ペットも高齢化が進み、人間と
同じように癌や認知症が増えて
きています。
愛犬はいつまでも飼い主さんを
慕う子供のような存在なので
いつのまにかおじいちゃんや
おばあちゃんになっているって
実感も沸きませんよね。
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でも確実に歳を取っていきます。
そしてそのペースは私たち人間
よりもはるかに早いのです。
子犬からいつのまにか老犬に・・
ホントあっという間ですよね。
そして歳を取れば病気もします。
体も老いて足腰も弱くなったり
動けなくなったりします。
そうなってくるとイヤでも
愛犬の老いを実感せざるを
得なくなりますよね・・
ただ、実は飼い主さんが異変に
気付く前からさまざまな病気は
進行していることも多いのが現状です。
認知症もその一つです。
一般的に認知症の発症が見られ
始めるのは7~8歳頃で8歳以上の
犬では約20%に軽度の認知症が
疑われる行動が見られると言われています。
認知症は人もそうですが早期の
発見が重要です。
初期に適切な対策を行えば進行を
遅らせることも可能です。
そこでこちらでは、犬の認知症の
前兆や初期症状など異変をいち早く
察知するために飼い主さんができる
こと、チェック方法などについて
まとめてみましたので参考にしてください。
<犬の認知症>
犬の認知症についてはあまり研究は
進んでおらず、はっきりとした原因
は分かっていません。
しかし、高齢によって脳の中に
老廃物 (βアミロイドと呼ばれる
タンパク質)が蓄積することなど
によって起きる脳の萎縮が原因の
一つとして考えられています。
また犬の場合には遺伝的要素も
関係していると言われています。
(洋犬よりも日本犬やその雑種が
なりやすい傾向にある)
そして、認知症を治す薬というのは
ないため(海外の輸入薬や人間用を
代用することもあり)、基本的には
サプリメントや行動療法などでの治療
がメインとなり、場合によっては軽い
鎮静剤や抗不安薬などが使用されることもあります。
いずれにしろ、これらの治療は
認知障害が早期であればあるほど
効果が期待できます。
状態によっては進行を遅らせる
だけでなく、認知障害を改善できる
こともあるのです。
ですからまずは早いうちの対策が
重要なカギとなるのです。
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<認知症の前兆~初期症状>
一般的に分かりやすいのが、
*トイレの粗相
*夜鳴き(昼夜逆転)
*呼びかけへの反応が鈍る
*物事に無関心になる
*食欲の増加、好き嫌いの変化
*暑くもないのにあえぎ呼吸をする
*性格が変わる(凶暴になったりする)
などです。
また飼育環境にもよりますが、
ドアの蝶番(ちょうつがい側)に
頭を向けて出ようとしたり、
床をガリガリ掘り続けたり、
同じ所を往復したり旋回したりと
同じ動作を繰り返すようになります。
最初はこれらのうち1つ~2つから、
そのうち段々と進行してくると
症状も増えてきます。
ですから、なんとなく??と
感じたときに以下の項目を
チェックしてみてください。
そして認知症の予備軍の判定が
出ればまずは動物病院で相談しましょう。
<認知機能のチェックシート>
*無目的行動・・
目的なく同じ行動を繰り返す(常同行動)
*スターゲイジング・・
何もない空中や空間をじっと見つめる
*認知(知覚)消失・・
位置・方向感覚が分からなくなる
*見当識障害・・
今がいつか(時間)、ここがどこか(場所)が分からなくなる
犬は高齢になると体の不調も
多くなります。
さまざまな病気によって行動異常
などを起こす場合もありますので
まずは、他に異常がないかの検査
が必要になります。
(血液検査やレントゲンなど)
そして全体的な体の状態と認知障害
の程度を総合して最適な治療法を
見つけていくことが大事になります。
認知症かな?と思っても勝手な
判断でサプリメントなどを与えて
も他の病気などがある場合には
効果は期待できません。
また病気による体の不調は、
認知障害を発症、進行させて
しまう可能性もあります。
愛犬の介護のことも踏まえ、
ちゃんと動物病院を受診して
最善の対策を見つけましょう。