癌、腫瘍

犬の肥満細胞腫!グレード(悪性度)による予後や余命など!

犬では最も多く見られる腫瘍で
皮膚と皮下にできる腫瘍の
約20~25%を占めるのが
『肥満細胞腫』です。

 

皮膚の表面や皮下組織に
しこりやコブのように発生したり
赤い発疹、潰瘍のような皮膚炎に
も見える病態で発生したりと
さまざまです。

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そして肥満細胞腫は基本的には
すべて悪性ですが、病態によって
悪性度が3段階に分けられます。

 

・グレード1(悪性度が低い)

・グレード1(悪性度が中~高い)

・グレード3(悪性度が非常に高い)

 

このグレードは見た目でおおよそ
の目安が分かる場合もありますが
正確な判定は手術で切除した
腫瘍を病理検査に出すことで
診断となります。

 

そして、このグレードによって
治療法や予後が異なります。

 

こちらでは犬の肥満細胞腫の
治療、予後、余命などについて
グレード別にまとめてみました
ので参考にしてください。

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<グレード1>

 

悪性度が低く、適切な治療によって
完治が見込めます。

 

グレード1の場合にはしこり自体も
大きくなく(おおむね1cm以下)、
また周囲への浸潤も少なく、手術
で広範囲に切除してしまえば、
その後の治療も必要ない場合がほとんどです。

 

転移の可能性も低く、再発も
起こしにくいため、通常は手術
だけで、その後は経過観察となります。

 

予後も良好、再発がなければ
普通に長生きも可能です。

 

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<グレード2>

 

悪性度が上がりますが、手術に
よってすべて切除できれば完治
できる場合もあります。

 

広範囲の切除手術に
よって70~80%完治できる
とされています。

 

広範囲の切除術は実際の腫瘍の
大きさの倍程度の大きさで、
周辺組織も切除することになります。

 

ただし、広範囲の切除によって
も完全に取り切れていない(肉眼
では分からない浸潤)場合も
あり、また四肢や顔面など広範囲の
切除が難しく、完全に取りきれない
部位などもあります。

 

そのため、取りきれない、
取り残しがある場合などには、
局所的に放射線治療を行うこと
もあります。

 

また、転移や再発の可能性もある
ため、状態によっては手術後に
抗がん剤治療などが必要になる
こともあります。

 

そして、グレード2の場合には、
その判定も微妙なところもあり、
グレード1寄りの2なのか?
グレード3寄りの2なのか?
が分かりづらく、それによって
その後の治療も異なります。

 

ですから、グレード2については
予後の判断は難しいのですが、
手術だけでも完治の可能性があり、
手術&放射線(or抗がん剤)で、
再発なく治療経過が良ければ完治も。

ただし、内臓への転移などが
あると数ヶ月のこともあります。

 

またグレード2の場合には、無事に
治療を終えてもその後、転移や再発
に注意しながら定期的な診察を
続ける必要があります。

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<グレード3>

 

非常に悪性度が高く、適切な
治療を行っても予後は厳しく
完治は望めないことがほとんどです。

 

基本は手術による切除を行った
あと、抗がん剤治療を行います。

 

腫瘍の大きさによっては先に
抗がん剤治療を行い、腫瘍の
サイズを小さくしてから手術を
行う場合もあります。

 

肥満細胞腫では、一般的な抗がん剤
の他、新しい抗がん剤の分子標的薬
の治療効果も期待されます。

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また、場合によっては放射線治療
を併用することもあります。

犬の癌の放射線治療!方法や費用、効果や副作用について!

 

ただ、グレード3では転移や再発の
可能性も非常に高く、積極的な
治療を行ったとしても長期の延命
は難しく、一般的に数ヶ月程度
(平均6ヶ月)とされています。

 

肥満細胞腫は若くても発症する
ことのある怖い癌です。

 

犬の年齢や全身の状態、また
腫瘍のグレード、飼い主さんの
希望によっても治療の選択は
さまざまです。

 

また実際、放射線治療などは
まだ実施している施設も少なく、
受けたくても受けられないことも
多いです。
そして費用も高額です。

 

ですから一般的には手術+抗がん剤
という治療が多いです。

 

抗がん剤というと副作用が心配
されますが一般的に犬や猫の場合、
人間のようなひどい副作用は出に
くいとされています。

 

まずは早めに手術を行い、腫瘍の
病理診断を受け、しっかりと
治療計画を立てることが大事です。

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