寄生虫

犬のお腹(便)の寄生虫!種類や画像と検査や治療の費用など!

犬のお腹の消化管(大腸や小腸)
に寄生する虫を内部寄生虫
(腸内寄生虫)と言います。

 

腸内に住み着く寄生虫には
さまざまな種類があります。

 

そして虫の種類にもよりますが
寄生によって、下痢や血便、
嘔吐などさまざまな症状を
引き起こします。

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こちらでは、犬の腸内寄生虫
の検査法や治療にかかる費用、
また種類など画像を交えて
まとめてみましたので参考にしてください。

 

<寄生虫の種類と画像>

 

犬のお腹に寄生する虫で主な
ものは、

*回虫(かいちゅう)

*鉤虫(こうちゅう)

*鞭虫(べんちゅう)

*条虫(じょうちゅう)

*コクシジウム(原虫)

*ジアルジア(原虫)

などです。

ノミ、ダニなど外部寄生虫は
こちら↓

犬の寄生虫(皮膚)の種類や画像と検査や治療にかかる費用など!

 

『回虫(かいちゅう)』

犬回虫の成虫は、メスで5~18cm、
オスで4~10cmほどの黄白色で
腸内に寄生し炭水化物やたんぱく質
を栄養源にしています。

回虫は成犬の体内では成虫になる
ことはできず、 仔犬の体内でのみ
成虫になれるという不思議な生態
をしています。


出展:https://ja.wikipedia.org/


出展:https://www.news-medical.net/

 

:原因や感染経路

犬回虫は犬が虫卵を口から摂取する
こと(経口感染)によって感染します。

また、感染している母犬から胎盤
を通じて胎児へ移行する胎盤感染、
また授乳中に乳汁を介して母犬から
仔犬へ経乳感染することもあります。

仔犬で回虫を持っている場合は、
ほとんどが母子感染によるものです。

回虫卵↓

出展:http://www.hayaku-yokunare.net/

 

:検査法と費用

糞便検査で回虫の虫卵を顕微鏡で
見つけることによって診断できます。

また糞便に混ざって成虫が
出てきたり、お尻から成虫が
出てくることもあります。

糞便検査は1.000~1.500円程度

 

:症状と治療法、費用

成犬では寄生していても無症状の
ことが多いですが、子犬の場合
には、下痢嘔吐腹部の膨満
などが起こります。

また、多数寄生している場合には、
貧血を起こしたり、腸閉塞
けいれんなどの神経症状が出る
こともあります。

 

治療は駆虫薬の投与(3週間程度
あけて2回)で駆除できます。

駆虫薬も色々なタイプがありますが、
動物病院の場合は、
ドロンタールプラスやフィラリア
予防薬のミルベマイシンなどが
使われることが多いです。

費用は使用する薬や犬の体重に
よって変わりますが、病院での
処方の場合、一回分が
800~3.000円程度になります。

その他、症状に応じた飲み薬
(下痢止め)や栄養剤などの治療が
必要になることもあります。

 

『鉤虫(こうちゅう)』

犬鉤虫の成虫は体長1~2cmの
白い虫で小腸の粘膜に咬みつき、
血液を吸います。


出展:http://martin2011.blog24.fc2.com/


出展:http://www.tele.co.jp/

 

:原因や感染経路

感染した猫の糞便に鉤虫の虫卵が
排出され、この虫卵が孵化(ふか)
して幼虫となります。

この幼虫が口の中に入ったり
皮膚から体内に侵入(経皮感染)する
ことで感染します。

また、胎盤乳汁を介しての
母子感染もあります。

鉤虫卵↓

 

:検査法と費用

糞便検査で鉤虫の虫卵を顕微鏡で
見つけることによって
診断できます。

糞便検査は1.000~1.500円程度

 

:症状と治療法、費用

成犬では無症状なことが多い
ですが、大量に寄生している場合
などは、慢性的な貧血や軟便
見られることもあります。

子犬の場合には、下痢や血便
タール状の黒色便貧血脱水
発育不良など重篤な症状を引き起こします。

 

治療法は駆虫薬、と症状に
合わせた対処療法で上記の回虫
の場合と同じです。
(回虫・鉤虫ともに駆虫薬は同じもの)

 

『鞭虫(べんちゅう)』

鞭中の成虫は5~7cmほどの
体が「鞭(むち)」のように見える
白い虫で盲腸や大腸に寄生し、腸
の粘膜に噛み付き、血液を吸います。


出展:http://www.hayaku-yokunare.net/


出展:http://caridianbct.org/

 

:原因や感染経路

排泄された糞便中に含まれる
虫卵を口から摂取することに
よって感染(経口感染)します。

 

鞭虫は胎盤や乳汁などの母子感染
はなく、経口感染のみです。

鞭虫卵↓

出展:http://www11.plala.or.jp/sato-vet/

 

:検査法と費用

糞便検査で鞭虫の虫卵を顕微鏡で
見つけることによって診断できます。

糞便検査は1.000~1.500円程度

 

