癌、腫瘍

犬のリンパ腫!抗がん剤治療の効果や副作用、費用など!

犬の悪性リンパ腫は、血液の
癌の一つで、白血球の中のリンパ球
が腫瘍化したものです。

 

犬のリンパ腫にもさまざまな
タイプがあり、体中のどこにでも
病変が発生する可能性があります。

 

また発見時にはすでに全身に
がん細胞が回っていることが
多いです。

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そのため、治療は化学療法
(抗がん剤)が主体となることが
ほとんどです。

 

そして、犬に発生するさまざまな
癌の中でもリンパ腫は化学療法で
の治療効果が高い癌とされています。

 

抗がん剤というと副作用なども
あり、怖いイメージをお持ちの
方も多いですよね。

 

ただ、犬のリンパ腫においては
どこの病院でも抗がん剤治療
が勧められます。(病態にもよる)

 

臓器や皮膚などに腫瘍が発生して
いる場合にはその切除をまず行う
こともありますが、あくまでも
全身性の癌ですので寛解を目指す
のであればその後に抗がん剤治療は欠かせません。

 

そこでこちらでは犬のリンパ腫
の抗がん剤治療についてまとめて
みましたので参考にしてください。

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<抗がん剤のプロトコール>

 

抗がん剤にはさまざまな種類が
ありますが、癌治療においては
2つ以上の薬剤を組み合わせて
治療効果を高めていきます。

 

この薬剤の組み合わせや投与順
などの計画を立てた治療計画の
ことをプロトコールと呼びます。

 

これは犬の全身の状態や癌の
進行具合によっても変わって
きますが、基本的には副作用の
心配が少ない薬剤の組み合わせ
や投与量で始めるようになります。

 

一般的で標準的なプロトコールは、
複数の抗がん剤を組み合わせ、
週に1回の抗がん剤を2ヶ月、
その後2週に1回を4ヶ月継続
いう半年間の治療になります。

 

その後は経過観察で再燃すれば
また治療開始となります。
この時、以前と同じプロトコール
の場合もあれば変わることもあります。

 

また、高齢の場合や全身状態が
あまり良くない子などの場合、
副作用が出やすい子などは、
弱めの抗がん剤を使い、期間を
短めにするプロトコールを行う
場合もあります。

 

その他、自宅での抗がん剤内服
薬の投与と併用で、通院頻度を
少なくしたり、また短期集中的
な治療を行うプロトコールもあります。

 

抗がん剤の効果には個体差も
あり、また犬の状態、飼い主
さんの要望などもあるため、
どのようなプロトコールを行う
かは、獣医師と良く話し合って
決める必要があります。

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<抗がん剤の種類や効果と副作用>

 

こちらでは犬のリンパ腫の治療
に使われる一般的な抗がん剤で
主なものについてまとめています。

 

『ドキソルビシン(アドリアシン)』

 

代表的な抗腫瘍抗生物質の一つ
で、リンパ腫に対して最も強力
される抗がん剤です。

がん細胞のDNA合成を妨げる他、
DNAを切断してがん細胞を殺します。

 

注射薬のみで静脈投与。
ゆっくり時間(30~60分)をかけて
注射していくため、点滴を行う
要領で静脈留置が必要になります。

 

*副作用

嘔吐や下痢などの消化器症状や
白血球の減少が挙げられますが
副作用の発生頻度は少ないとされています。

 

また、薬剤が血管外に漏れると
重篤な皮膚炎(皮膚壊死)を起こします。

 

『ビンクリスチン(オンコビン)』

 

ニチニチソウという植物に含まれる
成分から作られた抗がん剤です。

細胞分裂の際、染色体を新しい細胞
に移す役目をする微小管の働きを
阻害し、抗腫瘍効果を発揮します。

 

リンパ腫に対しては、中等度の
効果とされている抗がん剤です。

 

こちらも注射薬のみで静脈内投与。

 

*副作用

しびれや痛みなどの神経障害、
骨髄抑制(白血球,赤血球減少)、
便秘など。

 

