避妊・去勢手術について

犬の避妊手術は何ヶ月でするのがベスト?何歳までできる?

メス犬の場合、避妊手術を
行うことで、乳腺腫瘍(乳がん)や
子宮蓄膿症の予防になることが
分かっています。

 

乳腺腫瘍(乳がん)は発生確率を
大幅に低下させることになり、
子宮蓄膿症は100%防げます。

 

ですから、交配する予定も
なく、将来的なことを考えると
避妊手術は受けさせておいた方
が良いとされています。

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ただ、避妊手術はできればいつ
ぐらいに・・という最適な時期
というものがあります。

 

手術自体は技術的にはいつでも
可能と言えますが、その後の
病気予防の観点からも、また
犬の体のことを考えても可能で
あればベストな時期に行うことが
望ましいと言えます。

 

そこでこちらでは、犬の避妊手術
の時期について、生後何ヶ月から?
何歳くらいまでできるの?
行う時期によって変わるリスク
などについてまとめてみましたので
参考にしてください。

犬の避妊手術の流れ~絶食や手術,入院から退院後のケアまで!

 

<犬の避妊手術は何ヶ月から?>

 

犬種や大きさ、個体差によっても
変わりますが、一般的に最初の
生理(発情)は生後7~9ヶ月できます。

 

ただし、早い場合は生後半年の
こともあれば遅い場合は1年
経ってからのこともあります。

 

ですからそのワンちゃんの発育の
程度を見ながら獣医師と相談する
のが一番ですが、一般的には生後
6~8ヶ月頃に避妊手術を行うこと
が推奨されています。

 

ある程度体も成長し、性成熟の
前(生理前)がベストです。

 

これは、前述した乳腺腫瘍
(乳がん)のリスクを最小限に
抑えることができる時期となります。

<病気のリスク低減のために>

 

メス犬の乳がんの原因ははっきり
とは解明されていませんが、
性ホルモンの関連性が高い病気
であることは間違いありません。

 

これは、避妊手術を行った時期
によってその後の乳がんの発症
率が変わっていくことからも
明らかと言えます。

 

早期に避妊手術を行い、卵巣を
摘出することで卵巣からのホルモン
(エストロゲンやプロゲステロン)
をストップさせることが乳がん
の発生確率を下げることにつながるのです。

 

実際、初回の生理が来る前に
避妊手術を行った子では、
乳がんの発生確率は0,5%、
初回から2回目の発情の間だと
8%、2回目から3回目の間だと
26%という風に上がっていきます。

 

犬の乳がんは中~高齢期に
増えてきますが、そのほとんど
は未避妊で、また避妊手術を
行っていたとしても、生後2年
以上経ってからです。

 

ですから、いずれ避妊手術を
行うつもりがあるのであれば
できれば早い時期に越したこと
はありません。

 

また、子宮蓄膿症は手術によって
子宮を摘出することで100%
防げますが、子宮蓄膿症の発症
は生理後2~4週間経った時期
多いです。

 

ですから、生理があるたびに
そのリスクは上がることに
なります。
(若いうちの発症は少ないですが)

 

子宮蓄膿症は早期に手術を
行えば完治しますが、手遅れに
なっている状態だと残念ながら
助かりません。

 

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<何歳までできる?>

 

乳がんの発生率に関しては、
2~3歳を過ぎると未避妊の
場合とほぼ変わらなくなって
しまいますが、もし乳がんに
なった場合、避妊手術をして
いるのといないのでは、その後
生存率や予後に違いが出ます。

 

乳がんの手術を行う場合、
未避妊であれば子宮卵巣の摘出
も同時に行うのはそのためです。

 

また高齢になればなるほど
子宮蓄膿症の発症率も上がって
きます。

 

ですから、手術(全身麻酔)が
受けれる体の状態であれば
ある程度の年齢になっても
避妊手術はしておくべきです。

 

その犬にもよりますが、10歳
くらいまでは手術は可能です。
(できれば7~8歳まで)

 

もちろんそれ以降も全身麻酔に
耐えられる体の状態であれば
手術自体は可能ですが、その後
の寿命など考慮に入れ、獣医師
と相談するのが良いかと思います。

 

ただし、年齢が高くなればなるほど
麻酔のリスクは高くなります。
また、内臓の機能によっては
麻酔がかけられないこともあります。

犬の全身麻酔のリスク!体の負担や副作用,後遺症や死亡率など!

 

<最後に>

 

犬の避妊手術に関しては、
いまだ賛否両論があるようですし、

病気予防のために健康な体に
メスを入れるのはおかしい・・
人間はそんなことしない。

 

動物病院は儲かるから勧める
のだ・・

などという話も耳にします。

 

しかし、犬の生理(性ホルモン)
のメカニズムは人間とは異なります。

 

犬は排卵後の黄体期が2ヶ月も
続く動物です。
(犬の黄体は妊娠しなかった場合
でも長期間に渡って機能を維持)
そのため、偽妊娠も多いのが特徴です。

そして黄体ホルモンは乳がんの
発症リスクを高めます。

 

この人間とは異なる特徴こそが
乳がんや子宮蓄膿症が多い原因
となっているのです。

 

また、動物病院の話ですが、
避妊手術を含め、全身麻酔は
非常に神経を使います。

 

ましてや、避妊、去勢などは
病気治療ではなく、健康な体
に行うものですから、何か
あったら・・という思いが
とても強いです。

 

避妊手術の料金は病院に
よっても色々ですが、使う
機材や薬剤、またその獣医師の
精神的な負担を考えると決して
儲かるから勧める・・という
ものではないです。
(ま~病院にもよりますが・・)

 

できればやりたくない・・
という獣医師もいます。

 

ワクチンや狂犬病打ってた
方が楽に儲かりますし、
通常の診察の方がよほど楽です。

 

また、乳がんや子宮蓄膿症
などになってしまった子の
手術や治療をした方がよほど高額
の治療費を請求できます。

 

動物病院では、そのような病気
の子を多く診るため、予防できる
ものであれば予防しておくと良い
・・という考えになるのはある意味
当然と言えます。
(獣医師によっても意見は異な
りますが、95%の獣医師は
そうだと思います。)

 

ですから、動物病院が避妊手術
を勧めるのは決して儲けたいから
ではないですし、少なくとも
私はそう思っています。

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