:症状と治療法、費用

少数の寄生では無症状のことも
ありますが、多数寄生すると
下痢血便粘液便などが
見られます。

また、長期に渡って寄生していた
場合は、慢性の腸疾患貧血
脱水体重減少などが起きる
こともあります。

 

治療法は駆虫薬、と症状に
合わせた対処療法で上記の回虫
や鉤虫の場合と同じです。
(駆虫薬も同じもの)

 

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『条虫(じょうちゅう)』

条虫は瓜実(うりざね)条虫と
マンソン裂頭(れっとう)条虫
がありますが、犬の感染は
ほとんどが瓜実条虫です。

 

瓜実条虫は、白いきしめんの
ように見える体長50cmにもなる
サナダムシの仲間で腸の粘膜に
体を固定し、体表面から栄養分
を吸収します。

 

米粒がつながったような虫体
なので、白っぽいゴマみたいな粒
が肛門の周りに付着していたりする
ことで気付くことも多いです。


出展:http://nichiju.lin.gr.jp/

 

:原因や感染経路

犬の体に寄生するノミが瓜実条虫
の卵を食べることによって媒介します。

卵はノミの体内で小虫に成長し、
このノミを犬が食べることに
よって感染します。

ノミが寄生していない犬は感染しません。


出展:http://www.arumo-net.com/

 

:検査法と費用

瓜実条虫は糞便検査で虫卵の
検出は難しく、便に混ざったり
お尻から出ている虫体を発見
することで診断となることが
ほとんどです。

 

:症状と治療法、費用

少数の寄生であれば、症状は
あまりなく、分かりにくいですが、
条虫体の白い片節や虫体の端が
肛門から出てくることがあります。

 

そのため、お尻を痒がって床に
こすりつけたりなどが見られる
ことがあります。

 

またお尻の周りに白いゴマ粒
(片節)のようなものがくっついて
いたり、寝ている場所に落ちて
いたりします。


出展:http://aivetfuji.blog52.fc2.com/


出展:https://www.nippori-amc.com/

そして、必ず犬の体にはノミが
寄生しています。

 

治療は、条虫の駆虫薬の投与と
ノミの駆除を行います。

ノミを退治しない限り、
繰り返し感染します。

 

駆虫薬は回虫などと同じ
ドロンタール、ノミの駆除は
フロントラインやレボリューション
などが使われます。

条虫の駆虫薬は体重によって
800~3.000円程度
ノミの駆除薬も体重によって
1.000~3.000円程度です。

 

*マンソン裂頭条虫はまれですが、
感染にノミは関係なくマンソンの
幼虫を持った中間宿主のヘビや
カエルなどを犬が食べることに
よって感染します。

瓜実条虫の2倍ほどの体を持ち、
駆虫薬も瓜実条虫の5~6倍の
投与量が必要になります。

 

『コクシジウム』と『ジアルジア』

コクシジウムとジアルジアは
原虫ですので、肉眼で見る
ことはできません。

 

糞便検査で顕微鏡にて確認する
ことができます。

コクシジウムオーシスト↓

ジアルジア(洋ナシ形が虫体)↓

出展:http://www11.plala.or.jp/

どちらも下痢や食欲不振、吐き気
などの症状があり、検便して
見つかることが多いです。

 

健康な成犬では、特に症状が
出ないことも多いですが、子犬
では下痢が続くため、脱水を
起こしたり、発育不良になったり
します。

 

どちらも駆虫薬で治療しますが
コクシ(サルファ剤)
ジアルジア(メトロニダゾール)
いずれも2週間程度の連続投与が
必要でなかなか治療に時間が
かかります。(長いと1ヶ月程度
かかることも)

 

治るまでの期間と体重によっても
変わりますが糞便検査と内服薬で
3.000~5.000円程度必要になります。

 

特にペットショップやブリーダー
などから購入してきた子犬の
場合には注意しましょう。

 

まずは糞便検査が大事になります。

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  4. 犬の寄生虫(皮膚)の種類や画像と検査や治療にかかる費用など!

コメント

    • urumi
    • 2018年 5月 21日

    コッペパンさん

    こんにちは イヌホスピタルの秋山です。

    妊娠犬への駆虫薬の扱いは種類によってさまざまです。『使用できる』『使用できない』『慎重に投与』『安全性は確認されていない』などです。
    そして寄生虫の種類によって選択する駆虫薬は変わりますので動物病院にて検便をして指示をもらった方が良いと思います。
    米粒みたいな・・それが寄生虫であれば条虫の可能性が高い気がしますが条虫に効果がある薬は妊娠中の犬へは使用はできません。
    もし条虫であれば出産を待ってからの駆虫になると思います。他の寄生虫であれば妊娠中でも駆虫できる薬剤があります。
    ただいずれにしろ出産がまじかなのであれば出産後の駆虫が推奨されるような気がしますが。。(寄生虫によって下痢など不調が出ていないのであればですが)

    お腹の子も含め母犬の安心、安全のためにもまずは寄生虫の種類を確認しましょう。

    出産楽しみですね~元気な子犬が生まれてくるといいですね!

    秋山

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