また、薬剤が血管外に漏れると
重大な皮膚炎(皮膚壊死)を起こします。

 

『シクロフォスファミド(エンドキサン)』

 

世界中で最もよく使用されている
抗がん剤の一つでDNAの合成を
阻害することにより抗腫瘍効果
発揮します。

 

リンパ腫に対しては、弱い効果
されています。(個体差があります)

 

注射薬(静脈内投与)と内服薬が
あるため、通院ができない場合
などには自宅での投与が可能です。

 

*副作用

血尿(出血性膀胱炎)、嘔吐や
下痢などの消化器症状や白血球
の減少があります。

 

『L-アスパラギナーゼ(ロイナーゼ)』

 

がん細胞の増殖の際に必要な
アミノ酸を分解する酵素薬です。

 

L-アスパラギナーゼの投与により
増殖に必要なアスパラギンが枯渇
してしまい、がん細胞を死滅させる
効果があります。

 

ただし、効果は長続きせず、長期
の使用もできないため、初期治療
に使われることが多いです。

注射薬で静脈内投与。

 

*副作用

他の抗がん剤で見られるような
下痢や嘔吐や骨髄抑制などが
少なく、安全な薬剤とされています。

 

ただ、注意が必要な副作用と
してはアナフィラキシーショック
(アレルギー反応)があります。

 

『クロラムブシル(アルキル化剤)』

 

代表的な細胞侵害性の抗がん剤
で、直接DNAに作用し、細胞
増殖を阻害
します。

 

飲み薬の抗がん剤としては
比較的多く使われています。

内服薬(錠剤)のみです。

 

*副作用

嘔吐や下痢などの消化器症状や
白血球の減少が挙げられます。

 

『分子標的薬(イマチニブ)』

 

従来の抗がん剤と異なる新しい
タイプのお薬です。

 

正常な細胞には影響を与えず、
がん細胞特有の分子を標的に
します。

 

そのため、副作用が少なく
腫瘍に対する効果も期待できる
と近年は多く使われるように
なってきています。

内服薬のみです。
非常に高価です。

 

*副作用

嘔吐や下痢などの消火器症状、
肝障害(ALT上昇)が見られます。

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<副作用の発生と確率>

 

ほとんどの抗がん剤で副作用と
して、食欲不振や嘔吐、下痢など
の消化器毒性と、白血球減少
などの骨髄抑制が挙げられます。

 

消化器毒性は、抗がん剤投与
当日から3日目くらいの間
で起こりますが軽度のことが
ほとんどです。

 

骨髄抑制は、抗がん剤投与後、
5日~1週間ほどで起こりますが
これは目に見えて分かるもの
ではないため、気付かない場合
も多いですが重篤な場合には、
急激にグッタリするなどが見られます。

 

そして抗がん剤の種類や投与
頻度によっても副作用の発生する
確率は変わりますが、一般的には、
副作用の起きる確率は軽症の場合
も含めると、20~30%とされています。

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<抗がん剤治療の費用>

 

犬の抗がん剤治療は使う薬剤や
プロトコールによっても変わり
ますし病院によってもさまざまです。

 

また大きさ(体重)によっても
変わってきますが目安としては、
5キロ程度までの小型犬で
一度の治療でおおよそ
20,000円~30.000円ほどに
なると思います。

 

そして数ヵ月~半年の治療期間で
検査代や治療費すべて含めると
300.000~500.000円程度は必要
になります。

 

中型犬~大型犬と体重が増える
につれ、薬剤の量も増えますので
1.5倍~3倍程度は必要になると
思われます。

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抗がん剤のプロトコールが
決まればおおよその費用は
分かりますので事前に確認して
おくといいですね。

 

また、予算的なものをこちらから
要望を伝えることでそれに
見合った治療計画を立ててもらう
こともできます。

 

1回で終わる治療ではありません
ので費用的なものはとても重要に
なってくることと思います。

 

費用を聞くのは恥ずかしいこと
ではありませんし、しっかりと
治療を続けるためにも事前に
相談してくださいね。

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