癌、腫瘍

犬の癌にピロキシカムの作用や効果とは?副作用についても!

犬の癌に対する治療で
化学療法(抗がん剤)を行う
場合、その癌の種類や特徴に
合わせ、いくつかの薬剤が
併用されたり、組み合わされた
治療スケジュールが立てられます。

 

メインは抗がん剤ですが、
抗がん剤ではない薬剤も抗がん剤
と同じような効果が期待されて
使われることもあります。

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プレドニゾロン(ステロイド)
などがそうですね。

 

そしてもう一つ、癌に対して
も効果が期待できるとされ、
比較的多く使われるお薬に
『ピロキシカム』という薬剤
があります。

 

抗がん剤ではありませんが、
癌治療の化学療法では良く名前
の出てくるお薬です。

 

そこでこちらでは
『ピロキシカム(NSAIDs)
について作用や期待できる効果、
また副作用などについてまとめてみました。

犬の癌にステロイド(プレドニゾロン)の効果や副作用など!

 

<ピロキシカムとは>

 

ピロキシカムは、人間用の
お薬で1982年に発売された
「バキソ」という薬のジェネリック
医薬品です。

 

非ステロイド性の消炎鎮痛剤です。

 

消炎鎮痛剤は、炎症を抑えたり
痛みを取るために使われますが、
ステロイドではなく、同様の
働きを持つものが非ステロイド性
消炎鎮痛剤と呼ばれます。

 

非ステロイド性消炎鎮痛剤にも
さまざまな種類がありますが、
ピロキシカムはその中でも
作用の強さが少し強めとされて
いるお薬です。

 

通常は、関節痛や腰痛などの
消炎、鎮痛のために使用される
薬ですが、犬の膀胱癌に対して
効果があったとの報告が以前から
あがっていたこともあり、また
近年では他の癌に対しても抗腫瘍
効果が認められていて、抗がん剤
の一種として化学療法で使われる
ことが多くなっています。

 

<ピロキシカムの作用、効果>

 

がん細胞では、プロスタグランジン
(ホルモンに似た働きをする物質)
の合成酵素であるCOX-2(シクロ
オキシゲナーゼ-2)が発現して、
癌の増殖のために、

・血管新生の抑制

・免疫機能の低下

・アポトーシス(細胞死)の抑制

などを引き起こします。

 

ピロキシカム(NSAIDs)は、この
COX-2(シクロオキシゲナーゼ-2)
を阻害することによって、プロ
スタグランジンの生成を阻害
癌の増殖を抑える作用があると
されています。

 

またピロキシカム(NSAIDs)は、
COX-2を介さない場合でも
抗腫瘍効果を示す報告もあり、
その場合の作用機序として
血管新生やアポトーシスに関与
している細胞内伝達経路や遺伝子
の制御などの作用が考えられています。

 

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そして、犬では膀胱移行上皮がん
の他、

・腎細胞がん

・前立腺がん

・乳がん

・扁平上皮がん

・骨肉腫

・悪性黒色腫(メラノーマ)

・可移植性性器肉腫

・鼻腺がん

など多くの悪性腫瘍での効果が
期待できます。

 

一般的には他の抗がん剤との
併用で使われることが多いですが
症例によっては、ピロキシカムの
単独投与でも他の抗がん剤と同等
かそれ以上の結果(生存期間)が
出ている場合もあります。

 

また、肺転移が認められた末期
の状態でも長期生存が得られたり
とピロキシカムの有効性を示唆
する報告も多く挙がっています。

 

そして、ピロキシカムは一般的な
抗がん剤(種類にもよるが)よりは
安価ということもあり、使いやすい
ということもあるようです。

 

さらに抗がん剤のような副作用
はないという利点もあります。
(ただし、ピロキシカムにも
副作用はあります。)

犬の癌が肺に転移!症状や治療法と余命などについて!

<ピロキシカムの副作用>

 

ピロキシカムは抗がん剤のような
副作用はありませんが、
非ステロイド性消炎鎮痛剤として
の副作用があります。

 

特に消化器系の副作用の可能性
があり、

*嘔吐

*胃潰瘍

*十二指腸潰瘍

などが挙げられます。

これは、COX-1によって産生
されるプロスタグランジンが
胃粘膜保護や胃粘液産生増加、
粘膜血流維持などの作用があり、
これをピロキシカムが阻害する
ため、起きる副作用となります。
(ピロキシカムはCOX-2だけで
なくCOX-1の一部も阻害)

 

特に投与が長期になってくると
この副作用は出やすくなりますが
胃粘膜保護剤などを併用すること
で防げる場合もあります。

 

また、腎血流量の低下の可能性
もあるため、腎不全や心疾患が
ある場合には慎重になる必要があります。

 

その他、COX-1は血小板凝集に関与
しており、COX-1阻害によって
出血傾向になる可能性があります。

 

そのため、血小板に関わる疾患、
またすでに出血が見られる場合
にも注意が必要です。

 

*また猫に関してはピロキシカム
の効果はあまり期待できず、
また非ステロイド性消炎鎮痛薬
の長期投与は副作用が発現しやすい
とされています。

犬の癌をサポートするドライフードの成分や品質は?予防効果も?

 

ピロキシカムは今後さらに
多くの悪性腫瘍に対して化学療法
の一つとして使用されていくこと
と思います。

 

癌治療もさまざまですが、
副作用の心配、費用の心配が
なるべく少なく、多くのワンちゃん
たちが受けることができる治療の
選択肢がもっと増えてくるといいですね。

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