癌、腫瘍

犬の乳がんの手術費用や術後の経過、予後について!

犬の乳腺腫瘍は約50%が良性
の腫瘍ですが、残りの50%は
悪性の『癌』です。

 

確定診断は切除した腫瘍を
病理診断(外注検査)に出してから
分かります。

 

ですから良性であったとしても
切除手術が必要になります。
針を刺して細胞を吸い取って
仮判定する方法もありますが、
まずは切除となることが多いです。

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また、腫瘍の状態(大きさや
大きくなるスピードなど)から
悪性の可能性が高いと思われる
ときも早めの切除が重要になります。
(炎症性乳癌の場合は手術不可と
されます。)

 

そこでこちらでは犬の乳腺腫瘍
の手術や費用、術後の治療や
予後などについてまとめてみました
ので参考にしてください。

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<犬の乳腺腫瘍(乳がん)の手術法>

 

良性であっても悪性であっても
確定診断が出る前の手術では
方法などは同じです。

 

犬の乳腺腫瘍では再発や転移の
予防から腫瘍ができている場所
以外の乳腺も切除するのが一般的です。

 

犬の乳首は左右に5個ずつ、
合計で10個ほどあります。

 

上は前足の付け根の近くから
下は後ろ足の付け根の近くまで、
胸やお腹の全体に乳腺がある
状態です。

 

そして乳腺腫瘍が転移する場合
は縦方向に隣接する乳腺へという
ことが多いです。

 

ですから、右側に腫瘍が一ヶ所
あればその上下の乳腺含めて乳首
を3つ分・・などという切除法が
取られます。

 

ただ、その後のことも考えると
理想的には腫瘍ができている側
の乳腺全部摘出、また状態によって
両側の乳腺全部摘出、といった
広範囲な手術を行うのが理想です。

 

これは、そのワンちゃんの年齢や
全身の状態などによっても
変わりますし、飼い主さんの要望
も考慮されますが、獣医師としては
片側、もしくは全摘を勧めることが
多いです。

 

腫瘍が一つで小さい(1cm以下)
場合には、良性の可能性も高い
ため、最初はそこまで広範囲
の手術は行わず、腫瘍とその
周辺の乳腺切除だけすることも
あります。

 

そして、避妊手術を行っていない
場合には、同時に卵巣・子宮摘出
も行います。

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乳がんでは、腫瘍摘出と同時に
避妊手術を行った場合の再発率
は約30%程度ですが、行わな
かった場合には約60%となります。

 

ただし、すでに他の臓器などに
転移がある、また高齢の場合など
は避妊手術は行わないこともあります。

 

また、一気に両側全摘が難しい
場合には、片側ずつ、期間を
空けて2回に分けて行われること
もあります。

 

そして転移の有無の確認のために
同時にリンパ節も切除して検査に
出す必要があります。

 

手術前には、転移の有無も含め、
全身麻酔に耐えられる状態か
どうかの血液検査、レントゲン、
超音波検査などが行われます。

 

そして大丈夫であれば手術と
なります。

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<手術時間・入院・費用など>

 

*手術時間

腫瘍の大きさや乳腺の切除範囲、
避妊の有無、犬の大きさなどに
よりますが、手術時間は麻酔を
かけ始めてから終了までが
おおむね1~2時間となります。

 

腫瘍だけの摘出、小型犬などの
場合には1時間かからないことも。

また、全摘出、避妊もとなると
2~3時間かかることもあります。
(特に犬のサイズが大きくなると)

 

*入院

手術部位の大きさによりますが、
1~3泊程度必要になります。
状態によっては、延びることも。

 

*費用

費用も切除範囲や犬の大きさに
よって変わりますが、麻酔代
など手術費用すべてで

部分摘出:10,000~30,000円

片側全摘:30,000~60,000円

両側全摘:50,000~100,000円

 

また、避妊手術がプラスの場合は
追加で10,000~20,000円程度
加算されます。

 

その他、

*入院費(大きさによって1泊
3,000~5,000円)

*病理検査(10,000円程度)

などになると思われます。

 

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<術後の経過や予後>

 

広範囲に切除を行うことも
多いため、術後はあまり動きたがら
なかったり元気がないこともあり
ますが、疼痛管理もしっかりと
行われるため、1~2日もすれば
元気になることがほとんどです。

 

退院できれば自宅では化膿止め
の抗生物質の投与と傷口を
舐めさせないように注意するだけ
です。(通常、エリザベスカラー
の装着や腹帯などを着た状態で
退院となります。)

 

特に消毒なども必要なく、抜糸
までは通院の必要もありません。

 

抜糸は大体1~2週間後で、退院時
に病院から指示があります。

 

また、退院の時点では病理検査の
結果は分かりません。
おおよそ1~2週間で病理検査が
出ますので抜糸の時に知らされる
ことが多いです。

 

悪性で成長の早い腫瘍の場合、
抜糸のときにはすでに再発して
いることもまれにあります。

 

その後の治療は病理診断の結果
によります。

 

良性であればもちろん様子見と
なり予後も良好です。

 

悪性でも転移しにくく、手術だけ
で根治可能な場合もあります。

 

もしリンパ節の転移が見つかった
場合には、根治は難しいですが、
抗がん剤や放射線などの治療で
進行を抑制したり、余命を伸ばす
ことも可能です。

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また、万が一、悪性度が極めて
高く、予後の悪い炎症性乳癌
あった場合には、積極的な治療を
行っても早期の再発の可能性が
高く、対処療法(痛みの緩和)が
メインの治療となります。

 

いずれにしろ、まずはなるべく
早く手術を行い、病理診断の
結果を待って、その後の治療
計画をじっくり獣医師と話し合う
ことが大事です。

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