型でも運良く初期で見つかった
場合には、子宮内の膿の貯留も
少なく、その後の回復も早いこと
が多いです。

犬の避妊手術の必要性とは?手術による弊害や体の変化など!

 

<まとめ>

 

開放型、閉鎖型いずれにおいても
言えることですが、子宮蓄膿症は
経過もさまざまであり、比較的
元気に見えていても、すでにかなり
進行した状態であったり、また容態
が急変することも多いです。

 

ですから、まずは膿などの症状が
見られたらすぐに、また膿が出な
くても生理後~2ヶ月程度は注意
して観察することが大事です。

 

また水を良く飲む・・というのも
分かりやすい症状です。
そして多飲は他の病気の症状でも
ありますが、基本的に犬が良く
水を飲むようになったら、何らか
の病気のサインです。

 

早期の適切な治療によって完治
する病気ですので何か異変が
あればとにかく早めに受診する
ことが大事です。

 

子宮蓄膿症は未避妊のメス犬の
約25%が発症する病気です。
決して珍しい病気でもなく、
動物病院では多い手術症例の上位
に挙げられます。

 

避妊手術を受けていないメスの
ワンちゃんは、いつ子宮蓄膿症に
なってもおかしくないという意識
で飼い主さんが注意してあげましょう。

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